受付バイトは女装が必須?

なな

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第12部:告げられる好意、支配のなかの日常

第四章:買い物デートと女装コーディネート

「……ほんとに、行くんですか……?」

「うん。今日、服見に行こうって言ったじゃん」

休日の午後、待ち合わせは人通りの少ない駅の裏手。
柊はベージュのパーカーに黒のパンツという、控えめな“男の子の格好”。
髪は伸びてきたがウィッグもしていない。
けれどその下には──

貞操具、プラグ、コルセット、ガーターベルト付きのショーツ。
そして今日からは、佑真が“選んでくれる服”を着る日。

「ちゃんと、鍵は持ってる?」

「……はい、預けたままです……」

「じゃあ安心だね。……今日は“女の子にされる”つもりで、ついてきて」

その言葉に、柊の脚がわずかに震える。

訪れたのは、郊外のショッピングモールの一角。
レースのブラウス、フレアスカート、ミニワンピースが並ぶブティック。
本来は、女子大生や社会人が訪れる店。

柊は、周囲の視線が気になって顔を俯けた。

「……ぼ、僕には、似合わないです……っ」

「似合うかどうか、決めるのはこっち」

そう言って、佑真が棚から服を選び始める。

「これ、どう? 白のブラウスに、ネイビーのタイトスカート。
大人っぽくて、でもウエストラインがしっかり出るやつ」

「……っ……スカート、短くないですか……?」

「短い方がいい。ガーター見えないギリギリで、ドキッとするから」

柊の喉が詰まる。

(選ばれてる……わたしの“女の子としての姿”を……)

試着室の中。急いで髪もほぐして女の子っぽくする。
佑真がそっとカーテンの外から声をかける。

「着られた?」

「……はい」

「じゃあ、見せて」

ためらいながらカーテンを開ける。
そこにいたのは、**見慣れない“女の子の姿をした自分”**だった。

ブラウスの袖がふんわりと膨らみ、コルセットで引き締めた腰が映える。
ネイビーのスカートは膝上で止まり、白のソックスにローヒールが揃う。

「……どう……ですか……?」

「すごく、似合ってる。……ちゃんと、“女の子”になってる」

柊の頬が熱くなる。
下腹の奥で、プラグが疼いた。

(この格好で、“見られたい”って……思ってしまってる……)

「これ、買おう。今日はこのままそれ着て出かけようか」

「っ、い、いまから……?」

「うん。だって、そのために“仕込んできた”んでしょ?」

柊はゆっくりと頷いた。

自分が女の子の格好をして、
“選ばれた服を着て、見られること”が──
こんなに嬉しくて、怖くて、たまらないものだとは思っていなかった。
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