受付バイトは女装が必須?

なな

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第17部:ほどかれる羞恥、締められる絆

第五章:明け方、ほどかれた痕が誇りになる

朝の光がカーテンの隙間から差し込む。

美月はソファに背をもたれ、
静かに手首を見つめていた。

(まだ少し、ベルトの跡が残ってる……)

肘の固定ベルトを外しても、
腕にはわずかに痣のような痕跡。
でも、それは痛みではなかった。

──“可愛がられていた感覚”が、そこに残っていた。

「真帆……また、やってもいい?」

小さな声でそう言うと、
キッチンから顔を出した真帆は、にっこり笑った。

「もちろん。……今度はもっと、ゆっくり撫でてあげる」

美月は頬を染めながら、
もう一度、首の跡に指を添えた。

(首輪の跡も、なんか……ちょっと、嬉しい)

柊は、部屋の全身鏡の前に立っていた。

ランジェリーブラを外し、
ヌーブラをそっと剥がしたあと──
コルセットの紐を解いていく。

(あ……リボンの跡、くっきり残ってる……)

谷間を寄せて結んでいたサテンのリボン。
その痕が、柔らかくなった胸の上に、帯のように浮いていた。

胸に残る熱。
形づくられていた自分。

(あのリボンは……わたしの“女の子のしるし”だったんだ)

(縛られることで、“ちゃんと可愛くなれた”気がした)

ブラを戻しながら、柊はそっと微笑む。

「……わたし、また締めてもらいたい……もっと綺麗になりたいから」

なおは、ホテルのバスルームで
太ももに指を添えていた。

スカートの奥、チェーンで締められていた痕は、
皮膚にうっすらとラインを残していた。

「……この身体、もう自分だけのものじゃないんだな……」

チョーカーを外すと、首筋には金具の跡。
でも、それもまた“戻ってきた証”のように思えた。

(誰かに装ってもらって、愛されて、ほどかれた痕。
それを“恥ずかしい”って思わない自分がいる)

鏡に映る自分に、
なおは、初めて自分から微笑みかけた。

三人三様の朝。
けれどその肌には、
誰かが結んだ痕、触れた痕、預けた痕が──

静かに、確かに残っていた。

それは傷ではなく、
**愛された時間の“証”**だった。
感想 2

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