受付バイトは女装が必須?

なな

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第19部:仕込む手、委ねる身体

第二章:柊、佑真に買ってもらったドレスで

「今日、これ着ていこうかなって……」

鏡の前で、柊はそっとスカートの裾を整える。

ドレスは黒。
透け感のあるレースがデコルテから袖にかけて広がり、
ウエストにはくびれを強調するリボンのアクセント。

裾はふわりと広がるミモレ丈。
どこからどう見ても、上品で“清楚な女の子の外出着”。

ただ──**その下は、“柊らしく仕込まれた身体”**だった。

ヌーブラで丸く整えた胸は、
その上からランジェリーブラで形を固定し、
さらに、リボンで寄せて、谷間をつくるように縛っている。

(きゅっ、てされてるだけで、胸がずっと意識にある……)

ウエストにはコルセット。
前は細く、でも姿勢が自然に美しく見えるように整えた。
下着はローライズショーツの奥にロック付きの貞操具。
お尻の奥には、小型プラグが沈められていた。

(歩くだけで……揺れるし、擦れるし……)

ヒールは5cm。
小さな足取りで歩くたび、
胸が、奥が、身体全体が「女の子」として反応する。



待ち合わせのカフェで、佑真が笑顔で手を振った。

「柊、今日の服……すごく綺麗。
上品で、でもちゃんと……“見せたい人”がいるような仕上がりだ」

「……うん。……全部、あなたに見てほしくて……整えてきたから」

テーブルについたあと、
佑真が小さな声で訊いた。

「下は、どうなってる?」

「……コルセットとリボンと……貞操具と、プラグ」

「よくできました。……君が“自分から仕込めるようになった”って、ほんとに誇らしい」

柊は少しだけ頬を染めて、
でも嬉しそうに笑った。



そのあとふたりで入ったのは、
デザイナーズドレスや小物を扱う、
ちょっと特別なブティックだった。

ウィンドウの奥で、ひときわ目を引いたのは──

「これ……まさか」

柊の目が止まったのは、
フェティッシュ要素をさりげなく織り込んだ一角。

チャイナ服、バニードレス、
そして──「ヒトイヌ」とラベルされた黒革のセット。

「前に見たやつと……違う……細部が……すごく丁寧」

「気になる?」

「……気になる……けど……」

「じゃあ、試着しよう。……君は“見せたくなる身体”を、ちゃんと持ってるんだから」



試着室。
佑真の手伝いで、ドレスを脱がされる。
コルセット、リボン、ブラ、貞操具──全部そのままの姿を見られることに、
羞恥どころか、嬉しさが込み上げてくる。

ヒトイヌ装備を着けるとき──
肘を固定され、尻尾を差し込まれた瞬間、
柊は小さく震えた。

(このまま街を歩けるわけじゃないのに……どうしてこんなに、心が満たされるんだろう)

リードを持った佑真が、静かに微笑む。

「柊、今日の君は、
誰にも見えない部分までちゃんと“女の子として仕上げてきた”。
その姿を見せてもらえるだけで、僕は幸せだよ」

柊は、軽く頷いた。

「……これが、“わたしにとっての可愛さ”なんだと思う」



その夜。
買ってもらったドレスは、丁寧にたたんでベッドの脇へ。
鏡に映る自分の身体には、まだコルセットとリボンの締め跡が残っていた。

「ねえ……このリボン、また明日も結んでもらっていい?」

佑真の答えは、優しく短かった。

「もちろん。──君が“誰かの子”でいたいと望む限り、ね」
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