14 / 81
先生からの提案
しおりを挟む
あれからどのくらいの時間が経ったのだろうか、私は自分のベッドの上で寝ていた。私が体をおこすと、
「お嬢様!!お目覚めですね、今すぐ旦那様を呼んで参ります!!」
メイドのニーアが急いで部屋から出ていく。外を見る限り今は夜の様だ……。トントンッ扉がノックされる。どうぞと言うと家族全員と先生も一緒に入ってくる。
「アデル、ごめんなさい私が手を離したりしなければこんな事にはならなかったのに……辛い思いをさせてしまって本当にごめんなさい」
「君は悪くないよ、人混みだったせいもあるが、護衛がしっかりしていなかったのが悪かったんだ」
お母様はその場で泣き崩れてしまった。
「お母様が悪いわけではないです。お母様は私を元気づけてくれました。連れ出してくれて本当にありがとうございます。お母様と買い物もできてとても楽しかったです。
護衛の方々もあの人混みでは一瞬の出来事だったでしょうから、責めないであげてくださいお父様、お願いです」
私のお願いにお父様は渋々頷いてくれた。
「アデル、何もできない兄様でごめんね、僕もアデルを探しに行きたかったんだけど、禁止されていけなかったんだ、、ごめん……」
「お兄様、その気持ちだけで嬉しいです。お兄様まで危険な目に遭わなくて良かったです」
お兄様は目をうるうるさせて「アデル……」と呟いた。
「アデレイド嬢、君はとっても勇敢だったよ!あの場でパニックになり、僕の連絡石も忘れてしまっていたら今頃どこかに売り飛ばされていたかもしれないからねぇ、、それに、あの場で連絡石を使ったから、他の子供達も助かったわけだし、災い転じて福となすだったね」
「先生!!!本当にありがとうございました!!先生が居なかったら私本当にどこかに売られちゃってました、、、」
思い出して震えてくる体を、両手でギュッと抱きしめた。それを優しくお兄様が上から抱きしめてくれる。
「アデル、もう安全だからね!!これからは兄様が何があってもアデルを守るから!!」
お兄様がギュッとさらに力を込めて言った。
「それよりも、もっと良い方法が僕にはあるんだけど良いかな?」
「なっ!!僕が守るから大丈夫です!!先生の力を借りなくてもいいです!!」
先生とお兄様で揉めそうになっていると、
「レオ、先生に謝りなさい。レイシス殿良い方法とは何ですか?安全を保証する方法でもあると言うんですか?」
「僕の提案は、グレアム殿が許可してくれればだけど、アデレイド嬢の光魔法に制限をかけないでほしいんだよねぇ、、魔力切れを起こそうが、光魔法をこれからどんどん作り出していって、自分を守る術を身につけていって欲しいんだ。そーすれば今後何があってもアデレイド嬢は立ち向かって行けるはずだよ、どーかなグレアム殿?」
……………………長い沈黙がながれる、、
「アデルが光魔法でも強くなれる可能性があるとレイシス殿は言うのだな?」
「もちろん!!じゃないとこんな話はしないさ、どーする?グレアム殿?」
何を馬鹿げたことをというように先生は言う。
「…………もし、アデルが強く生きていけるくらいの光魔法が習得できなかった場合、レイシス殿には責任を取ってもらうが、それでも良いと言うのかね?」
「いくらでも取るよ、僕のお嫁さんにしたって良いよ、それくらいの自信はあるよ」
「嫁!!それは認めん!!認めんが、それくらいの気概があるならば、先生にお任せします」
あれよあれよという間に先生との授業の再開と、新しい光魔法の習得で強くなるなどの話し合いがされていく。お兄様だけは僕が守ると言って最後まで反対していた。
(これからまた先生と授業ができるんだぁ!やったぁ!新しい光魔法もどんどん覚えるぞ!!)
早く明日がこないかなぁ……
「お嬢様!!お目覚めですね、今すぐ旦那様を呼んで参ります!!」
メイドのニーアが急いで部屋から出ていく。外を見る限り今は夜の様だ……。トントンッ扉がノックされる。どうぞと言うと家族全員と先生も一緒に入ってくる。
「アデル、ごめんなさい私が手を離したりしなければこんな事にはならなかったのに……辛い思いをさせてしまって本当にごめんなさい」
「君は悪くないよ、人混みだったせいもあるが、護衛がしっかりしていなかったのが悪かったんだ」
お母様はその場で泣き崩れてしまった。
「お母様が悪いわけではないです。お母様は私を元気づけてくれました。連れ出してくれて本当にありがとうございます。お母様と買い物もできてとても楽しかったです。
護衛の方々もあの人混みでは一瞬の出来事だったでしょうから、責めないであげてくださいお父様、お願いです」
私のお願いにお父様は渋々頷いてくれた。
「アデル、何もできない兄様でごめんね、僕もアデルを探しに行きたかったんだけど、禁止されていけなかったんだ、、ごめん……」
「お兄様、その気持ちだけで嬉しいです。お兄様まで危険な目に遭わなくて良かったです」
お兄様は目をうるうるさせて「アデル……」と呟いた。
「アデレイド嬢、君はとっても勇敢だったよ!あの場でパニックになり、僕の連絡石も忘れてしまっていたら今頃どこかに売り飛ばされていたかもしれないからねぇ、、それに、あの場で連絡石を使ったから、他の子供達も助かったわけだし、災い転じて福となすだったね」
「先生!!!本当にありがとうございました!!先生が居なかったら私本当にどこかに売られちゃってました、、、」
思い出して震えてくる体を、両手でギュッと抱きしめた。それを優しくお兄様が上から抱きしめてくれる。
「アデル、もう安全だからね!!これからは兄様が何があってもアデルを守るから!!」
お兄様がギュッとさらに力を込めて言った。
「それよりも、もっと良い方法が僕にはあるんだけど良いかな?」
「なっ!!僕が守るから大丈夫です!!先生の力を借りなくてもいいです!!」
先生とお兄様で揉めそうになっていると、
「レオ、先生に謝りなさい。レイシス殿良い方法とは何ですか?安全を保証する方法でもあると言うんですか?」
「僕の提案は、グレアム殿が許可してくれればだけど、アデレイド嬢の光魔法に制限をかけないでほしいんだよねぇ、、魔力切れを起こそうが、光魔法をこれからどんどん作り出していって、自分を守る術を身につけていって欲しいんだ。そーすれば今後何があってもアデレイド嬢は立ち向かって行けるはずだよ、どーかなグレアム殿?」
……………………長い沈黙がながれる、、
「アデルが光魔法でも強くなれる可能性があるとレイシス殿は言うのだな?」
「もちろん!!じゃないとこんな話はしないさ、どーする?グレアム殿?」
何を馬鹿げたことをというように先生は言う。
「…………もし、アデルが強く生きていけるくらいの光魔法が習得できなかった場合、レイシス殿には責任を取ってもらうが、それでも良いと言うのかね?」
「いくらでも取るよ、僕のお嫁さんにしたって良いよ、それくらいの自信はあるよ」
「嫁!!それは認めん!!認めんが、それくらいの気概があるならば、先生にお任せします」
あれよあれよという間に先生との授業の再開と、新しい光魔法の習得で強くなるなどの話し合いがされていく。お兄様だけは僕が守ると言って最後まで反対していた。
(これからまた先生と授業ができるんだぁ!やったぁ!新しい光魔法もどんどん覚えるぞ!!)
早く明日がこないかなぁ……
9
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
神様の人選ミスで死んじゃった!? 異世界で授けられた万能ボックスでいざスローライフ冒険!
さかき原枝都は
ファンタジー
光と影が交錯する世界で、希望と調和を求めて進む冒険者たちの物語
会社員として平凡な日々を送っていた七樹陽介は、神様のミスによって突然の死を迎える。そして異世界で新たな人生を送ることを提案された彼は、万能アイテムボックスという特別な力を手に冒険を始める。 平穏な村で新たな絆を築きながら、自分の居場所を見つける陽介。しかし、彼の前には隠された力や使命、そして未知なる冒険が待ち受ける! 「万能ボックス」の謎と仲間たちとの絆が交差するこの物語は、笑いあり、感動ありの異世界スローライフファンタジー。陽介が紡ぐ第二の人生、その行く先には何が待っているのか——?
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる