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*Crimson ogre*
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僕は、ぐっと唇を噛んだ。
「今日も大怪我だね。」
くすくすと笑いながら、彼女が言った。
血塗れでぐったりと壁にもたれかかる僕の、正面に置かれた姿見の大きな古い鏡の向こうに、僕と同じ様にもたれかかる彼女が見える。肌は月光に照らされ、真っ白なワンピースを着ている。僕の様な怪我は無い。
「無茶な戦い方をするからだよ。」
「うるさい!黙れ!」
思わず叫んだ。叫んだせいで傷口が痛む。喋る気も失せて、僕は黙りこくった。
「ねぇ、鬼ってどんなやつなの?大きさは?見た目は?どれぐらい強い?」
昨日も同じことを聞かれた。いつも同じことを言う。僕の10歳の誕生日から、ずっと。もう、彼女の言葉も声も聞きたくない。
「…マナね、明日で10歳なんだ。マナ、お利口さんでいたから、若しかしたら、明日、ママに会えるかもしれないんだ。」
それから彼女は何も言わなくなった。
食欲もわかず、動く気力を失った僕は、静かに、床に横になった。そして、眠った。
「○○、10歳のお誕生日おめでとう」
おじさんとおばさんが僕の為にご馳走を用意してくれた。貧しくて、いつもお腹おっぱい食べられないのに、誕生日だけはお腹おっぱい食べさせてくれた。
だけど、そんな優しいおじさんとおばさんをそれは殺してしまった。突然ドアが開き、あっという間におじさんとおばさんの首が飛んだ。血飛沫がご馳走を真っ赤に染める。
何が起こったか理解できないまま、僕は何故か護身用にいつもおじさんが持っている銃を手にしていた。目の前で、大きなこぶのような鬼の顔が牙を剝く。
目玉をめがけて一発。鬼は血をどくどくと流しながら倒れ、動かなくなった。鬼は全部で二体いた。もう一体は、それを見て怯えたようだったが、覚悟でも決めたように襲いかかってきた。
一発、額あたりをめがけて撃つと、その鬼も動かなくなった。おばさんの刀とおじさんの銃を掴むと、無我夢中で僕は逃げた。
陽の光がカーテンの隙間から漏れ、部屋の中をうっすらと照らし、軽い空腹感から目が覚めた。起き上がるとベッドの上に寝ていた。いつの間に移動していたのだろう。起き上がって、ベッドから降りると、ベッドがギシギシと嫌な音を立てた。
昨日血塗れにした床と壁を見ると、綺麗な状態に戻っていた。勿論、体の傷も消えている。いつものことだ。
机の上に置かれた刀と銃を手に取り、ベッドに座る。また、ギシギシと嫌な音がした。
「おはよう。」
鏡を見ると、ぬいぐるみを抱き抱えながら彼女もベッドに座っていた。
「今日はマナのお誕生日だよ。」
にこっと笑う。僕は一言も返さなかった。部屋は家具も含めて女の子らしいピンクで統一されている。
昨日と同じワンピースを着て、嬉しそうに足をばたばたと揺らした。
《コンコン》
「ママ!」
勢い良く彼女は立ち上がった。それと同時に僕の体も立ち上がる。彼女はぬいぐるみを抱いたまま、僕は刀と銃を持ったまま、ドアに向かってまっすぐに立った。
『マナ、入りますよ。』
「うん、いいよ!」
《ガチャ》
顔は前を向いたまま、視線だけを横にずらすように僕は彼女を見た。恐怖した。彼女の目の前に立っているのは、どう見てもいつも僕が戦っている鬼だったからだ。
「ママ!」
『マナ、お誕生日おめでとう。』
そう言った瞬間、鬼が大きな口を開いてマナを食べようとした。
「きゃっ!」
彼女がぬいぐるみで頭を守ろうとして、腕を上げた瞬間、僕は刀を鞘から抜いて突き上げていた。グチュと何かに刀が突き刺さる音がした。ゆっくり、自分の目の前に視線を戻す。そこには鬼がいた。自分を喰おうとする鬼が。彼女のお陰で僕は助かった。刀を抜いて、鬼を横に突き飛ばした。
グシャァ。
嫌な音がした。嫌な予感がした。恐る恐る、僕は鏡の向こうの彼女を見た。上半身が喰われ、血を吹き出す彼女の下半身が倒れる音だった。美味しそうに、鬼は彼女を味わった。
「あ、あぁ…あぁぁぁぁァァァァ‼︎‼︎‼︎‼︎」
10歳の自分の誕生日の時、やっとの事で逃げ込んだこの家に置かれた、古い姿見の鏡の中に女の子が見えた時は、怖くて見ないようにしていた。
「マナね、ずっとひとりぼっちなの。悪い子だから、お利口にしてなくちゃ出してあげませんよってママがマナをここに閉じ込めちゃったの。だから、マナ、あなたとお話ししたいの。何か話して?」
最初は少しずつ、それでも段々慣れて、彼女と話すようになった。時には腹も立ったが、ひとりぼっちの夜よりずっとマシだった。
彼女の死は、何故かおじさんやおばさんの死よりずっと、僕にショックを与えた。
雨が降っていた。バケツをひっくり返したような土砂降りだった。僕はその中をひたすら走っていた。暗くなった村の家と家の間の道を走ると、沢山の赤く光る目がじっとこちらを見ている。それらは全て鬼だ。僕を食べようとしている鬼達だ。生きた人間の気配など無かった。
村の人はみんな食べられてしまったのか。いつも遊んでいた近所の友達も、パンの耳をくれたパン屋のお姉さんも、コロッケをくれた肉屋のおじさんも、誰も彼も食べられてしまったのか。涙を流しながら、必死で走った。
僕は、外で遊んだ時に、誰も住んで居ない空き家を一つ見つけて居た。僕が逃げ込んだのは、その家だ。村の端の方、人通りの少ない所にあったのが幸いだった。中に入って、疲れ切った僕は、濡れた服も靴も脱いで、ギシギシと軋むベッドに横になった。
朝、部屋が明るくなり、僕は起きた。乾かしていた服に触ると、もう乾いている。着替えていると、さっきまで気がつかなかったが、大きな姿見の古い鏡に目が止まった。覗き込むと、疲れ切ったような僕の顔がうつった。鏡を見ると、鏡を使って周りを観察したくなる。僕は、何も置かれていない棚の上に、本が置かれているのを見つけた。椅子を使って、やっとの事で取ると、大量の埃が舞う。
咳をしながらも埃を払い、ギシギシとなるベッドに腰をかけると、1ページ目から開いた。
『6月19日 大雨が降る中、妻が双子を出産した。先に生まれた男の子は海斗で、後に生まれた女の子は真奈と名付けた。でも、この村では双子、それも男女の双子は不吉であり、鬼が山から降りてくるから、10日以内に殺さなくてはならない決まりだ。こんなにも可愛い我が子を殺すなんて俺にはできない。でも、隠して育てるなんてこともできないし、隠していたことがバレたら俺たち一家全員が殺されるだろう。10日以内に決めなければ。
6月21日 おじさんとおばさんが男の子を欲しがっているという噂を聞いて、会いに行ってきた。事情を説明すると、快く承諾してくれた。なんて有難いことだ。妻も同意した。海斗には申し訳無いが、まだ物心つく前だ。おじさんとおばさんに懐いてくれるだろう。
6月23日 この村を出ることになった。生活も豊かになるだろうか。ここよりずっと大きい町に住む。収入も増え、家族に美味しいご飯を食べさせることができると思う。嬉しいことだ。
そう言えば、この村にはもう一つ、決まりがある。10歳になると子供の人数を揃えるために、間引きをすることだ。だから、村の人口は増えることも減ることも無く、保たれている。間引かれないで、大人まで大きくなったら、また会えるだろうか。』
衝撃を受けた。僕は要らない子だったのか。そして、双子の妹の真奈の存在…。
その日、僕は泣いた。いっぱい泣いた。僕にはショックだった。間引かれる対象になったから、僕は10歳の誕生日に殺されそうになったのだ。
「泣いてるの?」
女の子の声がした。恐る恐る、声がした方を見ると、女の子も僕と同じように僕の方を見た。その子はあの大きな古い姿見の鏡の向こうにいた。白いワンピースを着ている。
「若しかして、ひとりぼっちで寂しいの?マナもね、ひとりぼっちなんだ。」
ゆっくりベッドから降りて、その子を見る。背丈は同じぐらい。鏡に手を当てると、その子も同じところに手を置いた。僕が動くと、それと同じ動きをする。
「どうしたの?」
その子が笑った。一瞬後ろを向いて、ばっと鏡を見ると、もうその子の姿は無かった。自分がうつっているだけだ。あれは幻想だったのか。変なことをしたような気持ちになって、僕はベッドに横になった。ギシギシと軋むベッドが心地悪い。
「ねぇ、カイト。」
寝ていたはずなのに、僕は鏡の前に立っていた。鏡の向こうにあの子がいた。
「なんで、おじさんとおばさんを殺したの。」
「違う、殺してなんかいない。」
「カイトが殺した。あんなに優しかったおじさんとおばさんを。」
「違う!鬼が襲ってきたんだ!」
「現実を見てよ。カイト。鬼なんて居ないわ。」
「違う!鬼が僕を殺そうとした!」
「貴方が鬼だと思っている人は皆村の人達よ。貴方が抱いた妄想に過ぎないの。」
「違う、違う、違う‼︎」
「貴方がここにくる道すがら、襲ってきたからといって殺した鬼達は、村の人達よ。」
「違うって言ってるだろ‼︎」
僕は絶叫した。気が付いたら、僕は自分の首を締めていた。鏡の中のその子も自分の首を締めていた。
「やめ…て…。」
自分も苦しい。死んでしまいたい。僕は要らない存在だ。そして真奈、君も。鏡の中の真奈の背後に、真奈を殺そうとする鬼の姿が見えた。
「今日も大怪我だね。」
くすくすと笑いながら、彼女が言った。
血塗れでぐったりと壁にもたれかかる僕の、正面に置かれた姿見の大きな古い鏡の向こうに、僕と同じ様にもたれかかる彼女が見える。肌は月光に照らされ、真っ白なワンピースを着ている。僕の様な怪我は無い。
「無茶な戦い方をするからだよ。」
「うるさい!黙れ!」
思わず叫んだ。叫んだせいで傷口が痛む。喋る気も失せて、僕は黙りこくった。
「ねぇ、鬼ってどんなやつなの?大きさは?見た目は?どれぐらい強い?」
昨日も同じことを聞かれた。いつも同じことを言う。僕の10歳の誕生日から、ずっと。もう、彼女の言葉も声も聞きたくない。
「…マナね、明日で10歳なんだ。マナ、お利口さんでいたから、若しかしたら、明日、ママに会えるかもしれないんだ。」
それから彼女は何も言わなくなった。
食欲もわかず、動く気力を失った僕は、静かに、床に横になった。そして、眠った。
「○○、10歳のお誕生日おめでとう」
おじさんとおばさんが僕の為にご馳走を用意してくれた。貧しくて、いつもお腹おっぱい食べられないのに、誕生日だけはお腹おっぱい食べさせてくれた。
だけど、そんな優しいおじさんとおばさんをそれは殺してしまった。突然ドアが開き、あっという間におじさんとおばさんの首が飛んだ。血飛沫がご馳走を真っ赤に染める。
何が起こったか理解できないまま、僕は何故か護身用にいつもおじさんが持っている銃を手にしていた。目の前で、大きなこぶのような鬼の顔が牙を剝く。
目玉をめがけて一発。鬼は血をどくどくと流しながら倒れ、動かなくなった。鬼は全部で二体いた。もう一体は、それを見て怯えたようだったが、覚悟でも決めたように襲いかかってきた。
一発、額あたりをめがけて撃つと、その鬼も動かなくなった。おばさんの刀とおじさんの銃を掴むと、無我夢中で僕は逃げた。
陽の光がカーテンの隙間から漏れ、部屋の中をうっすらと照らし、軽い空腹感から目が覚めた。起き上がるとベッドの上に寝ていた。いつの間に移動していたのだろう。起き上がって、ベッドから降りると、ベッドがギシギシと嫌な音を立てた。
昨日血塗れにした床と壁を見ると、綺麗な状態に戻っていた。勿論、体の傷も消えている。いつものことだ。
机の上に置かれた刀と銃を手に取り、ベッドに座る。また、ギシギシと嫌な音がした。
「おはよう。」
鏡を見ると、ぬいぐるみを抱き抱えながら彼女もベッドに座っていた。
「今日はマナのお誕生日だよ。」
にこっと笑う。僕は一言も返さなかった。部屋は家具も含めて女の子らしいピンクで統一されている。
昨日と同じワンピースを着て、嬉しそうに足をばたばたと揺らした。
《コンコン》
「ママ!」
勢い良く彼女は立ち上がった。それと同時に僕の体も立ち上がる。彼女はぬいぐるみを抱いたまま、僕は刀と銃を持ったまま、ドアに向かってまっすぐに立った。
『マナ、入りますよ。』
「うん、いいよ!」
《ガチャ》
顔は前を向いたまま、視線だけを横にずらすように僕は彼女を見た。恐怖した。彼女の目の前に立っているのは、どう見てもいつも僕が戦っている鬼だったからだ。
「ママ!」
『マナ、お誕生日おめでとう。』
そう言った瞬間、鬼が大きな口を開いてマナを食べようとした。
「きゃっ!」
彼女がぬいぐるみで頭を守ろうとして、腕を上げた瞬間、僕は刀を鞘から抜いて突き上げていた。グチュと何かに刀が突き刺さる音がした。ゆっくり、自分の目の前に視線を戻す。そこには鬼がいた。自分を喰おうとする鬼が。彼女のお陰で僕は助かった。刀を抜いて、鬼を横に突き飛ばした。
グシャァ。
嫌な音がした。嫌な予感がした。恐る恐る、僕は鏡の向こうの彼女を見た。上半身が喰われ、血を吹き出す彼女の下半身が倒れる音だった。美味しそうに、鬼は彼女を味わった。
「あ、あぁ…あぁぁぁぁァァァァ‼︎‼︎‼︎‼︎」
10歳の自分の誕生日の時、やっとの事で逃げ込んだこの家に置かれた、古い姿見の鏡の中に女の子が見えた時は、怖くて見ないようにしていた。
「マナね、ずっとひとりぼっちなの。悪い子だから、お利口にしてなくちゃ出してあげませんよってママがマナをここに閉じ込めちゃったの。だから、マナ、あなたとお話ししたいの。何か話して?」
最初は少しずつ、それでも段々慣れて、彼女と話すようになった。時には腹も立ったが、ひとりぼっちの夜よりずっとマシだった。
彼女の死は、何故かおじさんやおばさんの死よりずっと、僕にショックを与えた。
雨が降っていた。バケツをひっくり返したような土砂降りだった。僕はその中をひたすら走っていた。暗くなった村の家と家の間の道を走ると、沢山の赤く光る目がじっとこちらを見ている。それらは全て鬼だ。僕を食べようとしている鬼達だ。生きた人間の気配など無かった。
村の人はみんな食べられてしまったのか。いつも遊んでいた近所の友達も、パンの耳をくれたパン屋のお姉さんも、コロッケをくれた肉屋のおじさんも、誰も彼も食べられてしまったのか。涙を流しながら、必死で走った。
僕は、外で遊んだ時に、誰も住んで居ない空き家を一つ見つけて居た。僕が逃げ込んだのは、その家だ。村の端の方、人通りの少ない所にあったのが幸いだった。中に入って、疲れ切った僕は、濡れた服も靴も脱いで、ギシギシと軋むベッドに横になった。
朝、部屋が明るくなり、僕は起きた。乾かしていた服に触ると、もう乾いている。着替えていると、さっきまで気がつかなかったが、大きな姿見の古い鏡に目が止まった。覗き込むと、疲れ切ったような僕の顔がうつった。鏡を見ると、鏡を使って周りを観察したくなる。僕は、何も置かれていない棚の上に、本が置かれているのを見つけた。椅子を使って、やっとの事で取ると、大量の埃が舞う。
咳をしながらも埃を払い、ギシギシとなるベッドに腰をかけると、1ページ目から開いた。
『6月19日 大雨が降る中、妻が双子を出産した。先に生まれた男の子は海斗で、後に生まれた女の子は真奈と名付けた。でも、この村では双子、それも男女の双子は不吉であり、鬼が山から降りてくるから、10日以内に殺さなくてはならない決まりだ。こんなにも可愛い我が子を殺すなんて俺にはできない。でも、隠して育てるなんてこともできないし、隠していたことがバレたら俺たち一家全員が殺されるだろう。10日以内に決めなければ。
6月21日 おじさんとおばさんが男の子を欲しがっているという噂を聞いて、会いに行ってきた。事情を説明すると、快く承諾してくれた。なんて有難いことだ。妻も同意した。海斗には申し訳無いが、まだ物心つく前だ。おじさんとおばさんに懐いてくれるだろう。
6月23日 この村を出ることになった。生活も豊かになるだろうか。ここよりずっと大きい町に住む。収入も増え、家族に美味しいご飯を食べさせることができると思う。嬉しいことだ。
そう言えば、この村にはもう一つ、決まりがある。10歳になると子供の人数を揃えるために、間引きをすることだ。だから、村の人口は増えることも減ることも無く、保たれている。間引かれないで、大人まで大きくなったら、また会えるだろうか。』
衝撃を受けた。僕は要らない子だったのか。そして、双子の妹の真奈の存在…。
その日、僕は泣いた。いっぱい泣いた。僕にはショックだった。間引かれる対象になったから、僕は10歳の誕生日に殺されそうになったのだ。
「泣いてるの?」
女の子の声がした。恐る恐る、声がした方を見ると、女の子も僕と同じように僕の方を見た。その子はあの大きな古い姿見の鏡の向こうにいた。白いワンピースを着ている。
「若しかして、ひとりぼっちで寂しいの?マナもね、ひとりぼっちなんだ。」
ゆっくりベッドから降りて、その子を見る。背丈は同じぐらい。鏡に手を当てると、その子も同じところに手を置いた。僕が動くと、それと同じ動きをする。
「どうしたの?」
その子が笑った。一瞬後ろを向いて、ばっと鏡を見ると、もうその子の姿は無かった。自分がうつっているだけだ。あれは幻想だったのか。変なことをしたような気持ちになって、僕はベッドに横になった。ギシギシと軋むベッドが心地悪い。
「ねぇ、カイト。」
寝ていたはずなのに、僕は鏡の前に立っていた。鏡の向こうにあの子がいた。
「なんで、おじさんとおばさんを殺したの。」
「違う、殺してなんかいない。」
「カイトが殺した。あんなに優しかったおじさんとおばさんを。」
「違う!鬼が襲ってきたんだ!」
「現実を見てよ。カイト。鬼なんて居ないわ。」
「違う!鬼が僕を殺そうとした!」
「貴方が鬼だと思っている人は皆村の人達よ。貴方が抱いた妄想に過ぎないの。」
「違う、違う、違う‼︎」
「貴方がここにくる道すがら、襲ってきたからといって殺した鬼達は、村の人達よ。」
「違うって言ってるだろ‼︎」
僕は絶叫した。気が付いたら、僕は自分の首を締めていた。鏡の中のその子も自分の首を締めていた。
「やめ…て…。」
自分も苦しい。死んでしまいたい。僕は要らない存在だ。そして真奈、君も。鏡の中の真奈の背後に、真奈を殺そうとする鬼の姿が見えた。
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