暗い朝の日

소라SORA

文字の大きさ
上 下
2 / 8

暗い朝の日

しおりを挟む
「暗い朝の日」
第2話
ボロボロの本を思い出し、俺は新しい小説を探しに古本市場に行った。この古本市場では俺は言わゆる常連でちっちゃい頃からお世話になっている。「おばちゃん、おすすめの小説ある?」「優ちゃんまた大きくなった?これどう?」そう渡された本は題名が書かれていなかった。おばちゃんにおすすめされた本は全部面白い。なんだか分からない本だけど買うことにした。
翌日学年委員など係を決める時間があった。もちろん皆行かなかった。金垣先生は竹刀で肩を叩き始めた。予想通り怖い先生じゃん。そう思いながらこの最悪の雰囲気を壊しに救世主が現れた。鉢だ。鉢がクラスに入り騒ぎ始め、このクソ気まずい空気をぶっ壊してくれた。鉢騒動のおかげで気まずい時間が潰れ、給食の時間になった 。今日はお弁当だ。あんまりお腹が空いていなくてあまり食わずに昨日買った新しい本をを手に開いた。一体どこに題名書いてるんだろ。そう思い表紙などを細かく見たがどこにも書いてなかった。作者も書いていない。書き出しでこう書かれていた。「題名はあなた次第」この8字だけだった。なんか変な小説だなと思いながら次のページに手を進めた。少し読んでいるとだいたい内容を把握出来た。殺し屋の次の依頼は親がターゲットで親を殺すか、依頼者に殺されるか究極の選択をする小説の内容だった。俺はこういう小説はあんまり読んでなかったが面白いなと思い次のページを開こうとしたが給食の時間が終わった
しおりを挟む

処理中です...