4 / 12
3.三鶴FCの火薬庫
しおりを挟む
三鶴FCは翔を満足させるものには
ならなかった。
エスパーズで11番を付けていたという
翔の実力は、三鶴FCでは圧倒的だった。
そして実力で圧倒していた分、
浮いた存在になっていた。
翔は自分の力を自慢したり、
自分より劣る他の選手を馬鹿にしたりする事は
一切なかった。
ほとんど周囲と口をきかなかったのだ。
5年生が何かアドバイスを求めて話しかけても
「コーチに聞いて」と取り合わなかったそうだ。
黙々と練習して、淡々とプレイするだけだ。
翔が無口な性格なのではなく、
僕らのサッカーが“あきれてものも言えない”
レベルなのだろうと僕は思っていた。
試合では、監督は僕と翔を併用した。
僕がスタメンで出て、後半途中で翔と代わる
パターンだ。
ただ、エスパーズと三鶴FCでは
レベルが違う。
前線の翔までボールが回らず、
翔が孤立する場面が目立った。
むしろ僕の方が結果を出している状況になる。
周囲も僕が出た方がやりやすいという
雰囲気にもなった。
翔はそんなチームの空気を感じたのか、
ますます無口になる。
僕と選手交代する時に、「頑張れ」と
声をかけても、聞き取れないような小さな声で
「はい」と答えるだけだ。
やがて、翔は少しずつ練習をサボるように
なっていった。
そして練習をサボった分、
翔の出場時間は削られた。
翔がさらに不満を募らせていたのは、
誰の目にも明らかだった。
翔はいつ爆発するか分からない火薬庫のような
存在になっていたのだ。
やがて、その導火線に火がつく事になる。
夏休みに入って最初の試合だった。
いつものように試合後半で僕は翔との交替を
告げられ、いつものように「頑張れ」と
声をかけた時だ。
藤宮「人に頑張れっていう前に、
自分がもう少し頑張ったら
どうなんですか」
僕の耳元でささやくように言った。
翔の導火線に火がついた瞬間だった。
ならなかった。
エスパーズで11番を付けていたという
翔の実力は、三鶴FCでは圧倒的だった。
そして実力で圧倒していた分、
浮いた存在になっていた。
翔は自分の力を自慢したり、
自分より劣る他の選手を馬鹿にしたりする事は
一切なかった。
ほとんど周囲と口をきかなかったのだ。
5年生が何かアドバイスを求めて話しかけても
「コーチに聞いて」と取り合わなかったそうだ。
黙々と練習して、淡々とプレイするだけだ。
翔が無口な性格なのではなく、
僕らのサッカーが“あきれてものも言えない”
レベルなのだろうと僕は思っていた。
試合では、監督は僕と翔を併用した。
僕がスタメンで出て、後半途中で翔と代わる
パターンだ。
ただ、エスパーズと三鶴FCでは
レベルが違う。
前線の翔までボールが回らず、
翔が孤立する場面が目立った。
むしろ僕の方が結果を出している状況になる。
周囲も僕が出た方がやりやすいという
雰囲気にもなった。
翔はそんなチームの空気を感じたのか、
ますます無口になる。
僕と選手交代する時に、「頑張れ」と
声をかけても、聞き取れないような小さな声で
「はい」と答えるだけだ。
やがて、翔は少しずつ練習をサボるように
なっていった。
そして練習をサボった分、
翔の出場時間は削られた。
翔がさらに不満を募らせていたのは、
誰の目にも明らかだった。
翔はいつ爆発するか分からない火薬庫のような
存在になっていたのだ。
やがて、その導火線に火がつく事になる。
夏休みに入って最初の試合だった。
いつものように試合後半で僕は翔との交替を
告げられ、いつものように「頑張れ」と
声をかけた時だ。
藤宮「人に頑張れっていう前に、
自分がもう少し頑張ったら
どうなんですか」
僕の耳元でささやくように言った。
翔の導火線に火がついた瞬間だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる