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第10章 ドキドキ☆ラブ・ライトニング!
鳴らせ!恋の防犯ブザー
しおりを挟むコンビニエンスストアとか言ったな、この店は。
食料品店の一種だが、それ以外にも色々なものが置いてある。24時間営業を謳っており、閉まることはないらしい。24時間働けるとは、一体どんなタフガイが店番をしているのだろうか。
デイヴのクソ野郎にも見せてやりたい。見習わせたいが、無理だろう。
あいつなら、きっと言うはずだ。「うちの店だって休み無しだ。休んでるのはお前ら客の方だ」と。
酒の種類も豊富だが、法律とやらが邪魔をして、今の俺には売ってくれないのが残念だ。不満と言えば、それくらい。
ええと、なんの話だったかな。そうだ、コンビニだ。
学校帰りの俺は、クラスメイトの女の子が、コンビニの前に立っているのを見つけた。
まず間違いなく、俺のことを待っているのだろう。
これは別にうぬぼれなんかじゃない。勝手に向こうから食いついてきたんだからな。ファッキンビッチってやつだ。
アジアの女性がミステリアスだのって持ち上げられてたのは、いつのことだったか。
結局男は、昔から穴に夢中になってるって証明されただけの話だ。顔や体なんかどうでもいいんだろう。
「ああ、佐倉じゃないか」
「インギー君!」
「待っててくれたのか?」
「ええ。誰にも見られてない?」
そうだ、この女がサクラ。俺の探している女だ。少しだけ警戒はしたものの、カタナも持ってないし頭だってカエル並みだ。要するにガキなんだろう。
「別にいいじゃないか、見られたって」
「もう、言ったでしょう、うちはこういうの厳しいんだから。何かあったら、インギー君にも迷惑がかかるわ」
「オレは別にかまわないけどな。どう、少し家に寄って行かないか?」
「ダメ。今日は委員会のことがあったから、これ以上遅くなるとまずいわ」
「なら、ムリして待っててくれなくても――」
おい、クサレ吸血鬼よ。どこかで見ているか?
このくだらないやりとりは必要なのか? 俺の部屋でなくとも、保健室にだってベッドくらいあるんだぜ。
胸やけがしそうな会話はまだ続くのか? それとも、次はフラグを立てろってことか?
「……他の女の子に告白されても、付き合っちゃダメだよ?」
「わかってる」
「じゃあね、また明日、学校で」
ウソだな。いや、ウソというのとは少し違うか。
わかっているさ。誰に声をかけたって、なんだかんだで許してくれるんだろう?
お前の友達だって、こっちを見ていたことを知っている。たしか礼ちゃんとか言ってたな? 乳がでかい、レイチェルの面影がある女だ。あいつもきっと俺に惚れているはずさ。
楽なもんだ。
フラグが必要なら、片っ端から立ててやるさ。
礼ちゃんとやらも、攻略対象のはずだ。
初めての経験だった。
ダイヴしたとき、普通は現実のことなんかろくに覚えちゃいない。まるで夢の中にいるように、脳みそのある部分にフタをされるのだ。
今回のことは、イレギュラーなのだろう。バグかもしれないし、吸血鬼のおかげなのかもしれない。
ただ一つ言えるのは、こんなイレギュラーなら大歓迎ってことだ。
現実からゲームのノウハウを持ってくるのが、こんなに楽だとは思わなかった。
まあ、向こうは俺のことを殺そうとしたのだ。これくらいちょうどいいハンデだと思ってやろう。
笑いがこみ上げてくる。
サクラ。すぐにお前を落としてやる。
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