1 / 84
プロローグ
プロローグ
しおりを挟む
ある日、夢を見た
その夢はとても曖昧のもので、あまり覚えていないかった。
ただ、覚えているとしたら自分の隣に綺麗な少女が立っていた。
綺麗な白い髪、ルビーのような真紅の目、振れれば傷ができそうな透き通った白い肌の子だった。
旅をしているのであろうか?その様な服装であった
少女は少年を手を引いて、声は聞こえなかったが
ただ言ってることがわかるような気がした。
―――「待ってる、、、貴方の事を」
君はいったい誰なんだ?
―――「私は―――」
僕は名前の部分だけ聞き取れなかった
少女は僕の手を離した。
僕はそれが嫌で、もう一度、手を繋ごうとした。
何度何度もだ、僕は暗い闇の中で走って追いかけた。
追いついた所で、慌てて僕は手を繋ごうとしたが
その手はすり抜けた。
ただ、少女は待ってるという言葉を置いて
闇の中に吸い込まれて少女は消えて行った。
ここで僕は目を目覚めるのであった
上半身を起き上がらせると僕は自分の服を触る、すごい汗だ。
ベットのシーツも触れると濡れていた。
汗が気持ち悪くて、慌てて脱いだ。
季節は5月だというのに、いつもならここまで汗を掻くことはなかった。
何故、こんなにも汗を掻いていたんだろうか?
自分は悪い夢でも見ていたのだろうか?
思い出そうとするけど、思い出そうとする程、夢は蜃気楼のようにかすれていく感じで忘れていく。
「・・・変な夢を見たなぁ。」
そう言って僕はベットから起き上がり、学校に行く準備をし始めた。
クローゼットから綺麗にたたまれたシャツといつもの制服を取り出し着替える
ただ、変わったとすれば学年のバッジが変わった事だった。
僕は今年の春で高校二年生なったんだ。
着替えてるとドアの向こうから声が聞こえた。
それは何時もの日常で聞こえる、安心した声だった。
「楊一!起きなさーい!ごはんよ!!」
母さんの声だ。
「起きたから、行くよ」
そう言って、少し急いで着替えることにした。
時間は7時30分だ、普段より遅いのは変わりなかった。
でも8時までに家にでれば普通に間に合う時間だ。
そう考えていたら、着替え終わって、学校の鞄を持って下に降りるのであった。
下に降りると、ご飯をよそう母さんの姿があった。
僕は美味しそうな匂いにつられて、朝の挨拶して椅子に座る。
「おはよう母さん」
「楊一、おはよう」
母さんはいつも通り優しい声で、挨拶してくれた。
目の前にご飯を置いて、母さんも僕の対面になるように座った。
母さんはニコニコしながら話す。
「一樹くんと美空ちゃんはもう外で待ってるわよ!」
「え、今日は早いな?」
僕はいつもならもうちょっと後で遅れてくるんだけどなぁって思いつつ、味噌汁をすする。
「父さんは?」
「今日は、お休みだからまだ寝てるわよー」
「最近、忙しかったからね。もうちょっと寝かせてあげたほうがいっか」
「そうねぇ、流石に23連勤だからねぇ、今日ぐらいは好きなように寝かせてもいいと思うわ」
23連勤って、ブラックすぎないか?
僕もいずれこうなってしまうのかと思うと、将来が不安になってくる。
そう言って、いつも通りに他愛もない話をして
食事が終わりって、玄関に向かうのであった。
母さんは言った。
「今日は何時に帰ってくるの?」
「今日は一樹の家で勉強しに行くから少し遅くなるかも」
「そっか、じゃあ気を付けていってらっしゃい!」
僕は「いってきます」言って、玄関のドアノブを手にかけ学校に向かうであった。
玄関を開く。
「よう!!楊一!」
「楊一!おはよ!」
玄関を開くと、友達が待っていた。
いつもと違う光景だった。
いつもなら、僕と美空が一樹を向かいに行くんだが、美空はともかく一樹は本当に珍しい。
「一樹、美空、おはよう」
「ハハッ!随分遅かったじゃねぇか!」
「バカッ!お前達が早すぎるんだよ!」
彼は山崎一樹(やまざき かずき)、僕の親友だ。成績はそこまでは良くないが、体育とスポーツが好きな奴だ。
主に、ボクシング、空手、柔道、その他色々やっている。
今日は学校が終わった後に、その一樹に家で勉強する予定だ。
「あんた達!早くいくわよー!」
「おい!待てよ!楊一いくぞ!」
「う、うん!」
彼女は晴渡美空(はれわたり みそら)、僕のもう一人の親友、文武両道型で勉強もスポーツもできるしっかりしてる子
忙しい身なのに、いつも一樹と一緒に勉強したり遊んだりしてる子だ。
昔から一緒にいるのだが、容姿は美人な方だと思う。
その証拠に、密かにファンクラブとかもあるとか何とか。
そして、僕は黒杉 楊一(くろすぎ よういち)
成績は普通、スポーツも普通、自分はどちらかというと控えめで文系の方だと思う。
争い事は好まず、平和的に解決したいタイプだ。
そんな僕達3人は昔からの幼馴染だ。
小さい頃は、良く公園で泥だらけになるまで3人で遊んでいたもんだ。
学校に向かっていると、一樹はちょっと唸るように話しかける
「そういやさ!今日は変な夢を見たんだよなぁ」
「夢?」
「あ!私も!変な夢を見たんだよね!」
一樹は見たことのない世界だけどどこか懐かしく感じた夢
広い草原が広がっていて、気持ちが良かったとか。
美空は誰かが崖におちて、助けられなかった夢
顔は見えなかったけど、誰か大切な人だと感じたらしい。
二人は同じ理由で今日は早く目覚めてしまって、それで僕の家にいつもより少し早く来たそうだ
流石に、美空も一樹が起きたのは予想外だったらしい。
まぁ、何時もなら向かいに行くまでずっと寝てるもんな。
「僕も変な夢みたなぁ」
「え?楊一も?」
「偶然にしては!タイミング良すぎだな!」
二人にも曖昧だったが、夢の内容を伝えた
二人は真剣に聞いてくれた。
そうすると、一樹が。
「へぇ、女の子が夢が出るのか、どうだ可愛い子だったか?」
「へぇ・・・」
若干、美空の目が怖いの気のせいだろうか?うん気のせいだろうな。
僕は気にしないでおくことにした。
「美人とか綺麗だったかは覚えてないんだよね、思い出そうとすると余計に忘れていくんだ。」
「そっかぁ、残念だなぁ」
一樹が何故か残念そうにしてた、自分の夢でもないのに何故、落ち込んでいるのだろうか。
次に美空が質問してくる。
「それ以外、本当に覚えていないの?」
「あぁ、うん、それ以外は覚えていないよ」
美空は「そっか」と言って、何時もの日常の話に戻ったのだった。
そう話している内に、学校に到着した。
そう彼らはまだ知らなかった
この後、想像もしなかった出来事が起きるのであった。
―――― 学校の教室
「よう!!陽一!!今日も冴えない顔してんな!!」
「・・・・」
僕はダンマリして、下を向いた。
彼は板野正和(いたのまさかず)、僕をターゲットにからかってくるグループリーダーであった。
理由はわかる、きっと美空だ。
板野は美空の事を前から見えていたからな
そんな中で、毎日一緒に仲良くしている所を見られているから気に食わなかったんだろう
そう思っていると、板野は肩を掴もうとする。
「おい聞いてるのか、黒杉!」
だが、それを遮るように一樹は板野の腕を掴み止める
「何やってんだ、やめろ」
「何だぁ?一樹か?」
お互いに睨みあう、このままだと喧嘩しかねないの雰囲気だ。
僕は、一樹を止めることにした。
「一樹、僕は大丈夫だから」
「でもよぉ、良いのか?こいつお前を狙ってんだぞ?」
一樹は板野の腕を掴んだまま放さない、力が強いのか板野の顔が少し歪む
しばらくして、板野は一樹が掴んだ手を払う。
「...ッチ」
舌打ちをして、自分の机に戻る板野
心配した顔の美空と少し怒った顔の一樹は僕に駆け寄った。
「楊一大丈夫?」
「楊一もたまにはガツンといってやれよ!」
一樹には申し訳ないが、僕にはそんな度胸は無いんだ。
僕は愛想笑いをして、ごまかすことにした。
「あはは、ごめんね。」
その姿を見た二人は、察したのか、一樹は不服そうな顔をして、美空は心配した顔をする。
しばらくしたら、いつも通りに戻り
一樹は困ったら、たまにはちゃんと言えよな!って言って自分の席に戻る
美空も一樹の言う通りよ!頼りなさいよね!って笑いながら自分の席に戻るのであった
僕は良い友達を持ったなって思い僕も自分の席に戻るのであった。
朝のHRの時間だ。
先生が教室に入ってきた
「ホームルーム時間だぁ、早く席に座れー」
昨日は徹夜でゲームをしていたのであろうか?
先生の目元にクマができている。
少し気だるそうだ。
現在8時59分
ふと時計を見た
時計の秒針の音がなぜかいつもより大きく聞こえた
先生の声の方がでかいのに、生徒のひそひそ話がよく聞こえるのに
何故か秒針の音がよく聞こえたのだ
ッチ..ッチ..ッチ..
違和感を感じた。
先生が僕の名前を呼ぶ。
「黒杉陽一」
ッチ..ッチ..ッチ..
秒針の音が離れられない
何故なんだ?
チッ..チッ..チッ..
急に不安が襲って来る。
その瞬間、僕の鼓動が早くなる
鼓動は、時計の秒針が9時に近づく度に鼓動が早くなっていく。
何故なんだ!
僕は苦しくなってくる。
「黒杉楊一!」
僕はとっさに返事をしようとしたその時だった
カチッ
音が聞こえた
僕は思わず時計を見た
――――9時
その瞬間、建物が揺れ始めた
「なに!?」
建物が揺れ始めると生徒達の叫び声聞こえる。
中には机の下に隠れる人もいた。
生徒達に恐怖が襲って来る。
僕はパニックになる中、生徒たちの足元をよく見た
赤く光る魔法陣みたいなものが浮かび上がる
僕は叫んだ!
「一樹!美空!!」
僕は手を伸ばした。
二人は慌てて、僕にに近づこうとした瞬間・・・
意識は途絶えた。
――――夢だ
また、同じ夢だ
今度は暗い・・・あれ?あの子は?
黒杉は見おぼえある少女を見かけた
そうだ、僕の夢に出てきた女の子だ
女の子はうずくまっている
何しているのだろうか?
僕は近づいた。
少女は話す、今度は聞こえる声で
――――「寂しい...」
僕は彼女に話しかける。
どうしたの?
彼女は振り向いた、泣いていた。
すごく悲しい顔だった、
僕はその顔を見て、ひどく心が痛んだ。
あったこともないのに何故なんだろう?
僕も悲しくなってきた。
悲しませたくない、だから僕は思わず言ってしまった。
いつか、向かいに行くから泣かないで。
すると少女は笑顔になって、再び闇に消えた。
僕は手を伸ばすが、また届かなかった。
そこで僕の意識は戻ったのであった。
僕は起き上がる。
すると、目を触ると濡れていた。
それは涙だった。
相変わらず、夢の内容は覚えていないが。
今度は悲しい夢を見たのだろうか?
その悲しい気持ちだけが残っていたのだから、悲しい夢でも見ていたんだろう。
そして、僕は周りは見渡し言う
「何処だ・・・?ここは?」
しばらくすると、生徒が一人、また一人と起き上がる。
起き上がると生徒達は混乱していた。
ここはどこ?その声があちらこちらと聞こえたのだった。
僕は立ち上がった。
「「楊一!」」
聞き覚えのある声だ。
振り向けば、そこには美空と一樹いた。
「一樹!美空!良かった、無事だったんだね」
「あったりめぇよ!!」
いつも通りの一樹だと知って、僕は安心する。
美空は不安そうに話す。
「ここは一体どこなの?」
それは僕にも分からなかった。
ただ、学校ではないことがわかる。
僕はもう一度、周りを見渡す。
随分豪華な城みたいな所だった
周りには騎士だろうか?甲冑を着ている騎士が沢山いたのだ。
そして、力強い声が聞こえた
「ようこそ!勇者殿!貴方達を待っていた!」
僕と生徒たちは突然のことで困惑するのであった。
僕達はいったい何処に来たんだ?
目の前にいる男性は誰なんだ?
そんな不安が一斉に僕達に襲うのだった。
その夢はとても曖昧のもので、あまり覚えていないかった。
ただ、覚えているとしたら自分の隣に綺麗な少女が立っていた。
綺麗な白い髪、ルビーのような真紅の目、振れれば傷ができそうな透き通った白い肌の子だった。
旅をしているのであろうか?その様な服装であった
少女は少年を手を引いて、声は聞こえなかったが
ただ言ってることがわかるような気がした。
―――「待ってる、、、貴方の事を」
君はいったい誰なんだ?
―――「私は―――」
僕は名前の部分だけ聞き取れなかった
少女は僕の手を離した。
僕はそれが嫌で、もう一度、手を繋ごうとした。
何度何度もだ、僕は暗い闇の中で走って追いかけた。
追いついた所で、慌てて僕は手を繋ごうとしたが
その手はすり抜けた。
ただ、少女は待ってるという言葉を置いて
闇の中に吸い込まれて少女は消えて行った。
ここで僕は目を目覚めるのであった
上半身を起き上がらせると僕は自分の服を触る、すごい汗だ。
ベットのシーツも触れると濡れていた。
汗が気持ち悪くて、慌てて脱いだ。
季節は5月だというのに、いつもならここまで汗を掻くことはなかった。
何故、こんなにも汗を掻いていたんだろうか?
自分は悪い夢でも見ていたのだろうか?
思い出そうとするけど、思い出そうとする程、夢は蜃気楼のようにかすれていく感じで忘れていく。
「・・・変な夢を見たなぁ。」
そう言って僕はベットから起き上がり、学校に行く準備をし始めた。
クローゼットから綺麗にたたまれたシャツといつもの制服を取り出し着替える
ただ、変わったとすれば学年のバッジが変わった事だった。
僕は今年の春で高校二年生なったんだ。
着替えてるとドアの向こうから声が聞こえた。
それは何時もの日常で聞こえる、安心した声だった。
「楊一!起きなさーい!ごはんよ!!」
母さんの声だ。
「起きたから、行くよ」
そう言って、少し急いで着替えることにした。
時間は7時30分だ、普段より遅いのは変わりなかった。
でも8時までに家にでれば普通に間に合う時間だ。
そう考えていたら、着替え終わって、学校の鞄を持って下に降りるのであった。
下に降りると、ご飯をよそう母さんの姿があった。
僕は美味しそうな匂いにつられて、朝の挨拶して椅子に座る。
「おはよう母さん」
「楊一、おはよう」
母さんはいつも通り優しい声で、挨拶してくれた。
目の前にご飯を置いて、母さんも僕の対面になるように座った。
母さんはニコニコしながら話す。
「一樹くんと美空ちゃんはもう外で待ってるわよ!」
「え、今日は早いな?」
僕はいつもならもうちょっと後で遅れてくるんだけどなぁって思いつつ、味噌汁をすする。
「父さんは?」
「今日は、お休みだからまだ寝てるわよー」
「最近、忙しかったからね。もうちょっと寝かせてあげたほうがいっか」
「そうねぇ、流石に23連勤だからねぇ、今日ぐらいは好きなように寝かせてもいいと思うわ」
23連勤って、ブラックすぎないか?
僕もいずれこうなってしまうのかと思うと、将来が不安になってくる。
そう言って、いつも通りに他愛もない話をして
食事が終わりって、玄関に向かうのであった。
母さんは言った。
「今日は何時に帰ってくるの?」
「今日は一樹の家で勉強しに行くから少し遅くなるかも」
「そっか、じゃあ気を付けていってらっしゃい!」
僕は「いってきます」言って、玄関のドアノブを手にかけ学校に向かうであった。
玄関を開く。
「よう!!楊一!」
「楊一!おはよ!」
玄関を開くと、友達が待っていた。
いつもと違う光景だった。
いつもなら、僕と美空が一樹を向かいに行くんだが、美空はともかく一樹は本当に珍しい。
「一樹、美空、おはよう」
「ハハッ!随分遅かったじゃねぇか!」
「バカッ!お前達が早すぎるんだよ!」
彼は山崎一樹(やまざき かずき)、僕の親友だ。成績はそこまでは良くないが、体育とスポーツが好きな奴だ。
主に、ボクシング、空手、柔道、その他色々やっている。
今日は学校が終わった後に、その一樹に家で勉強する予定だ。
「あんた達!早くいくわよー!」
「おい!待てよ!楊一いくぞ!」
「う、うん!」
彼女は晴渡美空(はれわたり みそら)、僕のもう一人の親友、文武両道型で勉強もスポーツもできるしっかりしてる子
忙しい身なのに、いつも一樹と一緒に勉強したり遊んだりしてる子だ。
昔から一緒にいるのだが、容姿は美人な方だと思う。
その証拠に、密かにファンクラブとかもあるとか何とか。
そして、僕は黒杉 楊一(くろすぎ よういち)
成績は普通、スポーツも普通、自分はどちらかというと控えめで文系の方だと思う。
争い事は好まず、平和的に解決したいタイプだ。
そんな僕達3人は昔からの幼馴染だ。
小さい頃は、良く公園で泥だらけになるまで3人で遊んでいたもんだ。
学校に向かっていると、一樹はちょっと唸るように話しかける
「そういやさ!今日は変な夢を見たんだよなぁ」
「夢?」
「あ!私も!変な夢を見たんだよね!」
一樹は見たことのない世界だけどどこか懐かしく感じた夢
広い草原が広がっていて、気持ちが良かったとか。
美空は誰かが崖におちて、助けられなかった夢
顔は見えなかったけど、誰か大切な人だと感じたらしい。
二人は同じ理由で今日は早く目覚めてしまって、それで僕の家にいつもより少し早く来たそうだ
流石に、美空も一樹が起きたのは予想外だったらしい。
まぁ、何時もなら向かいに行くまでずっと寝てるもんな。
「僕も変な夢みたなぁ」
「え?楊一も?」
「偶然にしては!タイミング良すぎだな!」
二人にも曖昧だったが、夢の内容を伝えた
二人は真剣に聞いてくれた。
そうすると、一樹が。
「へぇ、女の子が夢が出るのか、どうだ可愛い子だったか?」
「へぇ・・・」
若干、美空の目が怖いの気のせいだろうか?うん気のせいだろうな。
僕は気にしないでおくことにした。
「美人とか綺麗だったかは覚えてないんだよね、思い出そうとすると余計に忘れていくんだ。」
「そっかぁ、残念だなぁ」
一樹が何故か残念そうにしてた、自分の夢でもないのに何故、落ち込んでいるのだろうか。
次に美空が質問してくる。
「それ以外、本当に覚えていないの?」
「あぁ、うん、それ以外は覚えていないよ」
美空は「そっか」と言って、何時もの日常の話に戻ったのだった。
そう話している内に、学校に到着した。
そう彼らはまだ知らなかった
この後、想像もしなかった出来事が起きるのであった。
―――― 学校の教室
「よう!!陽一!!今日も冴えない顔してんな!!」
「・・・・」
僕はダンマリして、下を向いた。
彼は板野正和(いたのまさかず)、僕をターゲットにからかってくるグループリーダーであった。
理由はわかる、きっと美空だ。
板野は美空の事を前から見えていたからな
そんな中で、毎日一緒に仲良くしている所を見られているから気に食わなかったんだろう
そう思っていると、板野は肩を掴もうとする。
「おい聞いてるのか、黒杉!」
だが、それを遮るように一樹は板野の腕を掴み止める
「何やってんだ、やめろ」
「何だぁ?一樹か?」
お互いに睨みあう、このままだと喧嘩しかねないの雰囲気だ。
僕は、一樹を止めることにした。
「一樹、僕は大丈夫だから」
「でもよぉ、良いのか?こいつお前を狙ってんだぞ?」
一樹は板野の腕を掴んだまま放さない、力が強いのか板野の顔が少し歪む
しばらくして、板野は一樹が掴んだ手を払う。
「...ッチ」
舌打ちをして、自分の机に戻る板野
心配した顔の美空と少し怒った顔の一樹は僕に駆け寄った。
「楊一大丈夫?」
「楊一もたまにはガツンといってやれよ!」
一樹には申し訳ないが、僕にはそんな度胸は無いんだ。
僕は愛想笑いをして、ごまかすことにした。
「あはは、ごめんね。」
その姿を見た二人は、察したのか、一樹は不服そうな顔をして、美空は心配した顔をする。
しばらくしたら、いつも通りに戻り
一樹は困ったら、たまにはちゃんと言えよな!って言って自分の席に戻る
美空も一樹の言う通りよ!頼りなさいよね!って笑いながら自分の席に戻るのであった
僕は良い友達を持ったなって思い僕も自分の席に戻るのであった。
朝のHRの時間だ。
先生が教室に入ってきた
「ホームルーム時間だぁ、早く席に座れー」
昨日は徹夜でゲームをしていたのであろうか?
先生の目元にクマができている。
少し気だるそうだ。
現在8時59分
ふと時計を見た
時計の秒針の音がなぜかいつもより大きく聞こえた
先生の声の方がでかいのに、生徒のひそひそ話がよく聞こえるのに
何故か秒針の音がよく聞こえたのだ
ッチ..ッチ..ッチ..
違和感を感じた。
先生が僕の名前を呼ぶ。
「黒杉陽一」
ッチ..ッチ..ッチ..
秒針の音が離れられない
何故なんだ?
チッ..チッ..チッ..
急に不安が襲って来る。
その瞬間、僕の鼓動が早くなる
鼓動は、時計の秒針が9時に近づく度に鼓動が早くなっていく。
何故なんだ!
僕は苦しくなってくる。
「黒杉楊一!」
僕はとっさに返事をしようとしたその時だった
カチッ
音が聞こえた
僕は思わず時計を見た
――――9時
その瞬間、建物が揺れ始めた
「なに!?」
建物が揺れ始めると生徒達の叫び声聞こえる。
中には机の下に隠れる人もいた。
生徒達に恐怖が襲って来る。
僕はパニックになる中、生徒たちの足元をよく見た
赤く光る魔法陣みたいなものが浮かび上がる
僕は叫んだ!
「一樹!美空!!」
僕は手を伸ばした。
二人は慌てて、僕にに近づこうとした瞬間・・・
意識は途絶えた。
――――夢だ
また、同じ夢だ
今度は暗い・・・あれ?あの子は?
黒杉は見おぼえある少女を見かけた
そうだ、僕の夢に出てきた女の子だ
女の子はうずくまっている
何しているのだろうか?
僕は近づいた。
少女は話す、今度は聞こえる声で
――――「寂しい...」
僕は彼女に話しかける。
どうしたの?
彼女は振り向いた、泣いていた。
すごく悲しい顔だった、
僕はその顔を見て、ひどく心が痛んだ。
あったこともないのに何故なんだろう?
僕も悲しくなってきた。
悲しませたくない、だから僕は思わず言ってしまった。
いつか、向かいに行くから泣かないで。
すると少女は笑顔になって、再び闇に消えた。
僕は手を伸ばすが、また届かなかった。
そこで僕の意識は戻ったのであった。
僕は起き上がる。
すると、目を触ると濡れていた。
それは涙だった。
相変わらず、夢の内容は覚えていないが。
今度は悲しい夢を見たのだろうか?
その悲しい気持ちだけが残っていたのだから、悲しい夢でも見ていたんだろう。
そして、僕は周りは見渡し言う
「何処だ・・・?ここは?」
しばらくすると、生徒が一人、また一人と起き上がる。
起き上がると生徒達は混乱していた。
ここはどこ?その声があちらこちらと聞こえたのだった。
僕は立ち上がった。
「「楊一!」」
聞き覚えのある声だ。
振り向けば、そこには美空と一樹いた。
「一樹!美空!良かった、無事だったんだね」
「あったりめぇよ!!」
いつも通りの一樹だと知って、僕は安心する。
美空は不安そうに話す。
「ここは一体どこなの?」
それは僕にも分からなかった。
ただ、学校ではないことがわかる。
僕はもう一度、周りを見渡す。
随分豪華な城みたいな所だった
周りには騎士だろうか?甲冑を着ている騎士が沢山いたのだ。
そして、力強い声が聞こえた
「ようこそ!勇者殿!貴方達を待っていた!」
僕と生徒たちは突然のことで困惑するのであった。
僕達はいったい何処に来たんだ?
目の前にいる男性は誰なんだ?
そんな不安が一斉に僕達に襲うのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
『三度目の滅びを阻止せよ ―サラリーマン係長の異世界再建記―』
KAORUwithAI
ファンタジー
45歳、胃薬が手放せない大手総合商社営業部係長・佐藤悠真。
ある日、横断歩道で子供を助け、トラックに轢かれて死んでしまう。
目を覚ますと、目の前に現れたのは“おじさんっぽい神”。
「この世界を何とかしてほしい」と頼まれるが、悠真は「ただのサラリーマンに何ができる」と拒否。
しかし神は、「ならこの世界は三度目の滅びで終わりだな」と冷徹に突き放す。
結局、悠真は渋々承諾。
与えられたのは“現実知識”と“ワールドサーチ”――地球の知識すら検索できる探索魔法。
さらに肉体は20歳に若返り、滅びかけの異世界に送り込まれた。
衛生観念もなく、食糧も乏しく、二度の滅びで人々は絶望の淵にある。
だが、係長として培った経験と知識を武器に、悠真は人々をまとめ、再び世界を立て直そうと奮闘する。
――これは、“三度目の滅び”を阻止するために挑む、ひとりの中年係長の異世界再建記である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる