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改稿シリーズ・第一章
第16話 コントロールと暴走の話
しおりを挟む訓練所にやってきたのは、月ノ城と昨日、自己紹介してもらった3人、そして、見知らぬ人が女性が一人立っていた。
「またせたな」
そう言って、月ノ城は軽く手を振り、こちらに歩いて来る。
これから、先生になるであろう人たちの存在感。
こちらに近づいてくるだけで、ひしひしと伝わってくる魔力が、身体中に緊張が走る。
「・・・」
そんな中、見知らぬ女性は黙って、俺とアイリスを見つめてた。
明るく渋い黄褐色の楊(やま)梅(もも)色の髪に、整えられた髪は肩よりも少し上まで伸びている、
凛とした印象を受けるような顔立ちに、少し釣り目に青の瞳、そして無表情。
実にクールビューティだ。
服装はコートの前を開けており、月ノ城さんのコートと比べて少し色が抜け落ちていた。
へそが見える白シャツに、足のラインがしっかり見える黒のスキニーコットンパンツ。
その姿を見て、第一印象が仕事が出来る女上司を連想させる。
「あぁ、昨日は自己紹介出来なかったね。この子はユキ=ナーサリーだ。新人育成担当の教官だと思ってくれ」
月ノ城の紹介と同時にユキはお辞儀する。
意外と無口なようだ。
無表情だが、よく見るとアホ毛が付いていて、動いている。
アホ毛は左右にブンブンと動く。
やはり、ファンタジーだと、アホ毛も動くんだな・・・。
「そして、この人たちが君の修業を面倒を見てくれる人だ」
「黒杉さん、よろしくですー!」
「分からない事あれば、言ってくださいね」
「よろしく」
右から、シルク、アクレア、セヌーア、そしてユキとの順で挨拶をする。
それぞれの自己紹介がおわったところで、黒杉が質問する。
「月ノ城さんは手伝ってくれないんです?」
月ノ城は少し困った顔した後、顔の頬を指でポリポリと掻きながら話す。
何か、不味い事を聞いたのだろうか。
「すまんな・・・少し遠くまで出かけるから、しばらく不在になるんだ。できれば色々教えたかったが、仕事なんでな」
そう言って、暗い顔をする。
何故、そこまで悲しい顔をするのか、気になるが、聞いてはいけないような気がした。
そのまま、深くは追及はせず、そのまま黙った。
月ノ城は黒杉の疑問な顔を見て、察したのか、フォローを入れるように言う。
「個人的な問題だから気にしなくても大丈夫だ。黒杉・・・今は強くなるのだけに集中してな。まあ、別に戦うわけじゃないから、心配すんな」
そう言って、黒杉の頭をシルクと同じように、静かに笑いながらくしゃくしゃに撫でる。
少し子供扱いされたが、悪い気分ではなかった。
大きく、固い手で、頭を撫でられるのは、いつぶりだろうか?元の世界の父さんの事を思い出す。
「さて・・・俺は、そろそろ出かけるかなー、皆は黒杉を頼むぞ」
その言葉に、一斉に頷く。
月ノ城は少し背中を伸ばしてから、訓練所を後にした。
出て行く後姿は、何処か寂しげで、最後に何かつぶやいたような気がしたけど、その時には遠くにいて聞こえなかった。
見えなくなったところで、アクレアが話す。
「改めて、クロスギさんよろしく。しばらくはユキさんが相手してくれるから、準備ができたらユキさんに話しかけてね」
そう言うと、ユキさんはコクリと頷く。
予め、訓練メニューは月ノ城が用意してくれたようだ。
自分がいないときのためにと用意してくれたものらしい。
「では、私達も訓練してるから、何かあったら呼んでね」
そういって、アクレアたちは、ユキと黒杉たちを残して訓練所から出て行くのだった。
「・・・」
その間、沈黙する。
そして、ユキの視線が痛い・・・せめて何かしゃべってくれ!
ほら、隣にいる、アイリスも少し怖がってるじゃないか。
気まずい空気が流れ、あまりにも喋らないので、我慢できずにこちらから話しかける。
「修業手伝っていただきありがとうございます。」
「・・・!」
ユキは手を振り「気にしなくてもいいよ!」って感じでジェスチャーをしてくる。
無口だが、アホ毛のお陰で分かりやすいってのもあるが、顔の表情がころころと変わるので、何となく言いたいことが分かる。
「では、お願いします」
「・・・コクリ」
ユキは背中に背負った二つの大剣をくっつけ、両剣の状態にした。
その瞬間、ユキに凄い魔力を感じる、押し潰されそうだ。
俺はユキを解析した。
【ユキ=ナーサリー】
LV150 職業 バトルマスター
HP250000
MP150000
SP150000
解析はここで終わったようだ。
今使える、解析はここで限界のようだ。
てかLV150ってなんだ!?強すぎないか?
バトルマスターってのも気になる、これもユニーク職業かな?
「クロスギ」
突如、ユキが喋る
お前、喋れたんかーい!!!
「・・・・これから教えるのは・・・今やった、魔力と魔素の統合コントロール・・・【融魔制御(トルマ・インペリウム)】を教える」
「融魔制御?」
そう言って、ユキは放出した膨大の魔力を一瞬で抑える。
さっきまで、感じた膨大な魔力は何もなかったように消した、自分も同じことをしたら、絶対に出来ないだろう。
それほど、ユキの力は確かだった。
「【融魔制御】をすることで・・・肉体強化、様々な耐性を付けることができる、万能技・・・成長スキルがあれば、その効果でMP上昇・・・」
「そりゃあ、すごいな」
これができると、村人でも下級の魔物を簡単に倒せるようになるらしい、しかし、村人は魔力が少ない為、継続して使うことは難しいとのこと。
だが、成長スキルがあるなら、また別らしく、激しい魔力の消耗の反動で、魔力量が増えると言った。
ただえさえ、村人はレベルが上がっても、雀の涙だった。
だけど、それ以外の方法でステータスを上げることできるのは、唯一の救いであり、幸運だ。
「そして・・・これが今回の修業・・・これを見てほしい」
そう言って、ユキは目を閉じて、集中する。
やがて、体に纏うように体に、何かが吸い込まれていく。
「これは?」
「これは・・・魔素・・・SPの源」
魔素か・・・そういや、この魔素の事を教えて貰ったんだ。
確か、自然から出てくる魔力の自然エネルギーだっけか。
「これは・・・基礎・・・これができるかできないかだけで、戦闘能力が段違い・・・」
「具体的にどれぐらい違うんだ?」
「子供と熊ぐらい違う・・・」
成る程、分かりやすい。
ユキは、手のひらを広げて、魔素を集め続ける。
その状態で、説明口調で話しはじめる。
「魔力は体内ある魔力量のことぐらいは知ってるよね・・・?」
「ああ、それぐらいは・・・」
「体内ある魔力を消費させて、身体中に循環させる・・・そして、肉体が活性化し、身体能力を向上させる事ができる・・・この行為を【魔力環炉(チルナチュム)】・・・これはスキルでもパッシブでもないないから、誰でもできる・・・。逆に外側からの魔素の力を借りて、体に纏う事ができる・・・それは武器にも影響を受け・・・魔力が帯びやすくなる」
黒杉は、ユキの説明を真面目に聞いたつもりだが、自分が要領が悪いのか、普通に理解できないだけなのか、結局の所、どういうことなのか、分からなかった。
ちなみに、隣にいる、アイリスは理解しているようだ。
さっきから、うんうんと頷きながら、大人しく聞いていた。
そんな、黒杉の様子を見て、ユキは地面に落ちていた石ころを拾う。
「実際・・・見たほうが良い・・・これを見て」
ユキは手に魔力を込めて、何かしてるようだ。
数秒後、石が小さく震えだし、その瞬間、石が割れて弾け飛んだ。
「び、びっくりした・・・」
「今のは魔力を与え過ぎで、内面からの魔力が耐えきれずに爆発した・・・」
そして石をもう一個拾って、また何かしている。
すると、今度ははじけ飛ぶのではなく、粉々になって消えた。
「こ、これは?」
「これは、魔素を吸い込み過ぎて劣化して粉になった、吸い過ぎる魔素は毒になる・・・。このように、制御を間違えると、暴走して、壊れたり劣化したりする・・・」
なるほど・・・理解した。
魔力は内面の潜在能力を発揮するもの、魔素は外側の潜在能力を発揮させるもので落ち着く。
「でも、ちゃんと制御できるようにしたら・・・石は鉄に・・・鉄はダイヤモンド・・・並みに硬くなる」
「なるほど」
「物には・・・必ず、魔力を通す道がある・・・。それを【魔力回路(ポテンクィ)】と呼ぶ・・・その魔力回路を維持する為には、魔素を操ることが必用になる・・・。魔素を纏い、身体を硬化させることで、体内の魔力を暴発しないようする・・・それが【魔素硬化(オードゥルイオ)】・・・そして、これを両方できることで、【融魔制御】が完成する・・・」
一瞬、不吉な単語が聞こえたが、聞こえない振りをしておこう。
自分の身体が、心配になってきた・・・。
「ちょっとまってて・・・【盛岩(ディ・ヴォス・ピータム)】
ユキは魔法詠唱すると、地面から、盛り上がるように岩が付き出てくる。
そのまま、岩がある場所に移動して、両手で触り、何かする。
しばらくすると、岩から離れて、再び近づいて話しかける。
「じゃあ、今回の課題はこのを岩を壊す事・・・」
そういう、ユキであった。
俺はそれだけでいいのか?と言って、ユキは頷く。
そこら辺の石ころを拾い、今の自分なら余裕で壊せるだろうと思いスキルを発動させて、投げて攻撃する。
───石投げ!ショット!ピンポイント!
スキルを同時に発動させて。
石は高速回転させて、ピンポイントの効果によって急所に当てる
攻撃した、岩が爆発に巻き込んだ。
「どうだ?」
砂煙が上がると、地面は抉れている。
だが・・・岩だけは綺麗に残っていた。
「うせやろ」
たしかに、手ごたえはあった。
ピンポイントの効果で、急所は確実に当てた筈。
なんなら、横に高速回転して、貫通硬化も付与してる。
それでも、壊れない。
「スキルだけじゃ・・・絶対壊れない・・・。魔力と魔素をコントロールを完全に使いこなせなければ絶対壊れない」
「何故壊れなかったんだ?」
いったい、ユキは岩に何を細工したのか。
そんな、あまりにも衝撃的な事だったため、思わずユキに聞く。
「さっき言った、【魔力回路】と【魔素硬化】を発動させて、【融魔制御】した・・・」
「なんと・・・」
「だから、この岩に攻撃を通すには、クロスギも融魔制御をしなきゃいけない・・・」
ユキ曰く、フヴェズルングに所属しているメンバーは全員使えるとのこと。
全員、化け物揃いじゃねぇか・・・。
しかし、バランスを間違えればどちらかが暴走するらしいから
今回はそれを止める専門のユキが担当することになったそうだ。
アイリスは今までのやり取りを見て興味があったのか、試しに実践してみると。
「これで、良いのでしょうか?」
とてつもなく魔力が強くなっているのを感じた。
アイリス質問するかのように聞く。
それを見た、ユキは目を大きくしてアイリスを見つめた。
「すごい・・・一発で出来るなんて・・・」
最短で1週間は掛かる、才能がない人は1年以上はできない人もいる。
やはり、アイリスは天才肌のようだ。
俺も負けじと試すが、腕に激痛が走った。
「・・・っぐ!?あああああああああああああああああああああ!?」
「ヨウイチ・・・!?」
痛みに耐えきれずに、大声を出し、痛みを誤魔化そうとする。
アイリスは驚き駆け寄る。
そのまま、腕を抑えて、黒杉はヒールを掛ける・・・腕の痛みが消えない。
すると、ユキが俺の腕を探るように触った。
腕の痛みが徐々になくなっていくことがわかる。
「これは?」
「さっき言ってた・・・暴走・・・体内と魔力と外側の魔素が乱れて暴走した」
無表情で言うのであった。
しかし、俺そう言って訓練所でひたすら修業するのであった。
「あと・・・言い忘れた・・・」
「な、なんだ・・・?」
ユキはさらっと、とんでもない事を言う。
「会得難易度・・・これSランク・・・」
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