初級技能者の執行者~クラスメイトの皆はチート職業だが、俺は初期スキルのみで世界を救う!~

出無川 でむこ

文字の大きさ
34 / 84
改稿シリーズ・第一章

第33話 騎士王とは霊長類最強なのではと考えに至った。の話

しおりを挟む
「フハハハハハハ!!!」
「ぎゃるるるー!」

俺は、調子にのって、ドラゴンで悪魔三姉妹を追い回していた。
うん、実に清々しい。
3人は猛ダッシュで逃げ、雷嘉は叫びながら、話しかける。

「というか!黒杉さんは、なんでちゃっかりと、ドラゴンを仲間にしてるんですか!よりによって、ここの施設の中で、一番の強い魔物なんですかああ!!あなたは、モンスターテイマーじゃないでしょ!?村人なんでしょ!!」
「え?そうなの?」

そう考えると、クレナも大分強い話になるんだけど・・・というか、俺って戦わなくても良くね?

雷嘉は水嘉に目を合図するように何かを指示した。
それに察して、水嘉が立ち止まり、迫りくる俺たちに、対面に真正面に立つ。
すると、水嘉は、自分の拳に力を貯める。

「ふえええええ・・・スゥー・・・」
「おい、まてまて、何するつもりなんだ。あの大聖女、まさか・・・」

水嘉は、小さく呼吸をして、精神を研ぎ澄ませる。
距離が段々と縮まる。縮まる度に、その構えている拳から、魔力が強くなっていくのが分かる。
そして、ファフニーの獰猛な口を開け、光速で向かう。水嘉との距離が、僅か1mところで、変化が起きる。
普段の優しい印象をつけようなタレ目ではなく、鬼神の如くを感じさせるような、覇気のある目つきだ。
ファフニーは、その目を見て、慌てて急ブレーキを掛けようとした。しかし、高速で飛んでいるため、止まることなく。
その"魔拳"は、ファフニーの顔面に向けて振り下ろされた。

「魔邪流殺法(ましゃりゅうさっぽう)・一鬼痛貫(イッキツーカン)ッ!!」
「がぐぎゃぁ?」
「うぉ!?」

拳がファフニーの顔面にめり込む。まるで、何処ぞのアニメの様に、深く拳がめり込んだ。
ファフニーの体が大きく揺れ、水嘉がいた場所の地盤が割れる。
このまま、大きく振りかぶり、真っすぐ押し返した。
黒杉は、その上に乗っていため、一緒に吹き飛ばされる。
辛うじて、森の茂みでクッションになったのだが、ファフニーは後転しながら、大きい岩に激突し、岩が砕けて、下敷きになる。

「ファ、ファフニー・・・!?」

思わず、叫んでしまった。
なんせ、あの巨体がすごい勢いで吹き飛ぶんだから。
ファフニーが埋まっている場所から、勢い良く瓦礫から飛び出し、こちらに向かう。
そのまま、竜化状態を解いて、震えながら、俺のコートの中に入る。

「わーん!ご、ごしゅじんっ!あ、あの化け物はなんですか!」

ファフニー・・・お前が言うのか。
というか、ドラゴンに言わせるとか相当だな。
だが、言ってる事は分からなくもなく、水嘉のあの形相は大聖女から、かけ離れたものだった。

「ふぇえええええ、化け物じゃないですよー」

手を鳴らしながら、その言動とは相応しくない行動をしていた。
実は、大聖女はゴリラを超えて、鬼神なのでは?早く、ジョブチェンジした方がいいと思うんだ。
自分の身が危険に感じ、その場から離れた。

「よくやった、水嘉」
「ふぇええええ、雷嘉お姉ちゃん」


雷嘉が歩いて、水嘉に近づいて頭を撫でる。
本来は、微笑ましい場面なのだが、そんな余裕をもなく、命の危機を感じる。
その後、雷嘉は剣と盾を取り出して、俺たちに話しかける。

「まったく、黒杉さんの修業というのに、仲間を増やしてどうするんですか」
「いや、3人で俺を殺しにかかるのもどうかと思うぞ」

雷嘉は呆れてた。
その瞬間、盾をものすごいスピードで俺に向って投げる。
おれは避けようした瞬間、目の前にある盾はなくなった。
その代わりに、剣を振り下ろそうとする雷嘉が目の前にいた。

「ごしゅじん!あぶない!!」

ファフニーの叫ぶ声が聞こえる。
分かってるよ!!危ないって事ぐらいはさ!!
俺は刀を取り出して、防御をする。
しかし、雷嘉がもの凄い力で押し込んでくる。危険を察知して、受け流すように後ろに後退する。
この姉妹は脳筋しかいないのか!?こんな細い腕なのに、何処にその力が出ているのがか、不思議でたまらなかった。

それを追撃するかの様に、飛び込むように紅嘉と水嘉が攻撃しようとしてた。
俺は咄嗟の判断で、クレナの武器状態を解除し、ファフニーを呼んで援護してもらうことにした。

「クレナは紅嘉!ファフニーは水嘉を!」
「「わかった(のだ)!」」

その合図と同時に、クレナは腕を刃にして、紅嘉の攻撃を防ぐ。
互いの剣には火花が飛び散っていた。

「やるな!」
「ご主人様には、手出しさせません!!」

ファフニーは竜化して、突撃してくる水嘉を尻尾で吹き飛ばした。
先ほどのファフニーみたいに、水嘉が吹き飛び岩に激突した。

「ガルルッ!?(やったか!?)」

おいバカ!流石に俺でも言葉が通じなくても分かるぞ!!それはフラグだからやめろ!!
すると、砂煙が上がると水嘉がファフニーの腹に目掛けて頭突きをする。
そのまま、互いに吹っ飛ばしあってる。

そして、俺と雷嘉が1対1の状態になった。
相変わらず、馬鹿力で抜け出せずにいた。

「私はこう見えても、毎日鍛えてますからね。」
「鍛えたら、そうなるのかよ!!」

俺は。雷嘉の腹に目掛けて、蹴り飛ばした。
しかし、雷嘉は受け流すように後ろに後退する。

「女の子にキックなんて酷いですね」
「何言ってんだよ!目の前にゴリラがいて、剣で殺されそうになっているのに何が女の子じゃあ!」

雷嘉から何かが割れる音がしたが、気にしないでおこう。
なんか涙目になっているが気にしないで・・・。

「だれが、ゴリラですって・・・?」

雷嘉は静かにドスが効いた声で、盾を投げる。
気づいた時には、お腹にめり込んだ。

「カハッ・・・!?」

まさに神速状態の盾は、俺はそのまま、胃液をまき散らしながら、体がもっていかれる。
このままだと何処がぶつかってしまう。
そのまま、空中に飛んでいる盾を利用して、ハンドスプリングするように、抜け出す。

─────ズガガガガガガガガガッ!!!

俺は抜け出して、吹っ飛んだ盾の方に、連鎖的に砕ける轟音が聞こえる。
その向を見ると、30mぐらいあろうと思われる、デカい岩が5個ほど粉砕されていた。
あのまま、食らっていたら、きっと肉塊なっていただろう。
俺はそう考えていると背筋が凍る。
後ろを振り向けば、笑いながら雷嘉が立っていた。

「フフフ・・・良い事教えて上げる、盾の重さは約1000キロあるの」
「せ、1000キロ!?」

やばい、ゴリラどころかもっとやばい奴だった。
俺は冷や汗をかいた。

「対する、剣は500キロあるの何故だと思う?」
「さ、さぁ?」

俺は後ろに後ずさりした。
というか、俺の刀!よく保てたな!?

「普通の剣だとね、振るだけで壊れちゃうんだ。だからね、ハグレさんに頼んでもらってね、今作れる一番堅い武器を作ってもらったの。その結果、普通の剣より100倍ぐらい重くなっちゃったんですよねえ」

はぐれえええ!やっぱりお前かぁ!
すると、いつしか俺が争ってた時に、錬成した剣が落ちていた。
雷嘉はその剣を拾って振る

「ふん!!」

その瞬間おれの隣が何かが通った、後ろを振り向けば
自分の100倍ぐらい大きい岩が、真っ二つになってた。
雷嘉の持っていた剣は粉々になって壊れた。

「外しちゃったかあー、しかも・・・武器が壊れちゃった」

雷嘉は笑っている、しかし目は笑っていなかった。
拝啓、母さん父さん、俺は目の前に可愛い女の子に、殺されそうになっています。

「さぁー、黒杉さん・・・一緒に修業しましょ?みっちりと女の子の扱いも教えて上げます」
「ひ、ひぃ!?」

雷嘉は、ぬらりと一歩ずつ、こちら笑いながら、近づく。
まるで、某ホラー映画の幽霊が、主人公に呪殺してくるように。
そして、森中に俺の情けない声が響き渡るのは言うまでもなかった。
今度からは、言葉を選ぶようにと心に誓う。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜

霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……? 生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。 これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。 (小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました

まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。 その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。 理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。 ……笑えない。 人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。 だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!? 気づけば―― 記憶喪失の魔王の娘 迫害された獣人一家 古代魔法を使うエルフの美少女 天然ドジな女神 理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕! ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに…… 魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。 「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」 これは、追放された“地味なおっさん”が、 異種族たちとスローライフしながら、 世界を救ってしまう(予定)のお話である。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

『三度目の滅びを阻止せよ ―サラリーマン係長の異世界再建記―』

KAORUwithAI
ファンタジー
45歳、胃薬が手放せない大手総合商社営業部係長・佐藤悠真。 ある日、横断歩道で子供を助け、トラックに轢かれて死んでしまう。 目を覚ますと、目の前に現れたのは“おじさんっぽい神”。 「この世界を何とかしてほしい」と頼まれるが、悠真は「ただのサラリーマンに何ができる」と拒否。 しかし神は、「ならこの世界は三度目の滅びで終わりだな」と冷徹に突き放す。 結局、悠真は渋々承諾。 与えられたのは“現実知識”と“ワールドサーチ”――地球の知識すら検索できる探索魔法。 さらに肉体は20歳に若返り、滅びかけの異世界に送り込まれた。 衛生観念もなく、食糧も乏しく、二度の滅びで人々は絶望の淵にある。 だが、係長として培った経験と知識を武器に、悠真は人々をまとめ、再び世界を立て直そうと奮闘する。 ――これは、“三度目の滅び”を阻止するために挑む、ひとりの中年係長の異世界再建記である。

処理中です...