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第2章:魔法学院と因縁
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修一とセシリーは、数週間の旅を経て、アクアリス魔法学院の門をくぐった。広大な敷地にそびえ立つ壮麗な校舎は、まさに魔法と貴族の象徴といった佇まいだ。
入学試験は、修一にとっては異世界での初めての試練だった。彼は「円環の賢者」の力を隠しながら、これまで学んだ魔法の基礎と、いじめられながらも培ってきた観察力と応用力で、試験を突破した。しかし、「下民」出身の修一は、学院の貴族たちから冷ややかな視線を浴びることに。
特に、彼を敵視したのは、学院の生徒会長であるヴィクター・クロウリーだった。金髪に整った顔立ちの美青年だが、その瞳には常に傲慢さと冷酷さが宿っていた。
「下民の分際で、この学院の門をくぐるとはな。身の程を知れ、花乃修一」
ヴィクターは、入学式の修一にそう言い放った。その言葉は、修一の脳裏に、かつて彼を虐げた影山の言葉をフラッシュバックさせた。
――また、同じだ。
修一は、ヴィクターの存在に、前世の因縁を感じ取っていた。この男は、かつて自分を苦しめた影山と瓜二つの存在だ。
学院での生活は、修一にとって試練の連続だった。授業では、貴族出身の生徒たちが修一に嫌がらせをしたり、ヴィクターはことあるごとに彼を陥れようと画策した。しかし、修一はチート能力と持ち前の機転で、それらの困難を乗り越えていった。
セシリーは、そんな修一の唯一の理解者であり、心の支えだった。彼女は名門貴族の出でありながら、修一を差別することなく、常に味方でいてくれた。
「修一さん、大丈夫? あんな奴らの言うことなんて、気にしなくていいわ」
セシリーの優しい言葉に、修一は何度励まされたことだろう。二人は共に魔法を学び、互いの得意な魔法を教え合うことで、絆を深めていった。セシリーの水魔法は、修一の「円環の賢者」の能力と相性が良く、二人の連携は日に日に洗練されていった。
ある日、学院に一人の傭兵が雇われることになった。豪快な性格の剣士、ガルドだ。彼は、修一たちの戦闘訓練を担当することになった。
「おう、坊主! お前、なかなか筋がいいな。俺がみっちり鍛え上げてやるぜ!」
ガルドは、貴族の生徒たちにも臆することなく、修一を「弟分」として可愛がってくれた。彼自身、過去に貴族に裏切られた経験があるらしく、修一が貴族社会の不当な扱いを受けていることに、どこか共感しているようだった。ガルドの指導は厳しかったが、そのおかげで修一の身体能力は格段に向上した。
そんなある日、ヴィクターは修一を「水底の試練」という危険な課題に無理やり参加させた。水底の試練とは、水底の聖域の入り口にある迷宮に潜り、魔物を倒して特定のアイテムを持ち帰るというものだった。過去には、多くの生徒が命を落としていた。
「花乃修一、お前には特別な課題を与えてやる。水底の試練に参加し、迷宮の最深部にある『深淵の雫』を持ち帰れ。できなければ、学院から追放だ」
ヴィクターは、修一がこの試練を乗り越えられないと確信していた。彼は、修一を完全に排除しようと企んでいたのだ。
「そんな! ヴィクター会長、それはあんまりです!」
セシリーが抗議するが、ヴィクターは冷たい笑みを浮かべるだけだった。
「これは学院の規則に則ったものだ。異論があるのなら、お前も一緒に追放してやろうか?」
修一はセシリーを制し、ヴィクターの目を見据えた。
「望むところだ。その試練、受けて立とう」
修一は、セシリーとガルドと共に、水底の試練へと向かった。迷宮の中は、薄暗く、不気味な魔物の気配が漂っていた。
「修一さん、無理はしないでね」
セシリーは心配そうに修一を見つめた。ガルドも剣を構え、警戒している。
「ああ、大丈夫だ。俺には、お前たちがいる」
修一は、与えられた能力だけでなく、仲間がいることの心強さを感じていた。
迷宮の奥に進むにつれて、魔物の数が増え、罠も巧妙になっていった。修一は「円環の賢者」の力を最大限に活用した。罠が作動する寸前に時間を巻き戻し、回避ルートを見つける。魔物の攻撃が迫る瞬間、時間を加速させて急所を突く。セシリーの水魔法も、迷宮の地形を利用した攻撃や防御に役立った。ガルドの豪快な剣技は、群がる魔物を一掃するのに貢献した。
最深部には、巨大な魔物が待ち構えていた。その体は硬い鱗で覆われ、鋭い爪と牙を持つ。
「これは手強いな……!」
ガルドが唸る。修一は冷静に魔物の動きを分析した。そして、あることに気づいた。魔物の攻撃パターンには、わずかながら規則性がある。
「セシリー、ガルド! 俺が合図するまで、攻撃を仕掛けるな!」
修一は魔物の攻撃を回避しながら、そのパターンを記憶した。そして、最適なタイミングを見計らい、声を上げた。
「今だ! セシリー、水流で動きを止めろ! ガルド、右足だ!」
セシリーが強力な水流を放ち、魔物の動きを一時的に封じた。その隙を逃さず、ガルドが魔物の右足に深々と剣を突き刺した。魔物が怯んだ瞬間、修一は「円環の賢者」の力で、魔物の動きを数秒間、完全に停止させた。
「トドメだ!」
修一は、停止した魔物の頭部に、自身の魔力を込めた掌底を叩き込んだ。魔物の硬い鱗が砕け散り、その巨体は地面に崩れ落ちた。
修一は、魔物の体から「深淵の雫」を手に入れた。ヴィクターの計画は、完全に失敗に終わったのだ。
学院に戻ると、ヴィクターは修一たちが試練を達成したことに、屈辱と怒りに顔を歪ませた。
「馬鹿な……ありえない!」
彼の目には、かつての影山と同じ、憎悪と焦りの色が浮かんでいた。修一は、初めて「復讐の快感」を味わった。自分を虐げた者たちが、自分の力によって苦しむ姿を見るのは、確かに爽快だった。しかし、それと同時に、どこか空虚な感情も湧き上がってきた。
――これが、俺の求めていたものなのか?
修一は、心の奥底で葛藤していた。過去のいじめを思い出しては、怒りが込み上げてくる。だが、この感情に身を任せていては、また同じ円環を繰り返すだけになるのではないか、という不安も抱いていた。
水底の試練の後、修一は一人で水底の聖域の入り口付近を探索していた。そこで、彼は半透明の肌と水のような髪を持つ神秘的な少女、リリアと出会った。
「あなたは……円環の賢者」
リリアは修一の存在を、最初から知っていたかのようにそう言った。彼女は、修一のチート能力の導き手であり、そして「円環の秘宝」の守護者だった。
「円環の秘宝……?」
リリアは、修一に「円環の秘宝」の存在を教えた。秘宝は、世界の運命を操る力を持ち、過去・現在・未来を「円」のように繋ぐという。そして、彼女はヴィクターがその秘宝を狙っていることを告げた。
「あの男は、秘宝の力を悪用し、この世界を支配しようとしているわ。彼を止めることができるのは、あなただけ」
修一は、ヴィクターの野望が秘宝と繋がっていることを察した。これは、単なる個人的な復讐では終わらない。世界の命運をかけた戦いが、始まる予感を抱いた。
入学試験は、修一にとっては異世界での初めての試練だった。彼は「円環の賢者」の力を隠しながら、これまで学んだ魔法の基礎と、いじめられながらも培ってきた観察力と応用力で、試験を突破した。しかし、「下民」出身の修一は、学院の貴族たちから冷ややかな視線を浴びることに。
特に、彼を敵視したのは、学院の生徒会長であるヴィクター・クロウリーだった。金髪に整った顔立ちの美青年だが、その瞳には常に傲慢さと冷酷さが宿っていた。
「下民の分際で、この学院の門をくぐるとはな。身の程を知れ、花乃修一」
ヴィクターは、入学式の修一にそう言い放った。その言葉は、修一の脳裏に、かつて彼を虐げた影山の言葉をフラッシュバックさせた。
――また、同じだ。
修一は、ヴィクターの存在に、前世の因縁を感じ取っていた。この男は、かつて自分を苦しめた影山と瓜二つの存在だ。
学院での生活は、修一にとって試練の連続だった。授業では、貴族出身の生徒たちが修一に嫌がらせをしたり、ヴィクターはことあるごとに彼を陥れようと画策した。しかし、修一はチート能力と持ち前の機転で、それらの困難を乗り越えていった。
セシリーは、そんな修一の唯一の理解者であり、心の支えだった。彼女は名門貴族の出でありながら、修一を差別することなく、常に味方でいてくれた。
「修一さん、大丈夫? あんな奴らの言うことなんて、気にしなくていいわ」
セシリーの優しい言葉に、修一は何度励まされたことだろう。二人は共に魔法を学び、互いの得意な魔法を教え合うことで、絆を深めていった。セシリーの水魔法は、修一の「円環の賢者」の能力と相性が良く、二人の連携は日に日に洗練されていった。
ある日、学院に一人の傭兵が雇われることになった。豪快な性格の剣士、ガルドだ。彼は、修一たちの戦闘訓練を担当することになった。
「おう、坊主! お前、なかなか筋がいいな。俺がみっちり鍛え上げてやるぜ!」
ガルドは、貴族の生徒たちにも臆することなく、修一を「弟分」として可愛がってくれた。彼自身、過去に貴族に裏切られた経験があるらしく、修一が貴族社会の不当な扱いを受けていることに、どこか共感しているようだった。ガルドの指導は厳しかったが、そのおかげで修一の身体能力は格段に向上した。
そんなある日、ヴィクターは修一を「水底の試練」という危険な課題に無理やり参加させた。水底の試練とは、水底の聖域の入り口にある迷宮に潜り、魔物を倒して特定のアイテムを持ち帰るというものだった。過去には、多くの生徒が命を落としていた。
「花乃修一、お前には特別な課題を与えてやる。水底の試練に参加し、迷宮の最深部にある『深淵の雫』を持ち帰れ。できなければ、学院から追放だ」
ヴィクターは、修一がこの試練を乗り越えられないと確信していた。彼は、修一を完全に排除しようと企んでいたのだ。
「そんな! ヴィクター会長、それはあんまりです!」
セシリーが抗議するが、ヴィクターは冷たい笑みを浮かべるだけだった。
「これは学院の規則に則ったものだ。異論があるのなら、お前も一緒に追放してやろうか?」
修一はセシリーを制し、ヴィクターの目を見据えた。
「望むところだ。その試練、受けて立とう」
修一は、セシリーとガルドと共に、水底の試練へと向かった。迷宮の中は、薄暗く、不気味な魔物の気配が漂っていた。
「修一さん、無理はしないでね」
セシリーは心配そうに修一を見つめた。ガルドも剣を構え、警戒している。
「ああ、大丈夫だ。俺には、お前たちがいる」
修一は、与えられた能力だけでなく、仲間がいることの心強さを感じていた。
迷宮の奥に進むにつれて、魔物の数が増え、罠も巧妙になっていった。修一は「円環の賢者」の力を最大限に活用した。罠が作動する寸前に時間を巻き戻し、回避ルートを見つける。魔物の攻撃が迫る瞬間、時間を加速させて急所を突く。セシリーの水魔法も、迷宮の地形を利用した攻撃や防御に役立った。ガルドの豪快な剣技は、群がる魔物を一掃するのに貢献した。
最深部には、巨大な魔物が待ち構えていた。その体は硬い鱗で覆われ、鋭い爪と牙を持つ。
「これは手強いな……!」
ガルドが唸る。修一は冷静に魔物の動きを分析した。そして、あることに気づいた。魔物の攻撃パターンには、わずかながら規則性がある。
「セシリー、ガルド! 俺が合図するまで、攻撃を仕掛けるな!」
修一は魔物の攻撃を回避しながら、そのパターンを記憶した。そして、最適なタイミングを見計らい、声を上げた。
「今だ! セシリー、水流で動きを止めろ! ガルド、右足だ!」
セシリーが強力な水流を放ち、魔物の動きを一時的に封じた。その隙を逃さず、ガルドが魔物の右足に深々と剣を突き刺した。魔物が怯んだ瞬間、修一は「円環の賢者」の力で、魔物の動きを数秒間、完全に停止させた。
「トドメだ!」
修一は、停止した魔物の頭部に、自身の魔力を込めた掌底を叩き込んだ。魔物の硬い鱗が砕け散り、その巨体は地面に崩れ落ちた。
修一は、魔物の体から「深淵の雫」を手に入れた。ヴィクターの計画は、完全に失敗に終わったのだ。
学院に戻ると、ヴィクターは修一たちが試練を達成したことに、屈辱と怒りに顔を歪ませた。
「馬鹿な……ありえない!」
彼の目には、かつての影山と同じ、憎悪と焦りの色が浮かんでいた。修一は、初めて「復讐の快感」を味わった。自分を虐げた者たちが、自分の力によって苦しむ姿を見るのは、確かに爽快だった。しかし、それと同時に、どこか空虚な感情も湧き上がってきた。
――これが、俺の求めていたものなのか?
修一は、心の奥底で葛藤していた。過去のいじめを思い出しては、怒りが込み上げてくる。だが、この感情に身を任せていては、また同じ円環を繰り返すだけになるのではないか、という不安も抱いていた。
水底の試練の後、修一は一人で水底の聖域の入り口付近を探索していた。そこで、彼は半透明の肌と水のような髪を持つ神秘的な少女、リリアと出会った。
「あなたは……円環の賢者」
リリアは修一の存在を、最初から知っていたかのようにそう言った。彼女は、修一のチート能力の導き手であり、そして「円環の秘宝」の守護者だった。
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リリアは、修一に「円環の秘宝」の存在を教えた。秘宝は、世界の運命を操る力を持ち、過去・現在・未来を「円」のように繋ぐという。そして、彼女はヴィクターがその秘宝を狙っていることを告げた。
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