1 / 1
みらい→タイムスリップ
しおりを挟む
2019年1月夜の学校。竹下未来14歳家出した!今から去ること30分前…「はぁ!?携帯電話没収って何それ意味わかんない!」「うるさい没収は没収だ!学生の本文は勉強だと言うのに大体母さんがこんなもん買い与えるから…」「だってお揃い持ちたかったんだもん~!」ピロロロ♪ピロロロ♪「もしもし亮太?聞いてよ!テストの順位下がったくらいでお父さんが…」ピッ!「切った!何すんの!?」「うるさい!男女交際も禁止だ!」「何それ!?もー家出する!」「勝手にしろ!」「旧校舎に空き教室があったはず!ここなら登校も徒歩0分!あたしってば頭いい…」え…何?ドサッ!「いてて…本?」ギュ!ダサっ!キモっ!あたし何でこんなヤツの上に…あれ?ちょっと待って?夜の学校に何で人が…『下校時刻になった。校内に残ってる生徒は…』変だ…だってここは旧校舎でここは空き教室で…1999年?つまり…20年前!?「…下校放送流れたけど帰らないの?」「…れない」「は?」「…帰れない」ぐぅ「おかわり!」「君凄いね!いい主婦になれるよ!」「君じゃなくて児島悠!家泊めてやるんだから覚えて」「泊めてくれるの!?」「まぁ…正直『未来から来た』だなんて話信じられないけどそんな嘘までついてまで家に帰りたくない事情があるんだろ?うち父子家庭で夜遅いしばれなきゃ居てぇだけ居ていいよ」「ありがと…」「じゃ!おやすみ」(押し入れ!?泊まれるだけ感謝か…ん?)勉強してる…(凄い真剣…)「うーん…さっぱり分からん…図書室に来れば何か分かるかと思ったんだけど…」「タイムマシーンに興味あるの?この本なんてどう?」か…かわたん!頭も良さそう…「うるさいぞ未来」「あ!ゆー今ねこの人が…わ!?ちょっとゆー!痛い…」「かのぴっぴ…里美先輩って言うんだけど放課後図書室に行けば会えるんだ!頭も良くて西高合格確実って言われてるけど俺には雲の上の高校で…って何話してんだ!?どこの誰かも分からない家出少女に」そっか…たくさんの本も徹夜の勉強もかのぴっぴのため「…告ったりしないの?」「コクル?」「告白!付き合いてぇんでしょ?」「だ…男女交際!?そんな俺…年下だし…話したこともないのに無理…」「無理ゆーな!それでも男か行くよッ!」「えっ!?」「里美先輩っ!こいつあなたと友達になりてぇんだって!良かったらメアド教えてやって下さいっ!」「…メアド?」しまったここ20年前!しかもラインなんかもっとないし…「し…失礼したっ!じゃあっ!」だっ!(メアドないのかどーすっかなあ)「…話せた!」ダサくてスッゴい奥手だけど一生懸命はゆー!ゆーの恋叶うといいな「里美先輩!手をこうして下さいっ!」「え?こう?」「はい!キープ!ゆーはこっちでこう!行くよッ!」シャリーン♪「撮ったど~!」「…何さっきの」「これ?じゃん!プリクラ!」「プリクラ?あー!女子に人気の…」「あるの?」「ゲームセンターにあるよ名刺やスタンプ、ポストカードやキーホルダ…だけど普通の写真!」「へぇー!」「こんな機能ないな…さっき何で里美先輩と手でハートを作ったんだ?」「ゆー達にも同じポーズにしてみたかったの!あたし達みたいにアチュラチュになるようにね!」「…信じるよ」「え?」「俺の知らない物いっぱい持ってて…でもそれだけじゃないんだ!俺の話をリアルガチで聞いてくれて自分のことみてぇに怒ったり泣いたり草生やしたり…だから未来が未来から来たって話も信じる」ゆー「何だあれ?」あれは…「あれだ!あたしあれに吸い込まれてここに来たの」「えっ?」「もう一度吸い込まれれば元の世界に戻れるかも…」すぅ…「…消え…ちゃった…」「大丈夫…きっとまた現れるよ!」「ゆー!」「どうした?」「今なんか…人の気配が…」コンコン「悠入るぞ!」「はい!未来隠れてっ…どうしたの父さん」「…実は父さんの転勤が決まってな九州に引っ越すことになったんだ」その日からゆーは図書室に行くことはなかった「ゆー!図書室は…」「帰るよ…引っ越しの荷物積めなきゃいけないし…未来も俺が引っ越すまでに未来に帰れるといいな」そしてゆーの引っ越しの日…(せめてゆーが引っ越すことだけでも里美先輩に伝えなきゃ…いない?)どうして…「さーせん友達から預かってた本返しに来た」「それにしても里美可愛そうね失恋だなんてさ」え…「あの今の話…」「私達もよく知らないけど失恋のショックが大きくてもう図書室には来れないって…」失恋?里美先輩には好きな人がいたの?嫌な予感がする…その人はもしかして「さーせんっ!里美先輩が借りた本遡って調べられるか!?」ゆー…あたしが来るずっと前から二人は両想いだったんだ…なのにあたしが誤解させた?あたしが二人の運命を変えちゃったの?ダダダダダ…バンッ!「ゆー!」「何?」「行くよ!」「どこに?」「学校!今なら間に合うよ!里美先輩に気持ち伝えなきゃ!」「…無理だよ!どうせすぐ離ればなれになっちゃうんだ…同じ高校にも行けないから…」「何言ってんの!?だってゆーは里美先輩と…亮太みたいにアチュラチュになるんでしょ?」「…もういいよ消しても…おい未来?」「え?」何であたし消えて…まさか!けど急がなきゃ時間がない!「…おい未来!」「あれ…」また現れてる?「未来に帰れるよ未来!」「…やだっ」「どうして!?チャンスじゃないかはよしないとこの前みたいにまた消えちゃうかも…」チャンスだよ帰れる…亮太にも会えるでも…あたしが帰ってもあたしは存在しない…「…だってあんたの恋見届けないで帰れる訳ないじゃない!」「未来…俺里美先輩に告白をする!」「そうでなきゃ!」それからあたしとゆーは里美先輩の家を探した。遂に…「好きです!」「私も…」良かった…スゥ…(…体が戻った!プリクラも!)でももうしばらくは未来に帰れないか…グイ!「行くぞ未来!まだ間に合うかも!」え…わ!?わわわ~!?「ゆ…ゆー!まだ残ってる!」わ!スッ…「みっ…未来!あざお!」あざお…「…い…らい…未来!」「お父さん…」「未来!良かった…」そっか…あたしは家出して…じゃあ!今までのゆーと里美先輩のことは全部夢?「…あの時はキツく言ってすまなかった…父さんにだって若い頃はあったのにな…未来が眠ってる間思い出したんだ…あまりにも不思議な出来事で夢かと思った…まさかあの子が未来だったなんてな」家に帰って押し入れの中を探しながらお父さんは話してくれた「お父さん苗字変わったんだよ…おじいちゃんが再婚してな」お母さんとは学生時代遠距離恋愛でいっぱい手紙をやり取りしたこと高校を卒業してすぐ結婚したこと…そして20年前の不思議な出来事
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
魅了の対価
しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。
彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。
ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。
アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。
淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。
夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども
神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」
と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。
大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。
文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる