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付き合ってからの短編
妬いてほしかっただけなのに
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俺はジョアルの脚の間に座って、一緒にテレビを観ている。たまにはゆっくりこうして外国の映画を鑑賞する。二人とも英語が分かるから様々なジャンルが観れる。
「あ、この俳優……前観たのにも出演してたよね?」
「ああ、確かそうだったな。人気俳優らしいぞ」
テレビより本を読む派だが、ジョアルと一緒に楽しむ為にテレビで映画を観た。だからか最近は外国の俳優も詳しくなった。
俳優に好きも嫌いも無いが……
突然ふと思ったこと。それは、自分は嫉妬することはあるけれど、ジョアルはあるのだろうか。
ジョアルがヤキモチ? ……かわいい
うっかりそんなことを考えて顔がにやけそうになる。
試してみる価値はある……!
「俺はこの俳優好きだぞ?」
「へえ。どこが良いの?」
「……え、演技が上手い……所だな」
別に好きでも嫌いでもないのに、褒めるというのは中々に難しかった。けれどこれでは好きという程ではない気がする。これではジョアルが妬かなそうだ。
「そ、それに……か……カッコいい……し、な……」
あまり言わない台詞だったからかぎこちなくなってしまった。もしかしたらバレているかもしれない。
「……ねぇ、理一」
「な、何だ……? ……わっ?」
後ろから強く抱き締められた。
「酷いよ……恋人の前で他の男のこと好きとか言うなんて」
「そ、それは……ごめっ、んッ……!?」
ぢゅうっと強く項を吸われる。きっと赤い痕が残っただろう。
「ダメだよ? 俺以外をカッコいいとか言ったら……ソイツを消したくなる」
静かな声音。ジョアルの顔は見えていないけれど、もしかしたらしてはいけないことをした気がする。これは予想より遥かに上を行く………冷たい嫉妬。
「そんなことを言う口は塞がないと……ね……?」
「ぅあっ、ちょっ、ジョア……ん、ふ……っ」
無理矢理に顔を向けられ、強引なキスをされる。いつもよりも荒々しくて息をするのも辛い。
「……ハ……ふ……、ジョ、あっ……」
「ん……、ふふ……理一は俺のだって、しっかり解らせてあげる」
やっと離れた唇。顔を見れば笑っている顔は冷たくて、とても可愛いものではなかった。
「ご、ごめん、ジョアル……」
「謝らないでいいよ。理一のことは分かってる。理一の思惑通りでしょ? 俺を嫉妬させるって」
バレてる……
「でも今回でやめてほしいかな。俺……かなり嫉妬深いから手加減できないよ」
俺は反省した。その後、ジョアルに文字通り無茶苦茶にされる。終わった後はお互いに謝って、何とか収拾はついた。今後から嫉妬してほしいなんて考えるのはやめることにした。
END
「あ、この俳優……前観たのにも出演してたよね?」
「ああ、確かそうだったな。人気俳優らしいぞ」
テレビより本を読む派だが、ジョアルと一緒に楽しむ為にテレビで映画を観た。だからか最近は外国の俳優も詳しくなった。
俳優に好きも嫌いも無いが……
突然ふと思ったこと。それは、自分は嫉妬することはあるけれど、ジョアルはあるのだろうか。
ジョアルがヤキモチ? ……かわいい
うっかりそんなことを考えて顔がにやけそうになる。
試してみる価値はある……!
「俺はこの俳優好きだぞ?」
「へえ。どこが良いの?」
「……え、演技が上手い……所だな」
別に好きでも嫌いでもないのに、褒めるというのは中々に難しかった。けれどこれでは好きという程ではない気がする。これではジョアルが妬かなそうだ。
「そ、それに……か……カッコいい……し、な……」
あまり言わない台詞だったからかぎこちなくなってしまった。もしかしたらバレているかもしれない。
「……ねぇ、理一」
「な、何だ……? ……わっ?」
後ろから強く抱き締められた。
「酷いよ……恋人の前で他の男のこと好きとか言うなんて」
「そ、それは……ごめっ、んッ……!?」
ぢゅうっと強く項を吸われる。きっと赤い痕が残っただろう。
「ダメだよ? 俺以外をカッコいいとか言ったら……ソイツを消したくなる」
静かな声音。ジョアルの顔は見えていないけれど、もしかしたらしてはいけないことをした気がする。これは予想より遥かに上を行く………冷たい嫉妬。
「そんなことを言う口は塞がないと……ね……?」
「ぅあっ、ちょっ、ジョア……ん、ふ……っ」
無理矢理に顔を向けられ、強引なキスをされる。いつもよりも荒々しくて息をするのも辛い。
「……ハ……ふ……、ジョ、あっ……」
「ん……、ふふ……理一は俺のだって、しっかり解らせてあげる」
やっと離れた唇。顔を見れば笑っている顔は冷たくて、とても可愛いものではなかった。
「ご、ごめん、ジョアル……」
「謝らないでいいよ。理一のことは分かってる。理一の思惑通りでしょ? 俺を嫉妬させるって」
バレてる……
「でも今回でやめてほしいかな。俺……かなり嫉妬深いから手加減できないよ」
俺は反省した。その後、ジョアルに文字通り無茶苦茶にされる。終わった後はお互いに謝って、何とか収拾はついた。今後から嫉妬してほしいなんて考えるのはやめることにした。
END
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