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七話 仲良きことは美しき哉
一
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転校先の学校に漸く慣れてきて授業への参加も積極的になってきた。初対面や慣れてない環境では照れることもあるが、慣れてしまえばどうということはない。授業で手を挙げて発言する、班になって意見を話し合うことも出来る。気づけばクラスの友達が増えていた。その中でも隣の席の凛々華とは一番仲が良い。
「ココロちゃん、いっしょに帰ろう」
「うん、帰ろ」
「リリカちゃん、ココロちゃんバイバーイ」
「「バイバイ」」
愛美や他の女子達から手を振られて返し、それからランドセルを背負って凛々華と一緒に教室を出ていった。下駄箱にまで来ると、靴を履き替えている大介と会う。
「ダイスケくん!」
ココロは大介に近寄りながらランドセルを胸の前へ持ち替えて中を探る。そして紺色のハンカチを取り出して大介へ差し出した。
「コレありがとう」
「ああ、ソレ! あの時はごめんね。スカートよごれちゃったしおこられなかった?」
申し訳なさそうな顔をしている大介に、安心してもらえるようにココロは頭を横に振った。
「ううん、それはだいじょうぶ。ほかのことでは色々言われたけど」
「え? そうなんだ」
ココロの言葉を不思議そうに聞いていたが、既に下駄箱の外にいる男子たちに早く帰ろうと催促されると、ハンカチを受け取りさっと顔の高さに手を挙げて。
「天海さん、咲掛さん、また明日」
「うん、バイバイ」
「またね」
そして大介は颯爽とサッカーボールを持っている男子の軍団に紛れていった。
ココロと凛々華も上履きから外履きに履き替えて学校を出ていく。
「さっきのハンカチどうしたの?」
「サッカーボールがとんできて、それにびっくりしてしりもちついたの。それで手とかよごれちゃったからかしてくれたんだよ」
「ええっ! ボールぶつけられたの!?」
「ぶつけられてないよ。よこをとんでっただけ。ケガもしてない」
「そっかぁ……ケガがなくてよかったよぉ」
驚いたり、胸を撫で下ろしたり、ころころと大袈裟に表情が変わる凛々華は不躾だが面白いなと思ってしまう。心配してくれているのだと分かりやすく、凛々華の人の良さが窺える。
「亘くんたち毎日サッカーやってて、サッカーすきだよね」
「そうみたいだね。前にこのちかくの広場でやってたよ」
「いつもあそこでやってるよね。このへんで広いところってあの広場くらいだから。あそこっておまつりとかもやるんだよ」
「へえ~おまつりもあるんだ」
「うん。いっぱい人が来てね、色んなお店がならぶんだぁ。広場のまんなかに大っきいタイコがあって、ドンドンすごい音がなるんだよ」
聞いているだけでわくわくしてくる。人だかりができる屋台が並び太鼓の音が響き渡る。そんな祭にココロは憧れている。
「七月か八月にやると思うから、ココロちゃんもおまつり行こうよ」
「うん。行けたら行きたいな……」
今は祖父も伯父も伯母も、家にはちゃんと大人が一緒に住んでいる。まだ季節も先の話である祭りに想いを馳せながら帰途に着く。
「ココロちゃん、いっしょに帰ろう」
「うん、帰ろ」
「リリカちゃん、ココロちゃんバイバーイ」
「「バイバイ」」
愛美や他の女子達から手を振られて返し、それからランドセルを背負って凛々華と一緒に教室を出ていった。下駄箱にまで来ると、靴を履き替えている大介と会う。
「ダイスケくん!」
ココロは大介に近寄りながらランドセルを胸の前へ持ち替えて中を探る。そして紺色のハンカチを取り出して大介へ差し出した。
「コレありがとう」
「ああ、ソレ! あの時はごめんね。スカートよごれちゃったしおこられなかった?」
申し訳なさそうな顔をしている大介に、安心してもらえるようにココロは頭を横に振った。
「ううん、それはだいじょうぶ。ほかのことでは色々言われたけど」
「え? そうなんだ」
ココロの言葉を不思議そうに聞いていたが、既に下駄箱の外にいる男子たちに早く帰ろうと催促されると、ハンカチを受け取りさっと顔の高さに手を挙げて。
「天海さん、咲掛さん、また明日」
「うん、バイバイ」
「またね」
そして大介は颯爽とサッカーボールを持っている男子の軍団に紛れていった。
ココロと凛々華も上履きから外履きに履き替えて学校を出ていく。
「さっきのハンカチどうしたの?」
「サッカーボールがとんできて、それにびっくりしてしりもちついたの。それで手とかよごれちゃったからかしてくれたんだよ」
「ええっ! ボールぶつけられたの!?」
「ぶつけられてないよ。よこをとんでっただけ。ケガもしてない」
「そっかぁ……ケガがなくてよかったよぉ」
驚いたり、胸を撫で下ろしたり、ころころと大袈裟に表情が変わる凛々華は不躾だが面白いなと思ってしまう。心配してくれているのだと分かりやすく、凛々華の人の良さが窺える。
「亘くんたち毎日サッカーやってて、サッカーすきだよね」
「そうみたいだね。前にこのちかくの広場でやってたよ」
「いつもあそこでやってるよね。このへんで広いところってあの広場くらいだから。あそこっておまつりとかもやるんだよ」
「へえ~おまつりもあるんだ」
「うん。いっぱい人が来てね、色んなお店がならぶんだぁ。広場のまんなかに大っきいタイコがあって、ドンドンすごい音がなるんだよ」
聞いているだけでわくわくしてくる。人だかりができる屋台が並び太鼓の音が響き渡る。そんな祭にココロは憧れている。
「七月か八月にやると思うから、ココロちゃんもおまつり行こうよ」
「うん。行けたら行きたいな……」
今は祖父も伯父も伯母も、家にはちゃんと大人が一緒に住んでいる。まだ季節も先の話である祭りに想いを馳せながら帰途に着く。
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