99%興味【打ち切り】

朝陽ヨル(月嶺)

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一章〈interest 〉~興味深さにカミングアウト~

四 拓視点

 この変態は俺に何の用だよ結局……。俺は他人と関わりたくねぇってのに。そっと逃げるか。いやいや、逃げるってなんだよ。それだと俺が負け犬みてぇじゃねぇか

「悶々と悩ましげな表情で一体何を考えているのかお兄さんに教えて欲しいなチョコちゃん」
「抑揚無く言ってんな。しかも言ってる内容よくわかんねぇしちゃん付けすんな気色悪ぃ」
「じゃああだ名はいいんだね!?」

 っっ!? しまった! 
 なんかよくわからねぇがコイツを喜ばせたらしい。凄くキラキラした笑顔で見てくる。

「チョコはかわいいなぁ! その驚いたような顔とか……あ、その睨み顔も」
「さっきから気色悪ぃことばっかり言いやがって……テメェは……ほ、ホモか!」
「うん」

 …………………………………………あ?

「ポカンとしてるね~」
「そ、そりゃするだろ! んな自分の性癖を恥ずかしげもなく即答しやがって!」
「恥ずかしい? 何が?」
「何がって……そりゃ、野郎が野郎を好きとか……」
 
 おかしい、だろうが……

「愛に性別は関係ないさ。好きなのがたまたま男なだけだよ。……チョコは違うの?」
「……。……? ……ちょっと待て。俺もホモ前提で話してねぇか?」
「えっ違うの?」

 何でそう思ったし! つか何だその残念そうな顔は! しょぼくれた犬みてぇな顔しやがって!

「ちげぇっ!」
「じゃあ……」
 
 ……え……近づいてくる。今にも触れそうになるくらいの距離に。その表情は獲物を見つけた獣のようで、面白げに笑みを湛えて。
 つかマジで近い……! 迫ってくんな!

「どうしていつも一人でいるんだ?」
「! っ……んなこと、テメェに関係ねぇだろ……」
「ふぅん……?」

 何なんだよその人を小馬鹿にしたような顔はよぉ!
 真意はわからないが、面白いのか楽しみなのかやたらニヤニヤした顔で、指をうねうねと上下に動かしやらしい手つきを見せてくる。本当に気持ち悪い。ジリジリと寄られて壁際に追い詰められて、するりと手が伸びてくる。

「つか離れろ! こここ腰に……っ! てっ、手ぇやめろッ!」
「……ふふっ、やっぱりね」
「……は?」

 ーーやっぱり? なんだよ……何がわかったって言うんだ。

「実はな、俺って相手の弱点……ウィークポインツを見つけるのが大得意なんだ」

 英語で言う意味がわからねぇんだけど。つか弱点わかるってなんだ。動体視力とか観察力が鋭いとかってことか?

「そ、それがなんだって言うんだっ……早くどけ!」
「そうやって焦るあたり」
「っ……ちょっ……んんーーーー」

 腰撫でてんじゃねぇよ!! 触んなマジやめろ!!
 そう言いたくても、口を押さえていないと違う言葉が……言葉じゃない声が漏れそうだった。

「ほらね? チョコ……誰よりも人一倍、敏感な身体なんだろ?」
「!!!」

 コイツ……俺で遊んでやがるのか!

「ほら、声出していいんだって……」
「~~~~っ」

 ……ああ、だったら……

「ーーテメェが出しやがれッ!!」

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