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二章〈together〉~待てば待つほど焦らされて~
一 有馬視点
今日は放課後に会合がある日だ。早く終わらせたいけど委員長の権限じゃどうにも出来ないし、大事なことだから不真面目にやっていられないんだなこれが。はああ~……チョコともっといられたらいいのに!
「……お前、なんだその顔」
「あっチョコ!」
チョコが俺の前の席に座って俺の顔を覗き込んでくる。
チョコから来てくれるなんて珍しいし嬉しいな。俺の顔に何か付いてる? それより俺の顔を覗き込んでちょっと上目遣いで短い眉を下げて困ったような顔をしている方がなんなのと聞きたい。可愛すぎじゃない? ああ……近くてキス出来そう。でも今は教室だからキスしたら確実に怒るだろうな……。でもさ、クラスのみんなは俺たちの関係知ってるんだから隠さなくてもいいのに……俺ってばオープン過ぎる?
「……いや、なんつか……ボーッとしてるっつか……」
なんだいなんだいそれはつまり
「俺を心配してるのかい?」
「うるせぇっ!」
かっ、かぁああんわぃいいいいいいいい!! 顔を赤くして怒るなんて肯定してるんだよね? そのおこりんぼな顔だけで会合乗り越えられそうだよ!
「おい。顔がにやついてんだよ! また変なこと考えてんだろ!」
「ううん、変なことじゃないさ。俺の頭はいつもチョコのことばかりだよ」
「それが変だってんだよ!」
怒ってる怒ってる。そのままの事実を伝えただけなんだけどな。この照れ屋さんめ
「そうかな? チョコは俺のこと考えたりしないのかい?」
「しねぇよ」
わあ即答。俺悲しくなっちゃう
「お前みたいにしょっちゅうじゃねぇよ……まあたまにならするけど」
「……」
なっ、何だこの可愛い生き物はっ! たまに俺のこと妄想して一人でシコシコしてるんだって!?
「おい。今、俺の名誉に関わることを勝手に捏造してんだろ」
「いやいや、美味し過ぎるお前の想像をだね……」
「それを妄想って言うんだよバカがッ」
困った顔したり照れたり、今は暴言を吐きながら呆れ顔をしている。これはこれで可愛いチョコの果てしない魅力。
ふふっ……チョコの言うバカって、なんでこんなに可愛いんだろう? 効果抜群でもう一発で瀕死だよ。あ、でも俺のムスコは瀕死どころか起死回生かな。蘇生だな! いやいや、死んでないからフルボッキだ!
「つか、話してていいのかよ。会合あるとか言ってただろ」
「うん。放課後にあるよ」
「放課後だろ、今」
「…………」
数秒思考が停止してハッと我に返り時計を見る。針は確かに言われた通り放課後の時間を差している。
「うわぁっホントだ!」
だ、大丈夫、まだ時間は過ぎてない。遅刻なんかしたらあの鬼の風紀がうるさいからな。それよりもっとおっかないのがいるから遅れるなんて許されない。
「ボーッとしてっから忘れてんのかと思った」
「ああ、教えに来てくれたのか。チョコは親切だね。ありがとう」
「……っ」
チョコの顔がみるみる赤くなっていく。あれ、俺、また変なこと言ったかな? 言ってないよね多分……
「あ、あの……?」
「う、うるせぇ! とっとと会合でもなんでも行ってこいよ!」
「えええっ!?」
怒ってる!? どうして!? でも怒ってるというより……ちょっと照れてる感じ? お礼言っただけなのに
「う、うん。わかった。行ってくるよ」
会合の資料をまとめたファイルを鞄から取り出して筆記用具を持って席を立つ。
前の席に座ったままのチョコは、まだちょっとだけ赤い顔を上げて俺を見てきて。
「なぁ、会合って……どれくれぇで終わんだよ?」
「うーん……早ければ三十分くらいだろうけど、今日は長引きそうだから一時間以上かかると思うよ」
「……そうか」
俯くチョコの表情はわからない。なんとなく声のトーンは沈んだような気がする。
「だから先に帰ってていいからね」
一緒に帰れないのは残念だけど
「じゃあ俺行くから」
がしっ
「えっ?」
急いで歩き出そうとした瞬間シャツの袖を掴まれた。振り返ったら、一層顔を赤くしたチョコが目を逸らしながら俺に向けてボソッと呟いた。
「……宿題して待ってるから、なるべく早く帰ってこいよ」
今日はチョコのデレターンがオンパレードだよ! もう俺のハートはドッキドキで違う意味でハートブレイクしそう! 冗談抜きでフルボッキしそうだ! こんな可愛いチョコを置いて会合に行かないといけないなんて初めて委員長の立場を呪いたいよ!
「……お前、なんだその顔」
「あっチョコ!」
チョコが俺の前の席に座って俺の顔を覗き込んでくる。
チョコから来てくれるなんて珍しいし嬉しいな。俺の顔に何か付いてる? それより俺の顔を覗き込んでちょっと上目遣いで短い眉を下げて困ったような顔をしている方がなんなのと聞きたい。可愛すぎじゃない? ああ……近くてキス出来そう。でも今は教室だからキスしたら確実に怒るだろうな……。でもさ、クラスのみんなは俺たちの関係知ってるんだから隠さなくてもいいのに……俺ってばオープン過ぎる?
「……いや、なんつか……ボーッとしてるっつか……」
なんだいなんだいそれはつまり
「俺を心配してるのかい?」
「うるせぇっ!」
かっ、かぁああんわぃいいいいいいいい!! 顔を赤くして怒るなんて肯定してるんだよね? そのおこりんぼな顔だけで会合乗り越えられそうだよ!
「おい。顔がにやついてんだよ! また変なこと考えてんだろ!」
「ううん、変なことじゃないさ。俺の頭はいつもチョコのことばかりだよ」
「それが変だってんだよ!」
怒ってる怒ってる。そのままの事実を伝えただけなんだけどな。この照れ屋さんめ
「そうかな? チョコは俺のこと考えたりしないのかい?」
「しねぇよ」
わあ即答。俺悲しくなっちゃう
「お前みたいにしょっちゅうじゃねぇよ……まあたまにならするけど」
「……」
なっ、何だこの可愛い生き物はっ! たまに俺のこと妄想して一人でシコシコしてるんだって!?
「おい。今、俺の名誉に関わることを勝手に捏造してんだろ」
「いやいや、美味し過ぎるお前の想像をだね……」
「それを妄想って言うんだよバカがッ」
困った顔したり照れたり、今は暴言を吐きながら呆れ顔をしている。これはこれで可愛いチョコの果てしない魅力。
ふふっ……チョコの言うバカって、なんでこんなに可愛いんだろう? 効果抜群でもう一発で瀕死だよ。あ、でも俺のムスコは瀕死どころか起死回生かな。蘇生だな! いやいや、死んでないからフルボッキだ!
「つか、話してていいのかよ。会合あるとか言ってただろ」
「うん。放課後にあるよ」
「放課後だろ、今」
「…………」
数秒思考が停止してハッと我に返り時計を見る。針は確かに言われた通り放課後の時間を差している。
「うわぁっホントだ!」
だ、大丈夫、まだ時間は過ぎてない。遅刻なんかしたらあの鬼の風紀がうるさいからな。それよりもっとおっかないのがいるから遅れるなんて許されない。
「ボーッとしてっから忘れてんのかと思った」
「ああ、教えに来てくれたのか。チョコは親切だね。ありがとう」
「……っ」
チョコの顔がみるみる赤くなっていく。あれ、俺、また変なこと言ったかな? 言ってないよね多分……
「あ、あの……?」
「う、うるせぇ! とっとと会合でもなんでも行ってこいよ!」
「えええっ!?」
怒ってる!? どうして!? でも怒ってるというより……ちょっと照れてる感じ? お礼言っただけなのに
「う、うん。わかった。行ってくるよ」
会合の資料をまとめたファイルを鞄から取り出して筆記用具を持って席を立つ。
前の席に座ったままのチョコは、まだちょっとだけ赤い顔を上げて俺を見てきて。
「なぁ、会合って……どれくれぇで終わんだよ?」
「うーん……早ければ三十分くらいだろうけど、今日は長引きそうだから一時間以上かかると思うよ」
「……そうか」
俯くチョコの表情はわからない。なんとなく声のトーンは沈んだような気がする。
「だから先に帰ってていいからね」
一緒に帰れないのは残念だけど
「じゃあ俺行くから」
がしっ
「えっ?」
急いで歩き出そうとした瞬間シャツの袖を掴まれた。振り返ったら、一層顔を赤くしたチョコが目を逸らしながら俺に向けてボソッと呟いた。
「……宿題して待ってるから、なるべく早く帰ってこいよ」
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