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二章〈ocean view〉~海で秘められし魅惑のTKB~
三 有馬視点
「そうだ特訓しようか、スポ根アニメ風で!」
「何でだよ」
「バレーと言ったらスポ根アニメの鬼コーチじゃないか」
「知らねぇよ。なんで修学旅行でバレーの特訓しなくちゃならねぇんだよ」
「まあまあこれくらいはノッてくれよ。遊ぶのにストーリーを加えただけさ。バレーを上手くなろうってんじゃなくて体力作りってことで」
「はあ……俺はただボール返すだけだからな」
「そうこなくっちゃ」
チョコが乗り気になってくれたのでコホンと咳払いをして鬼コーチになりきることとする。
「よーし、今から百本いくぞ!」
「百本!? いきなりハードすぎんだろ」
「つべこべ言うな! ほら構えろ!」
俺はノリノリで演技してるだけなんだけど。演技というかただ命令口調で言っただけなんだけど。チョコの額に青筋が浮かぶのがわかる。
……あれは……怒ってる……よな
「あぁ……? 上等だテメェ……とっとと投げて来いよ!」
「うっ……」
チョコの剣幕に怯む。ガチで怒ってる顔を見ると悪いことをしてる気分になる。
鬼コーチ路線はミスったかもしれない……でも今更変えられないよな
「あ、ああ、いくぞ! そらぁっ!」
ボールを真上に投げてアタックする。それをチョコがトスなりレシーブなりして返してくれる。ボールは一つしかないのでスポ根アニメみたく連続でボールを打つということもなく、返ってきたら打ち返す、打ち返せなかったらまた上に投げてアタックするかトスする。それの繰り返しだ。
意外にもチョコの上達が早い。俺がミスすることの方が多くて波に流されるボールを拾いにいくとギラギラとした目で待っている。
「おらっどうした! もっと来いよッ!」
「あ、はい!」
あれ? なんか立場逆転してるような……
口より先に手が出るチョコ。ケンカッ早いからか負けず嫌いなのかもしれない。
「えーと……高く上げるよ。……それ!」
チョコの頭上へ高くボールをレシーブした。ちょっと高く上げすぎたかもしれない。いい感じの軌道を描いて緩やかに落ちていくボールは絶好のアタックチャンス。
「……ほら、よっ!」
「ふぉっ!」
「ははっザマーみろ」
予想通りチョコがバシッとアタックを決めてきた。
顔に直撃した俺は海に倒れて、飛んでったボールを追いかけていくチョコ。
「アタック決まると面白ぇな」
「ぷはぁっ! ……人の顔当てといてヒドイなあ。でも楽しんでるなら良かったよ。海でバレーボール楽しいよな」
「案外な。……って、お前……」
「ん? どうしたんだい?」
海から起き上がった俺を見てチョコの顔が引きつる。
俺も何でもないような顔をしているが実はそんなことはなくて。
「ああ……チョコも気づいてしまったんだね」
隠すつもりは無い。というかもうバレてしまったので仕方ない。
「ボールに夢中になって楽しんでるお前を見てるのが楽しかったんだ。もちろんバレーボールするのも楽しいよ。でもこんな滅多にない夏でしか味わえないシチュエーションがまた味があるというか、水着という格好がすごくいいよね。だからこんな」
「スゲェ勃ってんな」
「…………ごめん。チョコの乳首がチラチラ見えて勃っちゃった」
起こった理由もとい言い訳を遮られてしまってもう正直に話すしかない。
「だって仕方ないよ! そんな魅惑的なものが視界に入ってきたらどうしたって見ちゃうしチラリズムって興奮するだろ!?」
「そんなんお前だけだ」
呆れた顔をしてボールを俺の股間に押し付けてきた。
「とりあえずコレで隠しとけ。疲れてきたしホテル戻ろうぜ」
「……う、うん!」
先に砂浜へ戻ろうとしているチョコの背中が頼もしく見える。その背中を俺はボールで股間を隠しながら追いかけていった。
二日目に泊まったホテルは三日目も泊まることになっていて部屋も同じだ。自由行動時間はホテルに自由に戻ってもいいし、ホテルで過ごすのも自由。集合時間に集合場所にいればいいだけのことだ。部屋割りは事前に決められていた為変えることは出来なかったが、チョコが泊まった部屋は一人部屋で、今はチョコの部屋にいる。
チョコの体質を考慮してだとしたら、義兄も吾妻さんもチョコの体質を知ってるってことなんだろうか?
ホテルの予約は副会長の吾妻さんが行ったハズだ。吾妻さんが知っているなら絶対義兄も情報共有しているに違いない。
「チョコだけ一人部屋って寂しくないかい?」
「気を遣わないで済むから楽だぞ。変に気ィ張ってる方が疲れるしな」
「ああ、そっか。じゃあ安心だよな」
チョコには事前に生徒会から連絡があったらしい。空いてる部屋が一人部屋しかなかったと。ご丁寧に他の生徒とは離れた部屋だ。これなら接触は避けられる都合の良さ。
「ソレまだ治まってないんだろ? シャワー浴びて処理してこいや」
「いや……処理はトイレでも出来るからさ。チョコも処理した後の浴室に入るのは嫌だろ?」
「あー……それもそうだな」
「だから先に浴びてきていいよ。その間にトイレでヌいとくからさ」
「そうか。じゃあ先浴びてくるわ」
バタンと浴室のドアを閉めた音を聞いた後、即すぐ隣に設置してあるトイレに駆け込んだ。
チョコがシャワー! チョコがシャワー! チョコがシャワーを浴びてるぅぅううっ!!
隣に設置してあるとはいえ一枚の壁という隔たりがある。その壁にぴったり耳を寄せてシャワーの流れる音を聞く。ピチャピチャと水が跳ねる音も混じってくると、今頃身体を洗っているのだろうと容易く想像できる。
ふふふっ……チョコはどこから身体を洗うのかな? まずは全身にシャワーをかけて身体を温めるだろう。それから……い、いきなり胸を揉み洗って、そしてチラチラと視姦されてしまった乳首を念入りに……
「……チラチラ見られたくらいじゃ視姦とは言わないか」
上半身を洗ったらもちろん下半身も洗わないとだよね。さっとお尻に泡を滑らせてツルツルになるまで撫でて洗うんだ。お尻の隙間に泡が入り込んで敏感なチョコはビクビクしちゃうんだ、うん堪らない。それからもっちりとした泡をもっこりした股間に乗せて泡で滑らせながら扱くんだ。有馬、気持ちいいって呟きながら
「うふっ……ふふふ……チョコってばシャワー浴びながらそんな……!」
そういう声とか音とか本当に聞こえてこないか期待してトイレの壁に聞き耳を立てていた。
「何でだよ」
「バレーと言ったらスポ根アニメの鬼コーチじゃないか」
「知らねぇよ。なんで修学旅行でバレーの特訓しなくちゃならねぇんだよ」
「まあまあこれくらいはノッてくれよ。遊ぶのにストーリーを加えただけさ。バレーを上手くなろうってんじゃなくて体力作りってことで」
「はあ……俺はただボール返すだけだからな」
「そうこなくっちゃ」
チョコが乗り気になってくれたのでコホンと咳払いをして鬼コーチになりきることとする。
「よーし、今から百本いくぞ!」
「百本!? いきなりハードすぎんだろ」
「つべこべ言うな! ほら構えろ!」
俺はノリノリで演技してるだけなんだけど。演技というかただ命令口調で言っただけなんだけど。チョコの額に青筋が浮かぶのがわかる。
……あれは……怒ってる……よな
「あぁ……? 上等だテメェ……とっとと投げて来いよ!」
「うっ……」
チョコの剣幕に怯む。ガチで怒ってる顔を見ると悪いことをしてる気分になる。
鬼コーチ路線はミスったかもしれない……でも今更変えられないよな
「あ、ああ、いくぞ! そらぁっ!」
ボールを真上に投げてアタックする。それをチョコがトスなりレシーブなりして返してくれる。ボールは一つしかないのでスポ根アニメみたく連続でボールを打つということもなく、返ってきたら打ち返す、打ち返せなかったらまた上に投げてアタックするかトスする。それの繰り返しだ。
意外にもチョコの上達が早い。俺がミスすることの方が多くて波に流されるボールを拾いにいくとギラギラとした目で待っている。
「おらっどうした! もっと来いよッ!」
「あ、はい!」
あれ? なんか立場逆転してるような……
口より先に手が出るチョコ。ケンカッ早いからか負けず嫌いなのかもしれない。
「えーと……高く上げるよ。……それ!」
チョコの頭上へ高くボールをレシーブした。ちょっと高く上げすぎたかもしれない。いい感じの軌道を描いて緩やかに落ちていくボールは絶好のアタックチャンス。
「……ほら、よっ!」
「ふぉっ!」
「ははっザマーみろ」
予想通りチョコがバシッとアタックを決めてきた。
顔に直撃した俺は海に倒れて、飛んでったボールを追いかけていくチョコ。
「アタック決まると面白ぇな」
「ぷはぁっ! ……人の顔当てといてヒドイなあ。でも楽しんでるなら良かったよ。海でバレーボール楽しいよな」
「案外な。……って、お前……」
「ん? どうしたんだい?」
海から起き上がった俺を見てチョコの顔が引きつる。
俺も何でもないような顔をしているが実はそんなことはなくて。
「ああ……チョコも気づいてしまったんだね」
隠すつもりは無い。というかもうバレてしまったので仕方ない。
「ボールに夢中になって楽しんでるお前を見てるのが楽しかったんだ。もちろんバレーボールするのも楽しいよ。でもこんな滅多にない夏でしか味わえないシチュエーションがまた味があるというか、水着という格好がすごくいいよね。だからこんな」
「スゲェ勃ってんな」
「…………ごめん。チョコの乳首がチラチラ見えて勃っちゃった」
起こった理由もとい言い訳を遮られてしまってもう正直に話すしかない。
「だって仕方ないよ! そんな魅惑的なものが視界に入ってきたらどうしたって見ちゃうしチラリズムって興奮するだろ!?」
「そんなんお前だけだ」
呆れた顔をしてボールを俺の股間に押し付けてきた。
「とりあえずコレで隠しとけ。疲れてきたしホテル戻ろうぜ」
「……う、うん!」
先に砂浜へ戻ろうとしているチョコの背中が頼もしく見える。その背中を俺はボールで股間を隠しながら追いかけていった。
二日目に泊まったホテルは三日目も泊まることになっていて部屋も同じだ。自由行動時間はホテルに自由に戻ってもいいし、ホテルで過ごすのも自由。集合時間に集合場所にいればいいだけのことだ。部屋割りは事前に決められていた為変えることは出来なかったが、チョコが泊まった部屋は一人部屋で、今はチョコの部屋にいる。
チョコの体質を考慮してだとしたら、義兄も吾妻さんもチョコの体質を知ってるってことなんだろうか?
ホテルの予約は副会長の吾妻さんが行ったハズだ。吾妻さんが知っているなら絶対義兄も情報共有しているに違いない。
「チョコだけ一人部屋って寂しくないかい?」
「気を遣わないで済むから楽だぞ。変に気ィ張ってる方が疲れるしな」
「ああ、そっか。じゃあ安心だよな」
チョコには事前に生徒会から連絡があったらしい。空いてる部屋が一人部屋しかなかったと。ご丁寧に他の生徒とは離れた部屋だ。これなら接触は避けられる都合の良さ。
「ソレまだ治まってないんだろ? シャワー浴びて処理してこいや」
「いや……処理はトイレでも出来るからさ。チョコも処理した後の浴室に入るのは嫌だろ?」
「あー……それもそうだな」
「だから先に浴びてきていいよ。その間にトイレでヌいとくからさ」
「そうか。じゃあ先浴びてくるわ」
バタンと浴室のドアを閉めた音を聞いた後、即すぐ隣に設置してあるトイレに駆け込んだ。
チョコがシャワー! チョコがシャワー! チョコがシャワーを浴びてるぅぅううっ!!
隣に設置してあるとはいえ一枚の壁という隔たりがある。その壁にぴったり耳を寄せてシャワーの流れる音を聞く。ピチャピチャと水が跳ねる音も混じってくると、今頃身体を洗っているのだろうと容易く想像できる。
ふふふっ……チョコはどこから身体を洗うのかな? まずは全身にシャワーをかけて身体を温めるだろう。それから……い、いきなり胸を揉み洗って、そしてチラチラと視姦されてしまった乳首を念入りに……
「……チラチラ見られたくらいじゃ視姦とは言わないか」
上半身を洗ったらもちろん下半身も洗わないとだよね。さっとお尻に泡を滑らせてツルツルになるまで撫でて洗うんだ。お尻の隙間に泡が入り込んで敏感なチョコはビクビクしちゃうんだ、うん堪らない。それからもっちりとした泡をもっこりした股間に乗せて泡で滑らせながら扱くんだ。有馬、気持ちいいって呟きながら
「うふっ……ふふふ……チョコってばシャワー浴びながらそんな……!」
そういう声とか音とか本当に聞こえてこないか期待してトイレの壁に聞き耳を立てていた。
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