99%興味【打ち切り】

朝陽ヨル(月嶺)

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番外編

4月2日真実しか話しちゃいけない日

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 今日は4月2日。春休みで有馬は俺の家に遊びに来ていた。

「チョコは知ってるかい? 昨日はエイプリルフールで、午前中だけ嘘を吐いていい日だって」
「エイプリルフールは知ってっけど、午前だけなのか」
「うん。その嘘を説明する、嘘だったよって……弁解ってことになるのかな?真実しか話しちゃいけない日っていうのがあるんだけど、それが今日なんだよ」
「へえ、そんな日あるのか。よく知ってるよな」
「外国の話だけどね。でも日本人ってそういう文化好きだろう? 例えばバレンタインデーとかさ。女の子が好きな男にチョコを贈る……。チョコレートを贈る」
「何で言い直したし」

 何となく察してるが……

「だってチョコは俺のだから! チョコを他の男に渡せるわけないだろう!?」
「あーはいはいそうだな」
「チョコが雑っ!」

 分かってて聞いて結局スルーすんなら聞かない方が良かったか? 反射的についツッコミたくなるんだよな……

「んで? バレンタインデーがどうしたよ」
「うう……。えっとね、バレンタインデーは外国だと男からプレゼントを贈るんだってさ。あまり祝福するようなイベントではなくて、日本みたく世間が沸き立つことでもないってこと。日本は何でもイベントは騒ぎ立てるだろう?」
「んまあ……そう、なのか?」

 俺がそういうの疎いからかもしれねえけど、有馬はそういう豆知識とか雑学よく知ってるよな

「だからせっかくだし、俺たちもこういう日を楽しもうってことさ」

 パチンとウィンクしていつものキラキラ笑顔。こういうのが似合うヤツって何となく得してる気がする

「というわけでチョコ! 俺のことどう思ってる?」
「………。お前は……どうなんだよ」
「好きだよ」
「………お前ホント躊躇いねえよな」
「それはそうさ。チョコが好きってことに偽りなんて無いからね!」
「………」

 こういう天然ストレートに言ってくる所とか面食らうけどよ

「チョコは? チョコの言葉が聞きたいんだ」
「………」
「えっ」

 シャツの襟を掴んで引き寄せて、有馬の頬に軽くだけど口づけて。戻り際に。

「……好きだ」

 そう、か細い声で言ってやった。
 有馬はポカンと呆けていて、キスした頬を手で覆うと我に返ったのか顔面をみるみる内に赤くしていく。

「ちっちっチョコ……っ! これはちょっと……ズルイよ……」

 照れてる。コイツも俺も。ただまあ、たまにこういうイベントで言ってみたりしてみたりするのもアリかもって思った。ただそれだけだ。コイツの面白い反応見れたし、今日はこれだけで得した気分だな。


 END
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