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水曜日昼休み。
幕間①~研究所の受付嬢達~2
しおりを挟むBC「「スーツバッグがお揃い!!」」
A「どう見る?」
C「つまり王子と皇帝はもう家族同然!?」
B「宅配業者が荷物を渡すくらいですもの!
王子の荷物を皇帝が受け取るのは不自然じゃ無いって事よ!
もう夫婦同然なのよ!!」
A「ここからが重要よ。
退社の時は2人とも正装。
王子も皇帝も、出勤の時と勤務中は普段通りの服装だった。
つまり届いたスーツバッグの中身は正装だって事よ。」
BC「「キタコレぇぇ!!」」
A「どう出る?」
C「今夜は王子と皇帝で、お高級デートです!」
B「甘い!
だって退勤時の王子だけど!
あれ絶対タキシードよ!
ロングのビジネスコートで見えにくかったけど、タキシードなのよ!」
C「私もタキシードだと思います!
皇帝はこないだも着てた高級モーニングでしたね。
・・・で?」
B「もう、わざわざ準備してお互い正装よ?
しかも王子はタキシード!
王子よ!王子が皇帝に逆プロポーズよ!」
C「成る程!結婚!!」
A「そう、結婚!
いいわね、いいわね~!
でもエスコートは皇帝ね!
王子は受けよ!譲れないわ!」
BC「「もちろん!」です!」
A「シッ!警備員さんが帰って来たわ!」
警備員「お疲れ様です。」
ABC「「「お疲れ様です。」」」
警備員「フロアの点検・施錠確認終わりました。」
A「はい、承りました。」
B「唐所長と市井秘書は退勤されましたか?」
警備員「所長らですか?
先程、所長の息子さんと市井秘書の弟さんがラボに来られてましたね。
確か裏口から帰られましたよ?
何か緊急の連絡事項ですか?」
B「いえ、大丈夫です。」
警備員「では、2階へ点検に行きます。
お疲れ様でした。」
A「お疲れ様でした。」
B「一緒に退勤って事ですよね・・・。」
ABC「「「・・・。」」」
C「子連れデート。」
AB「「ソレよ!!」」
A「我が社の姫である健介くんと亮太くんまで一緒に居るなんて・・・!」
B「姫公認!」
C「家族公認です!!」
A「夫が皇帝で、妻が王子、可愛い姫達が子供達、しかも子供達は男の娘!」
B「イイ!超イイ!!」
C「私は、姫達見てると百合っぽくてイケない気持ちになります。」
AB「「ソレ~!」」
B「王子と皇帝に色んな方法で愛される姫達!」
AC「「きゃー!!」」
A「優秀な皇帝に色々お勉強&お仕置きさせられちゃう王子と姫達!!」
BC「「ぎゃー!!」」
C「そう言えば、私、思うんですけど・・・
◆◆ 30分後 ◆◆
A「だから、どう転んでも皇帝は総攻め・・・
シッ!」
BC「「!!」」
警備員「あれ?まだ居たの?
全フロアの点検、終わりましたよ。」
A「お疲れ様です。」
警備員「裏口もソロソロ閉めますので、退勤して下さい。」
BC「「はーい。」」
A「飲みに行くわよ!」
BC「「お供します!!」」
警備員(ウチの受付嬢達仲いいなぁ。)
※共通の趣味は絆を強くする。
ラボの受付嬢達は腐っていますが、仲良しでとても優秀です。
応援ありがとうございます!
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