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水曜日ディナー本番。
市井兄とプロポーズ③ 余談
しおりを挟むだが、ミッション コンプリート!と油断したのがいけなかったのか、嬉しそうなキラキラ笑顔の健介を正面から見たのがいけなかったのか。
「マリッジリングが届いたら、教会で指輪交換しようね。」
なんて言葉がつるっと口から出てしまい・・・、
「!!!
うん!結婚式だね!!
兄ちゃん大好き!」
と、愛する健介に満面に笑みで言われた俺に、さっきの言葉を取り消す事などできる訳も無く。
俺にできたことと言えば、
「・・・でも、受験が済んで、高校を卒業してからですよ。
暫くは受験生がんばってくださいね、私の姫君。」
そう言って今日から“結婚式”までの執行猶予をできるだけ長く設けることと、
健介が高校卒業と同時に長期の有給休暇を取ろうと決意する事、
更に知識と人脈を駆使して最高の“結婚式”をプランニングを始める事しかできなかった。
・・・宗太郎と慎吾を巻き込もう・・・。
唐所長にも相談しよう・・・。
「うん!
大学受験、頑張るね!」
あぁ、キラキラ笑顔の健介が眩しい。
これだけで癒やされてヤル気が出る俺は単純なんだろうか。
健介が尊い。
・・・それから、唐所長に事の顛末を話して協力を求めたり、(爆笑された。)
健介の事を秘密にして友人達をどう巻き込むか考えたり、(バレてた。)
健介理想の結婚式で白馬で登場を期待されていることを知ったり、(盗聴した。)
健介の受験ノイローゼを心配した両親がウチに来たり、(居留守を使ったが乗り込まれた。)
母親が健介を伊豆につれて行こうとするのを阻止したり、(最終的に父が仲裁してくれた。)
アクシデントは続く。
ーー fin ーー
※造形で行くと、市井兄は父似で、市井弟は母似です。
性格は、市井兄は母似で、市井弟は父似です。
市井兄は、自分に性格がソックリな母が苦手です。
見た目が愛する弟に似てても中身自分だから無理!
市井母は、性格自分似の市井兄を手の上で転がす器を持っていますが、市井兄を見ていると自分の黒歴史がちらついて気恥ずかしいです。
(おっとり市井父に策略を張り巡らせて職場軟禁状態にしてオフィスラブに持ち込んだり、酒で潰してお持ち帰りしたことです。)
夫溺愛系嫁な市井母は、遅くできた健介も溺愛しています、性格が父似なので余計に。
優介と健介の関係も知っています。
健介に嫌われたくないので表立って反対はしませんが、否定的。
『私の可愛いケンキュンを拐かしやがって、ユウくんめ~!その内取り返しちゃる~!』な気持ちです。
市井兄に対しても愛はあります。
夫とケンキュンへの愛が重いだけ。
応援ありがとうございます!
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