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2年1学期
6話: 休日デートは波乱の予感②
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穏やかな5月の日差しが差し込むヘア用品店内で、華やかな店内に似つかわしくない、静かな争いが繰り広げられていた。
「……絶対……こっちの方がいい」
「フレンの髪質を考えるならこっちだ」
およそヘアオイルの良し悪しを話してるとは思えない剣幕でルカとクロードが顔を突き合わす。なんでヘアオイルの品評でこんなに険しい顔できるの?2人が俺のヘアオイル探しに協力してくれるのは嬉しいんだけど、それで喧嘩されるのは気まずすぎる。
「「フレンはどっちがいい?」」
うわ、矛先がこっちにきた。うーん、どっちも悪くないんだけど決め手にかけるんだよね。かといってそろそろ決めないと事態は悪くなる一方な気がするし……なんて俺が悩んでたら店員さんが声をかけてくれる。
「お悩みですかお客様?それならブレンドはいかがでしょう?」
「ブレンド?」
聞き慣れない単語に俺が声を返すと若い店員さんは目をきらりと輝かせて説明をしてくれる。
「最近は自分の髪質に合わせて何個かのヘアオイルを混ぜて使うのがトレンドなんですよ」
「へー!そうなんですね。ちょっと面白そうかも……」
俺は初めて知った方法に興味が湧く。
「お客様が今ご覧になっているお二つ、少しお借りしても?」
俺がクロードとルカの手からオイルを借りて店員さんに手渡すと、彼女はそれを試供皿の上で混ぜ、俺に差し出してくれた。俺は早速、とろとろとしたそれを毛先につけてみる。
「あ!これいい!すごく毛先に馴染む」
今日試した中でいちばんの使用感、おまけにいい香りもする。さっきまでの不満点が一気に解決するベストな使い心地に俺の心は固まった。
「教えてくれてありがとうございます!これください」
会計を済ませた俺は、店員さんが丁寧にラッピングしてくれたそれを抱きしめて店を後にする。ブレンドのコツも聞いたし、家で試すのが楽しみ。今日いちばんの悩みが解決して気持ちも晴れやかだ。いい買い物をするとそれだけで気分が上がるよね。
「クロード、ルカ、ありがと!2人のおかげでいいもの買えてよかった」
俺がお礼と共に笑顔を向けると2人は一瞬微妙そうな顔をした後、クロードは俺の頭をポンポンと撫でて
「よかったな」
と笑って、ルカは
「……フレンの髪、いい匂いする」
と俺の頭に顔を埋めてきた。
さて、これで今日の目標は達成したわけだけど、このまますぐ帰るのも勿体無い気がする。
「アイス食べて帰らない?あっちに美味しそうな出店出てたんだよね」
俺は思いつくが早いか、2人の腕を引っ張って大通りに出た。
「あれ……?」
そのままアイス屋さんを目指して歩いていたら、キラキラ光る見慣れた金髪が目に止まる。俺は足を止めてその方向に駆け寄った。
「やっぱりカイだ!カイも外出してたの?」
「うぉっ、フレン……私服かわい……じゃねえ、少し出たくなったから出てきた」
カイの、相変わらず普段は声が大きいのにたまに一瞬声が小さくなる癖ってなんなんだろうね。まあそれは今考えなくてもいっか。この受け答えから特に用事がなさそうだと判断して俺はカイにも声をかける。
「俺達これからアイス食べるんだけど、一緒にどう?」
「俺"達"……?ってあいつらかよ、すげぇ組み合わせ」
後ろからついてきたクロードとルカを見てカイが若干引いたような目をする。彼は一年生の頃から何故かクロードに苦手意識があるみたいであんまり一緒にいるところを見たことない。ルカのことも同様でペア授業の時に何度か声をかけた際、毎回嫌そうな顔をされる。
「もしかしてお腹いっぱい?ならいいけど」
「……っ、行かねえとは言ってねぇだろっ!」
無理に誘うのも良くないかなってこう言ったら、声を荒げて返事をしてくるからカイって天邪鬼だよね。最初から素直に誘われて嬉しいって言えばいいのに。そう思いながら俺は再びアイス屋さんに向かって足を進める。話してたら喉も乾いてきたし早く食べたいな。何味にするか今から楽しみ。
◇
「クロードの一口ちょうだい?俺のもあげるから!」
「いいぞ。少し苦いから気をつけてな」
クロードが差し出してくれたコーヒー味のアイスは忠告通り少し苦いけど、その苦味がミルクの甘さを引き立てて凄く美味しい。こういう味、自分じゃ選ばないけど結構好きかも。
俺がそうやっていつもの癖でクロードとアイスの分けっこをしていたら横にいたカイに
「お前……それいつもやってんのかよ?」
って怪訝な顔で聞かれた。ちゃんと取り分けのスプーンも使ってるし、何がおかしいのかわからないから俺はカイにも
「カイのも美味しそう!俺の一口食べていいからカイのもくれない?」
って声をかける。
「おま……それ間接キ……いや、でも、ちっ……ほらっ」
カイは小さな声で文句か何かを言ってたけど、アイスは素直に差し出してくれたので俺は遠慮なくいただく事にする。カイの選んだオレンジシャーベットは瑞々しい香りの中にほんのり酸っぱさがあって、この季節にぴったりの味だった。期間限定って書いてたし食べれてラッキー。
「……フレン、俺もフレンの食べたい」
そう言って自分のアイスを差し出してくれるルカからも俺は遠慮なく一口もらう。ルカの前髪と一緒の色合いのクッキークリームは少し頭が痛くなるほど甘くて濃厚だ。中に入ったザクザクとしたクッキーの歯応えも印象的で食べ応えがある。
色々味見できて満足した俺は自分のアイスに戻って食べ始める。俺が選んだラズベリークリームは甘酸っぱいラズベリーを優しいクリーム味が包み込み、一口食べるといくらでも食べれちゃうような味わいだ。皆から貰ったどのアイスも美味しかったけれど俺はやっぱりこれがいちばん好きかも。
そのままアイスを食べてると、ルカがもっと俺のやつを食べたいと言ってきた。ルカもアイス好きなのかな?
せっかくなら他の味も食べてみたらいいんじゃないかって思った俺はルカにクロードのをおすすめしたんだけど
「……いらない」
と、何故かものすごく眉間に皺を寄せた顔でこう言われちゃった。ルカはもの凄く甘いアイスを食べてたし、苦いのは苦手なのかもしれない。
俺たちの話を聞いてたのかカイも嫌そうな顔で
「俺もそれは遠慮するわ」
って言ってたので案外皆子供舌なのかも。
アイスを食べてお腹もいっぱいになった俺たちはそのまま学園に帰ることにした。途中で少しの波乱はあったけど、結果的に皆と楽しく過ごせたし、初夏にふさわしい休日が過ごせたと思う。帰ったら新しいヘアオイルを試すのが楽しみだ。
「……絶対……こっちの方がいい」
「フレンの髪質を考えるならこっちだ」
およそヘアオイルの良し悪しを話してるとは思えない剣幕でルカとクロードが顔を突き合わす。なんでヘアオイルの品評でこんなに険しい顔できるの?2人が俺のヘアオイル探しに協力してくれるのは嬉しいんだけど、それで喧嘩されるのは気まずすぎる。
「「フレンはどっちがいい?」」
うわ、矛先がこっちにきた。うーん、どっちも悪くないんだけど決め手にかけるんだよね。かといってそろそろ決めないと事態は悪くなる一方な気がするし……なんて俺が悩んでたら店員さんが声をかけてくれる。
「お悩みですかお客様?それならブレンドはいかがでしょう?」
「ブレンド?」
聞き慣れない単語に俺が声を返すと若い店員さんは目をきらりと輝かせて説明をしてくれる。
「最近は自分の髪質に合わせて何個かのヘアオイルを混ぜて使うのがトレンドなんですよ」
「へー!そうなんですね。ちょっと面白そうかも……」
俺は初めて知った方法に興味が湧く。
「お客様が今ご覧になっているお二つ、少しお借りしても?」
俺がクロードとルカの手からオイルを借りて店員さんに手渡すと、彼女はそれを試供皿の上で混ぜ、俺に差し出してくれた。俺は早速、とろとろとしたそれを毛先につけてみる。
「あ!これいい!すごく毛先に馴染む」
今日試した中でいちばんの使用感、おまけにいい香りもする。さっきまでの不満点が一気に解決するベストな使い心地に俺の心は固まった。
「教えてくれてありがとうございます!これください」
会計を済ませた俺は、店員さんが丁寧にラッピングしてくれたそれを抱きしめて店を後にする。ブレンドのコツも聞いたし、家で試すのが楽しみ。今日いちばんの悩みが解決して気持ちも晴れやかだ。いい買い物をするとそれだけで気分が上がるよね。
「クロード、ルカ、ありがと!2人のおかげでいいもの買えてよかった」
俺がお礼と共に笑顔を向けると2人は一瞬微妙そうな顔をした後、クロードは俺の頭をポンポンと撫でて
「よかったな」
と笑って、ルカは
「……フレンの髪、いい匂いする」
と俺の頭に顔を埋めてきた。
さて、これで今日の目標は達成したわけだけど、このまますぐ帰るのも勿体無い気がする。
「アイス食べて帰らない?あっちに美味しそうな出店出てたんだよね」
俺は思いつくが早いか、2人の腕を引っ張って大通りに出た。
「あれ……?」
そのままアイス屋さんを目指して歩いていたら、キラキラ光る見慣れた金髪が目に止まる。俺は足を止めてその方向に駆け寄った。
「やっぱりカイだ!カイも外出してたの?」
「うぉっ、フレン……私服かわい……じゃねえ、少し出たくなったから出てきた」
カイの、相変わらず普段は声が大きいのにたまに一瞬声が小さくなる癖ってなんなんだろうね。まあそれは今考えなくてもいっか。この受け答えから特に用事がなさそうだと判断して俺はカイにも声をかける。
「俺達これからアイス食べるんだけど、一緒にどう?」
「俺"達"……?ってあいつらかよ、すげぇ組み合わせ」
後ろからついてきたクロードとルカを見てカイが若干引いたような目をする。彼は一年生の頃から何故かクロードに苦手意識があるみたいであんまり一緒にいるところを見たことない。ルカのことも同様でペア授業の時に何度か声をかけた際、毎回嫌そうな顔をされる。
「もしかしてお腹いっぱい?ならいいけど」
「……っ、行かねえとは言ってねぇだろっ!」
無理に誘うのも良くないかなってこう言ったら、声を荒げて返事をしてくるからカイって天邪鬼だよね。最初から素直に誘われて嬉しいって言えばいいのに。そう思いながら俺は再びアイス屋さんに向かって足を進める。話してたら喉も乾いてきたし早く食べたいな。何味にするか今から楽しみ。
◇
「クロードの一口ちょうだい?俺のもあげるから!」
「いいぞ。少し苦いから気をつけてな」
クロードが差し出してくれたコーヒー味のアイスは忠告通り少し苦いけど、その苦味がミルクの甘さを引き立てて凄く美味しい。こういう味、自分じゃ選ばないけど結構好きかも。
俺がそうやっていつもの癖でクロードとアイスの分けっこをしていたら横にいたカイに
「お前……それいつもやってんのかよ?」
って怪訝な顔で聞かれた。ちゃんと取り分けのスプーンも使ってるし、何がおかしいのかわからないから俺はカイにも
「カイのも美味しそう!俺の一口食べていいからカイのもくれない?」
って声をかける。
「おま……それ間接キ……いや、でも、ちっ……ほらっ」
カイは小さな声で文句か何かを言ってたけど、アイスは素直に差し出してくれたので俺は遠慮なくいただく事にする。カイの選んだオレンジシャーベットは瑞々しい香りの中にほんのり酸っぱさがあって、この季節にぴったりの味だった。期間限定って書いてたし食べれてラッキー。
「……フレン、俺もフレンの食べたい」
そう言って自分のアイスを差し出してくれるルカからも俺は遠慮なく一口もらう。ルカの前髪と一緒の色合いのクッキークリームは少し頭が痛くなるほど甘くて濃厚だ。中に入ったザクザクとしたクッキーの歯応えも印象的で食べ応えがある。
色々味見できて満足した俺は自分のアイスに戻って食べ始める。俺が選んだラズベリークリームは甘酸っぱいラズベリーを優しいクリーム味が包み込み、一口食べるといくらでも食べれちゃうような味わいだ。皆から貰ったどのアイスも美味しかったけれど俺はやっぱりこれがいちばん好きかも。
そのままアイスを食べてると、ルカがもっと俺のやつを食べたいと言ってきた。ルカもアイス好きなのかな?
せっかくなら他の味も食べてみたらいいんじゃないかって思った俺はルカにクロードのをおすすめしたんだけど
「……いらない」
と、何故かものすごく眉間に皺を寄せた顔でこう言われちゃった。ルカはもの凄く甘いアイスを食べてたし、苦いのは苦手なのかもしれない。
俺たちの話を聞いてたのかカイも嫌そうな顔で
「俺もそれは遠慮するわ」
って言ってたので案外皆子供舌なのかも。
アイスを食べてお腹もいっぱいになった俺たちはそのまま学園に帰ることにした。途中で少しの波乱はあったけど、結果的に皆と楽しく過ごせたし、初夏にふさわしい休日が過ごせたと思う。帰ったら新しいヘアオイルを試すのが楽しみだ。
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