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番外編
番外編③カイのお手伝い
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文化祭準備に追われる9月の放課後、俺はガネマルから頼まれた用具の貸し出しの為、職員室に鍵を借りに向かっていた。
舞台芸術の組み立てに使うドリルとかを借りる事になってるんだけど、メモを見ただけで結構量が多い。一度に運び切れるか不安になった矢先、視界の端に金色が横切り、俺はすかさず声をかけた。
「カイ!今暇?ちょっと付き合って欲しいんだけど……」
「……可愛……んんっ、お前がそういう顔してる時って碌な事ねぇ気がするんだけど」
俺はただお願い事をする時は笑顔でをモットーにしてるだけなのになんとも失礼な言い分だと思う。だけど、カイは足を止めてくれた上急ぎの用事とかはなさそうなので俺はそこは突っ込まずに要件を伝える。
「用具運び手伝って!お願い!」
「はぁ……んなこったろうと思ったわ。で?どれだよ」
めんどくさそうにだけど了承してもらえた俺はメモを見せ、そのまま2人で職員室に向かう事になった。カイって不良だけどこういう時割と助けてくれるから優しいよね。
◇
「あのさ、頼んでおいてあれだけど、本当に大丈夫?」
職員室で鍵を借りて向かった用具室でメモの通りに集めた用具は想像よりずっと大きく量も多かった。1人でやらずにカイに頼ったのは正解だったけどそれでも一度に運ぶのは無理かもって思ったんだけど
「こんくらい余裕だわ。お前こそそれ落とすなよ」
カイはそれを段ボールに詰め、何箱かをひとまとめにしてそのまま一気に持ち上げた。その際に制服から覗く両腕の筋が良く見え、俺は自分にはないその男らしさにちょっとドキッとしたのは内緒。
ちなみに俺は余った道具箱を持ってるだけだから配分としてだいぶ偏りがある。一応もう少し持てるって言ったんだけど、扉とか開けるのを頼まれたのでこのまま行く事になった。
そうして歩いてる途中で、俺はカイが何回か不自然に首を振っている事に気がついた。どうやら荷物で両手が塞がってるから前髪が目にかかるのが邪魔みたい。大荷物を運んでるのに視界が塞がってるのは不便だよね。
「カイ、ちょっとそのままこっち見て、ちょっと下向いて」
「あ?なんだよ……って近……!?」
「もー!動かないでよね!ほら、これでどう?」
そう思った俺はそのまま、制服のポケットに入れていたヘアピンでカイの前髪を上げ、持っていた手鏡でそれを見せる。これで視界も良好になったはず。
「どうって……まあ、前は見やすいけどこれ女物じゃねぇか!?」
「可愛いでしょ?じゃ、前も見える様になったし行くよ!」
「お前な……はぁ、わーったよ」
俺のお気に入りのヘアピンで可愛い感じになった前髪の下から見える金色の瞳はなんだか新鮮で、いつもより目が合いやすい気がする。カイはあまりお気に召さなかったみたいだけど、この鋭い目付きを隠さずに活かすのも割とありなんじゃないかなって俺はこっそり思う。
カイってせっかくかっこいい顔してるのに不良してるせいで怖がられてるから、もったいないと思ってたんだよね。今度それとなくヘアアレンジさせてもらおうかな?
用具を運ぶ道すがら、俺はカイに似合うアレンジを想像しながら密かに計画を練りながら歩いた。カイは押すと割と付き合ってくれる事多いし、今から少し楽しみかも。そう思いながら振り返ると、金色の瞳ともう一度目が合った様な気がした。
舞台芸術の組み立てに使うドリルとかを借りる事になってるんだけど、メモを見ただけで結構量が多い。一度に運び切れるか不安になった矢先、視界の端に金色が横切り、俺はすかさず声をかけた。
「カイ!今暇?ちょっと付き合って欲しいんだけど……」
「……可愛……んんっ、お前がそういう顔してる時って碌な事ねぇ気がするんだけど」
俺はただお願い事をする時は笑顔でをモットーにしてるだけなのになんとも失礼な言い分だと思う。だけど、カイは足を止めてくれた上急ぎの用事とかはなさそうなので俺はそこは突っ込まずに要件を伝える。
「用具運び手伝って!お願い!」
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◇
「あのさ、頼んでおいてあれだけど、本当に大丈夫?」
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カイはそれを段ボールに詰め、何箱かをひとまとめにしてそのまま一気に持ち上げた。その際に制服から覗く両腕の筋が良く見え、俺は自分にはないその男らしさにちょっとドキッとしたのは内緒。
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そうして歩いてる途中で、俺はカイが何回か不自然に首を振っている事に気がついた。どうやら荷物で両手が塞がってるから前髪が目にかかるのが邪魔みたい。大荷物を運んでるのに視界が塞がってるのは不便だよね。
「カイ、ちょっとそのままこっち見て、ちょっと下向いて」
「あ?なんだよ……って近……!?」
「もー!動かないでよね!ほら、これでどう?」
そう思った俺はそのまま、制服のポケットに入れていたヘアピンでカイの前髪を上げ、持っていた手鏡でそれを見せる。これで視界も良好になったはず。
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