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迅速な求愛
しおりを挟む『いいですよ、今から私の言うことを聞いてくれたら』
『…………んっ?えっ……えっ?!』
自分で口説いておいて何を驚いているのだろうと思った。
そんなわけで私、アデル・ワイズ。顔も家柄も良いし絶対的に浮気をしないが絶対的に気持ち悪いストーカーと婚約することになりました。
「ふふっ、ふふふふっ、アデルさん」
「……」
「はぁ……ガン無視のアデルさんもかっこいい……」
「なんですか」
「ふふ、名前呼んだだけです」
全くもって気持ち悪い。しかし顔を見て話せばそれも半減するのだから、ハンサムとは得である。
キラキラした白銀の髪にアメジストの瞳。昔は中世的な顔立ちだったけど、今はしっかり男とわかる。
元々彼と私は兄を通して知り合った。あの時はただの美少年だったのにどうしてこんなことになってしまったのだろう。
「アデルさんのせいですよ?責任とってくださいね」
年上のくせに相変わらずの敬語に、なんて答えれば良いかわからず眉を寄せる。
しかしいつもの毒を吐く気になれなかったのは、私が彼に絆され始めているからだろうか。
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