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「エド、見て!」
エリーゼが、差し出された手紙を興奮した様子で俺に見せてきた。旅の途中で立ち寄った宿屋で、俺たちに宛てて届いたものだった。
「これって…王立薬師協会からじゃないか?」
俺は驚いて、手紙に書かれた紋章を指差した。それは、この国の首都にある、薬師たちにとって最高峰の組織の紋章だった。まさか、そんなところから俺に手紙が届くなんて。
「そうよ!きっと、私たちの作った薬の噂が、ここまで届いたのね!ほら、ここに書いてあるわ。『奇跡の薬師エド殿』ですって!」
エリーゼは、俺の新しい呼び名が手紙に書かれているのを、とても嬉しそうに読んでくれた。
手紙の内容は、俺たちを王都に招待するというものだった。王立薬師協会で、俺の調合術を披露してほしい、と。
「王都か…」
俺は、少しだけ緊張した。田舎の小さな村で育った俺にとって、王都なんて、夢のような場所だ。ましてや、王立薬師協会なんて、雲の上の存在だと思っていた。
「大丈夫よ、エド。あなたはもう、あの頃の役立たずじゃないわ。あなたの薬は、たくさんの人を救ってきた。胸を張って行きましょう!」
エリーゼの言葉に、俺は勇気をもらった。そうだ、もう俺は一人じゃない。エリーゼと二人で、この旅を続けてきたんだ。
そして俺たちは、王都へ向かう旅を始めた。
王都は、俺が想像していたよりもずっと大きくて、活気があった。高い塔が空にそびえ立ち、石畳の道には、たくさんの人々が行き交っている。
「すごい…これが王都か…」
俺が目を丸くしていると、エリーゼが隣でクスクスと笑った。
「でしょう?……さあ、早く行きましょう!王立薬師協会は、この先よ」
王立薬師協会の建物は、まるで宮殿のように立派だった。中に入ると、たくさんの薬師や研究者たちが、真剣な顔でそれぞれの研究に取り組んでいた。
俺とエリーゼは、協会の代表者たちに案内された。彼らは、俺の顔を見るなり、少し懐疑的な表情になった。俺がまだ若くて、見た目も地味だったからだろう。
「あなたが…奇跡の薬師エド殿ですか?ずいぶんとお若いようですが…」
代表者の一人が、俺をじっと見つめて言った。その視線は、かつて村長やフィン、そしてアイラが俺に向けたものと同じだった。俺の心を、またチクリと刺した。
「はい、そうです。…でも、見た目は関係ありません。俺の薬が、どれだけの人を助けてきたか、どうか見てやってください」
俺は、精一杯の勇気を振り絞ってそう言った。エリーゼが、俺の背中にそっと手を当ててくれた。その温かさが、俺の心を落ち着かせてくれた。
協会の代表者たちは、俺の言葉を聞いて、ため息をついた。
「よろしい。では、あなたの実力を見せてもらおう。この患者を、治癒させてみせなさい」
彼らが俺に連れてきたのは、重い熱病を患っている患者だった。見たこともない病気で、体中が赤く腫れ上がり、意識ももうろうとしている。
「この病気は、通常の薬では治せません。どんな薬師も、この病気の治療法を見つけられずにいるのです」
代表者が挑戦的な目で俺を見た。
俺は、一瞬ためらった。だが、エリーゼの顔を見て、決意を固めた。
「やります」
俺は、持っていた道具を取り出し、薬草と、エリーゼから分けてもらった魔力を持つ石を調合し始めた。
調合の途中で、代表者たちが俺のやり方を不思議そうな顔で見ていた。彼らは、薬草と魔力を混ぜるなんて、考えもしなかったのだろう。
俺は、彼らの視線も気にせず、ただひたすらに調合に集中した。故郷を追放された日、エリーゼと出会った日、そして、これまで俺が助けてきた人々の顔を思い出した。
そして、薬が完成した。淡く青白い光を放つ液体。俺はそれを、患者に飲ませてあげた。
患者の体の赤みが、みるみるうちに引いていく。そして、数時間後には、熱も下がり、意識もはっきりとしてきた。
「…治った…!」
誰かが、そうつぶやいた。協会の代表者たちは、信じられない、といった顔で俺を見ていた。
「すごい…本当に、治してしまった…」
「まさか、薬草と魔術を組み合わせるなんて…」
彼らは、俺の作った薬を興味深そうに観察していた。
「この薬は、この熱病に効く薬草と、体内の魔力バランスを整える魔石を組み合わせたものです。この病気は、魔力のバランスが崩れたことで発症するものですから、薬草だけで治すのは無理だったんです」
俺がそう説明すると、彼らはさらに驚いた顔になった。
そして、その日の夜、俺は国王からの謁見を賜った。
国王の謁見の間は、とても広くて、豪華だった。金色の装飾があちこちに施され、俺は緊張で足が震えそうだった。
「面を上げよ、エド」
国王の声は、威厳に満ちていた。俺は、ゆっくりと顔を上げた。
国王は、俺をじっと見つめていた。その目は、俺の心を見透かすようだ。
「そなたが、奇跡の薬師エドか。噂はかねがね聞いているぞ。協会の代表者たちも、そなたの才能を絶賛していた」
「もったいないお言葉です…」
「もったいなくはない。そなたの才能は、この国にとってかけがえのないものだ。そこで、そなたには、この王国の専属薬師として、この宮殿で働いてもらいたい」
「え…?」
俺は、驚きのあまり、声が出なかった。専属薬師。それは、この国で最も高い地位の薬師だ。
「そなたの才能は、この国の未来を救うだろう。この国には、まだまだ多くの病気や怪我に苦しむ人々がいる。そなたの力で、彼らを救ってやってほしい」
「はい…!お引き受けします…!」
俺は、深く頭を下げた。
「では、今日からそなたは、この国の王室専属薬師だ。最高の薬草と設備を、そなたのために用意しよう。そなたの力を、存分に発揮してくれ」
国王は、そう言って微笑んだ。
謁見の間を出ると、エリーゼが満面の笑みで俺を待っていた。
「よかったわね、エド!やっぱり、あなたはすごい人だった!」
「エリーゼさん、ありがとうございます…!全部、あなたのおかげです!」
俺は、エリーゼの手を握り、感謝の気持ちを伝えた。彼女が俺を信じてくれなければ、俺は今ここにいない。
俺は、王都の宮殿の一室を与えられた。そこには、ありとあらゆる薬草が揃っており、最新の設備も用意されていた。かつて、小さな村の地味な工房で、ろくな道具も使えずに調合していたのが嘘のようだ。
俺は、この最高の環境で、次々と新しい薬を生み出していった。そして、俺の名声は、この国中の人々に知れ渡っていった。
エリーゼが、差し出された手紙を興奮した様子で俺に見せてきた。旅の途中で立ち寄った宿屋で、俺たちに宛てて届いたものだった。
「これって…王立薬師協会からじゃないか?」
俺は驚いて、手紙に書かれた紋章を指差した。それは、この国の首都にある、薬師たちにとって最高峰の組織の紋章だった。まさか、そんなところから俺に手紙が届くなんて。
「そうよ!きっと、私たちの作った薬の噂が、ここまで届いたのね!ほら、ここに書いてあるわ。『奇跡の薬師エド殿』ですって!」
エリーゼは、俺の新しい呼び名が手紙に書かれているのを、とても嬉しそうに読んでくれた。
手紙の内容は、俺たちを王都に招待するというものだった。王立薬師協会で、俺の調合術を披露してほしい、と。
「王都か…」
俺は、少しだけ緊張した。田舎の小さな村で育った俺にとって、王都なんて、夢のような場所だ。ましてや、王立薬師協会なんて、雲の上の存在だと思っていた。
「大丈夫よ、エド。あなたはもう、あの頃の役立たずじゃないわ。あなたの薬は、たくさんの人を救ってきた。胸を張って行きましょう!」
エリーゼの言葉に、俺は勇気をもらった。そうだ、もう俺は一人じゃない。エリーゼと二人で、この旅を続けてきたんだ。
そして俺たちは、王都へ向かう旅を始めた。
王都は、俺が想像していたよりもずっと大きくて、活気があった。高い塔が空にそびえ立ち、石畳の道には、たくさんの人々が行き交っている。
「すごい…これが王都か…」
俺が目を丸くしていると、エリーゼが隣でクスクスと笑った。
「でしょう?……さあ、早く行きましょう!王立薬師協会は、この先よ」
王立薬師協会の建物は、まるで宮殿のように立派だった。中に入ると、たくさんの薬師や研究者たちが、真剣な顔でそれぞれの研究に取り組んでいた。
俺とエリーゼは、協会の代表者たちに案内された。彼らは、俺の顔を見るなり、少し懐疑的な表情になった。俺がまだ若くて、見た目も地味だったからだろう。
「あなたが…奇跡の薬師エド殿ですか?ずいぶんとお若いようですが…」
代表者の一人が、俺をじっと見つめて言った。その視線は、かつて村長やフィン、そしてアイラが俺に向けたものと同じだった。俺の心を、またチクリと刺した。
「はい、そうです。…でも、見た目は関係ありません。俺の薬が、どれだけの人を助けてきたか、どうか見てやってください」
俺は、精一杯の勇気を振り絞ってそう言った。エリーゼが、俺の背中にそっと手を当ててくれた。その温かさが、俺の心を落ち着かせてくれた。
協会の代表者たちは、俺の言葉を聞いて、ため息をついた。
「よろしい。では、あなたの実力を見せてもらおう。この患者を、治癒させてみせなさい」
彼らが俺に連れてきたのは、重い熱病を患っている患者だった。見たこともない病気で、体中が赤く腫れ上がり、意識ももうろうとしている。
「この病気は、通常の薬では治せません。どんな薬師も、この病気の治療法を見つけられずにいるのです」
代表者が挑戦的な目で俺を見た。
俺は、一瞬ためらった。だが、エリーゼの顔を見て、決意を固めた。
「やります」
俺は、持っていた道具を取り出し、薬草と、エリーゼから分けてもらった魔力を持つ石を調合し始めた。
調合の途中で、代表者たちが俺のやり方を不思議そうな顔で見ていた。彼らは、薬草と魔力を混ぜるなんて、考えもしなかったのだろう。
俺は、彼らの視線も気にせず、ただひたすらに調合に集中した。故郷を追放された日、エリーゼと出会った日、そして、これまで俺が助けてきた人々の顔を思い出した。
そして、薬が完成した。淡く青白い光を放つ液体。俺はそれを、患者に飲ませてあげた。
患者の体の赤みが、みるみるうちに引いていく。そして、数時間後には、熱も下がり、意識もはっきりとしてきた。
「…治った…!」
誰かが、そうつぶやいた。協会の代表者たちは、信じられない、といった顔で俺を見ていた。
「すごい…本当に、治してしまった…」
「まさか、薬草と魔術を組み合わせるなんて…」
彼らは、俺の作った薬を興味深そうに観察していた。
「この薬は、この熱病に効く薬草と、体内の魔力バランスを整える魔石を組み合わせたものです。この病気は、魔力のバランスが崩れたことで発症するものですから、薬草だけで治すのは無理だったんです」
俺がそう説明すると、彼らはさらに驚いた顔になった。
そして、その日の夜、俺は国王からの謁見を賜った。
国王の謁見の間は、とても広くて、豪華だった。金色の装飾があちこちに施され、俺は緊張で足が震えそうだった。
「面を上げよ、エド」
国王の声は、威厳に満ちていた。俺は、ゆっくりと顔を上げた。
国王は、俺をじっと見つめていた。その目は、俺の心を見透かすようだ。
「そなたが、奇跡の薬師エドか。噂はかねがね聞いているぞ。協会の代表者たちも、そなたの才能を絶賛していた」
「もったいないお言葉です…」
「もったいなくはない。そなたの才能は、この国にとってかけがえのないものだ。そこで、そなたには、この王国の専属薬師として、この宮殿で働いてもらいたい」
「え…?」
俺は、驚きのあまり、声が出なかった。専属薬師。それは、この国で最も高い地位の薬師だ。
「そなたの才能は、この国の未来を救うだろう。この国には、まだまだ多くの病気や怪我に苦しむ人々がいる。そなたの力で、彼らを救ってやってほしい」
「はい…!お引き受けします…!」
俺は、深く頭を下げた。
「では、今日からそなたは、この国の王室専属薬師だ。最高の薬草と設備を、そなたのために用意しよう。そなたの力を、存分に発揮してくれ」
国王は、そう言って微笑んだ。
謁見の間を出ると、エリーゼが満面の笑みで俺を待っていた。
「よかったわね、エド!やっぱり、あなたはすごい人だった!」
「エリーゼさん、ありがとうございます…!全部、あなたのおかげです!」
俺は、エリーゼの手を握り、感謝の気持ちを伝えた。彼女が俺を信じてくれなければ、俺は今ここにいない。
俺は、王都の宮殿の一室を与えられた。そこには、ありとあらゆる薬草が揃っており、最新の設備も用意されていた。かつて、小さな村の地味な工房で、ろくな道具も使えずに調合していたのが嘘のようだ。
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