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滅びのソフィア編
ダブル葉月
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あたしが学校に通いながら、惑星専門員といて働いている理由は、出会いが欲しかったからだ。
素敵な同い年の男の子と恋をするのが夢なの。
幼馴染って羨ましいなってずっと思ってた。
葉月ちゃんは良いなぁ。隣の家に好きな人が住んでるなんて羨ましい。
それに比べてあたしの幼馴染の男の子達ときたら……。
ほんっと全然ときめかないんだから。
アルファ星に同い年の素敵な男の子が見つかる気配は、まるでない。
多分ここじゃなくて、きっとどこかの別の星に素敵な人がいる。
そんな気がする。
それに色んな星に遊びに行けるのも楽しいし。
楽しく旅行気分でお金も稼げて出会いのチャンスもある。
だから惑星専門員の資格を取って、色んな星に行けるようにした。
あたしって本当に頭良いな。
地球っていう遠い星で葉月ちゃん救出の任務を終えて、葉月ちゃんも同じ学校に通う事になって友達になれた。
葉月ちゃんと友達になれたのは、凄く嬉しい。
あたしにとって大事な友達になった良い出会いだから、初めて惑星専門員の資格を取って良かったなって思った瞬間だった。
肝心の男の子との出会いはないけどね。
葉月ちゃんにあたしと仲が良い友達のローラやメイビスを紹介した。
葉月ちゃんが元々、良い子だし人に好かれる人柄な事もあってすぐ打ち解けた。
あたしと葉月ちゃん、ローラとメイビスは、よく四人で一緒に過ごした。
お気に入りのカフェでお菓子を食べながら喋ったり、マーリェに行ったり。えーと、たしか地球では、カラオケって言うんだって葉月ちゃんが教えてくれた。好きな音楽が流れてきて歌うやつね。地球の曲も歌えるの。葉月ちゃんは歌が上手くて、あたし達は驚いたなぁ。思わず聞き入っちゃった。それで皆で盛り上がっちゃって……。
「凄い!葉月ちゃん、歌上手いね!」
メイビスが言った。
「ねー!ビックリしちゃった!!そうだ!!葉月、学祭のステージで歌ってみなよー!」
ローラは、良い事を思いついたという感じで提案した。
私達は盛り上がってたけど、葉月ちゃん本人は、あんまり乗り気じゃなくて……
「えー、いやいやー!!そんなに上手くないよー。あたしそんなの無理だって!」
「えー!勿体ないよー!声も綺麗だし。歌って欲しいなぁ!」
メイビスは熱望する。
「ええー……。一人でステージに立つなんて恥ずかしいよー‥‥‥」
「じゃあソフィアも一緒にデュエットしたらいいよ!」
「ええっ!?あ、あたしも!?」
予想外。
まさかあたしも一緒にステージで歌わないかなんて提案がくるとは……。
「マグナ使ってダブル葉月ってどう?」
「あはは!!いい!!それ凄くいい!!ソフィア。あんた惑星専門員でしょ?マグナの使用許可の申請して貸してもらってきなよ。学校の行事の出し物で使うなら、簡単に許可出してくれるでしょ?」
メイビスとローラがノリノリになってきた。
まあ確かに学校の行事の出し物でマグナを借りる事は簡単だ。
マグナの貸し出しをしてもらうには、学校の許可と惑星専門員の資格を持つあたしの申請書類を役所に出したら、簡単に貸してもらえるだろう。
「うーん……。そうだなぁ……。まあソフィアと一緒に歌うならいいかなぁ」
葉月ちゃんは了承した。
「じゃあやってみようかぁ」
葉月ちゃんがやる気になったし、あたしも付き合う事にした。
「おお!?これは決定ですなー」
「ソフィア申請よろー!」
ローラとメイビスは、とても楽しそうだった。
あたしは学校に許可を取って、マグナの使用許可申請をした。
それで学際まで一カ月の間、葉月ちゃんと一緒に歌の練習をした。
歌う曲は、マジック&ガール。
アルファ星で今、とても人気のある曲。
アップテンポでノリが良いし、学祭向きの楽曲。
練習する日々はあっという間に過ぎていって、ついに学祭当日になった。
葉月ちゃんは出番直前まで緊張してたけど、ソフィアと一緒だから大丈夫だって言ってくれた。
司会進行を務めるキャロル先生がマイクで観客に向かって喋る。
「さあ続いては、ダブル葉月です。地球から来た二人の歌姫葉月。この二人がマジック&ガールを歌います。それではどうぞー!!」
キャロル先生の声の後、照明が真っ暗になる。
そしてステージ上に光が照らされる。
葉月ちゃんと、マグナを使って葉月ちゃんになったあたしが、客席に手を振りながらステージの中央に向かって走っていく。
会場がざわめく。
どちらも葉月ちゃんだからだ。
「イッツ、ショータイム!」
二人の葉月の声が綺麗に重なる。
イントロが流れ出し、二十秒。
煙と同時にステージ右側の葉月が、煙に包まれていく。
そしてソフィアが現れる。
客席から歓声と驚きの声が出る。
「滅びのソフィアだ!!」
「ソフィアよ!!マグナを使ったのね!ビックリした!」
そこから元の姿に戻ったあたしと葉月ちゃんがAメロを歌いだす。
続いてBメロ。そしてサビに入り、紙吹雪がパッと宙を舞う。
盛り上がりも完璧だった。
練習通りに歌い終わり、大成功を収めた。
学祭の一番の思い出は、そんなところかな。
あの日は本当に楽しかった。
葉月ちゃんも凄く楽しんでくれたみたいで、一緒に歌ってみて良かったなって思った。
素敵な同い年の男の子と恋をするのが夢なの。
幼馴染って羨ましいなってずっと思ってた。
葉月ちゃんは良いなぁ。隣の家に好きな人が住んでるなんて羨ましい。
それに比べてあたしの幼馴染の男の子達ときたら……。
ほんっと全然ときめかないんだから。
アルファ星に同い年の素敵な男の子が見つかる気配は、まるでない。
多分ここじゃなくて、きっとどこかの別の星に素敵な人がいる。
そんな気がする。
それに色んな星に遊びに行けるのも楽しいし。
楽しく旅行気分でお金も稼げて出会いのチャンスもある。
だから惑星専門員の資格を取って、色んな星に行けるようにした。
あたしって本当に頭良いな。
地球っていう遠い星で葉月ちゃん救出の任務を終えて、葉月ちゃんも同じ学校に通う事になって友達になれた。
葉月ちゃんと友達になれたのは、凄く嬉しい。
あたしにとって大事な友達になった良い出会いだから、初めて惑星専門員の資格を取って良かったなって思った瞬間だった。
肝心の男の子との出会いはないけどね。
葉月ちゃんにあたしと仲が良い友達のローラやメイビスを紹介した。
葉月ちゃんが元々、良い子だし人に好かれる人柄な事もあってすぐ打ち解けた。
あたしと葉月ちゃん、ローラとメイビスは、よく四人で一緒に過ごした。
お気に入りのカフェでお菓子を食べながら喋ったり、マーリェに行ったり。えーと、たしか地球では、カラオケって言うんだって葉月ちゃんが教えてくれた。好きな音楽が流れてきて歌うやつね。地球の曲も歌えるの。葉月ちゃんは歌が上手くて、あたし達は驚いたなぁ。思わず聞き入っちゃった。それで皆で盛り上がっちゃって……。
「凄い!葉月ちゃん、歌上手いね!」
メイビスが言った。
「ねー!ビックリしちゃった!!そうだ!!葉月、学祭のステージで歌ってみなよー!」
ローラは、良い事を思いついたという感じで提案した。
私達は盛り上がってたけど、葉月ちゃん本人は、あんまり乗り気じゃなくて……
「えー、いやいやー!!そんなに上手くないよー。あたしそんなの無理だって!」
「えー!勿体ないよー!声も綺麗だし。歌って欲しいなぁ!」
メイビスは熱望する。
「ええー……。一人でステージに立つなんて恥ずかしいよー‥‥‥」
「じゃあソフィアも一緒にデュエットしたらいいよ!」
「ええっ!?あ、あたしも!?」
予想外。
まさかあたしも一緒にステージで歌わないかなんて提案がくるとは……。
「マグナ使ってダブル葉月ってどう?」
「あはは!!いい!!それ凄くいい!!ソフィア。あんた惑星専門員でしょ?マグナの使用許可の申請して貸してもらってきなよ。学校の行事の出し物で使うなら、簡単に許可出してくれるでしょ?」
メイビスとローラがノリノリになってきた。
まあ確かに学校の行事の出し物でマグナを借りる事は簡単だ。
マグナの貸し出しをしてもらうには、学校の許可と惑星専門員の資格を持つあたしの申請書類を役所に出したら、簡単に貸してもらえるだろう。
「うーん……。そうだなぁ……。まあソフィアと一緒に歌うならいいかなぁ」
葉月ちゃんは了承した。
「じゃあやってみようかぁ」
葉月ちゃんがやる気になったし、あたしも付き合う事にした。
「おお!?これは決定ですなー」
「ソフィア申請よろー!」
ローラとメイビスは、とても楽しそうだった。
あたしは学校に許可を取って、マグナの使用許可申請をした。
それで学際まで一カ月の間、葉月ちゃんと一緒に歌の練習をした。
歌う曲は、マジック&ガール。
アルファ星で今、とても人気のある曲。
アップテンポでノリが良いし、学祭向きの楽曲。
練習する日々はあっという間に過ぎていって、ついに学祭当日になった。
葉月ちゃんは出番直前まで緊張してたけど、ソフィアと一緒だから大丈夫だって言ってくれた。
司会進行を務めるキャロル先生がマイクで観客に向かって喋る。
「さあ続いては、ダブル葉月です。地球から来た二人の歌姫葉月。この二人がマジック&ガールを歌います。それではどうぞー!!」
キャロル先生の声の後、照明が真っ暗になる。
そしてステージ上に光が照らされる。
葉月ちゃんと、マグナを使って葉月ちゃんになったあたしが、客席に手を振りながらステージの中央に向かって走っていく。
会場がざわめく。
どちらも葉月ちゃんだからだ。
「イッツ、ショータイム!」
二人の葉月の声が綺麗に重なる。
イントロが流れ出し、二十秒。
煙と同時にステージ右側の葉月が、煙に包まれていく。
そしてソフィアが現れる。
客席から歓声と驚きの声が出る。
「滅びのソフィアだ!!」
「ソフィアよ!!マグナを使ったのね!ビックリした!」
そこから元の姿に戻ったあたしと葉月ちゃんがAメロを歌いだす。
続いてBメロ。そしてサビに入り、紙吹雪がパッと宙を舞う。
盛り上がりも完璧だった。
練習通りに歌い終わり、大成功を収めた。
学祭の一番の思い出は、そんなところかな。
あの日は本当に楽しかった。
葉月ちゃんも凄く楽しんでくれたみたいで、一緒に歌ってみて良かったなって思った。
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