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朝が嫌いな私。
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ピピピピッピピピピッピピピピッ
無情な機械音と、体にまとわりつくような夏特有の熱気に目が覚めた。
長い焦げ茶色の髪を近くの机に置いておいた櫛で梳かしながら片手でカーテンを開ける。
そこには美しく、どことなく儚げな朝日が私の住む街を照らしていた。
「また……朝がきたのね……」
当たり間の自然の原理を口にし、のっそりとベットから出た。
私は第1中学校に通う中学2年生。ちなみに吹奏楽部。
トロンボーンである。
なぜ、この説明が必要か。
それは朝練があるから、こんなに早く起きているということを決定づけるためである。
夏服の短めのスカートに二つに結わんだ長髪が私のスタイル。これが1番無難だし。
ギシギシと軋むボロい床を歩き、台所へ向かう途中に母の姿が横目に見えた。
酒くさくて、高そうな服着て。
いいご身分ね。
そんな母に何も声をかけずに台所へ向かう。
台所には、菓子パンが1個あった。昨日私が買ってきたものだ。
袋を開け、口に押し込む。慣れ親しんだ味。
なんも変哲もないパンだが、これが私の家庭の味。
母の料理なんて物心ついたときにはもう、このパンだ。
(母の手料理って、どんな味なのだろう……)
私にしては珍しく、物思いにふけていると私の携帯のアラームが忙しく鳴り始めた。
行く時間だ。
さっさと歯磨き、洗顔を済ませ、行きたくもない学校へと、家のドアを開け、足を進めた。
無情な機械音と、体にまとわりつくような夏特有の熱気に目が覚めた。
長い焦げ茶色の髪を近くの机に置いておいた櫛で梳かしながら片手でカーテンを開ける。
そこには美しく、どことなく儚げな朝日が私の住む街を照らしていた。
「また……朝がきたのね……」
当たり間の自然の原理を口にし、のっそりとベットから出た。
私は第1中学校に通う中学2年生。ちなみに吹奏楽部。
トロンボーンである。
なぜ、この説明が必要か。
それは朝練があるから、こんなに早く起きているということを決定づけるためである。
夏服の短めのスカートに二つに結わんだ長髪が私のスタイル。これが1番無難だし。
ギシギシと軋むボロい床を歩き、台所へ向かう途中に母の姿が横目に見えた。
酒くさくて、高そうな服着て。
いいご身分ね。
そんな母に何も声をかけずに台所へ向かう。
台所には、菓子パンが1個あった。昨日私が買ってきたものだ。
袋を開け、口に押し込む。慣れ親しんだ味。
なんも変哲もないパンだが、これが私の家庭の味。
母の料理なんて物心ついたときにはもう、このパンだ。
(母の手料理って、どんな味なのだろう……)
私にしては珍しく、物思いにふけていると私の携帯のアラームが忙しく鳴り始めた。
行く時間だ。
さっさと歯磨き、洗顔を済ませ、行きたくもない学校へと、家のドアを開け、足を進めた。
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