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冒険の終わりと冒険者達の別れ
それぞれの道を進み
しおりを挟む道なき道を少女に続いて進み扉の前に着くと少女が振り向く。
「ここが回廊の出口であり我らが目指した新たな星へと繋がる空間でもある。
長い時を過ごしたこの星と別れることが寂しくないと言ったら嘘になる…、
だが私が旅立つということは役割を全うできた証だ。
だからこそ行こうと思う、
私の行くべき場所へ…。」
まっすぐ遠くを見据えていた少女が扉を開くと中から光が溢れた。
「では行くとしよう、
我らが目指した星へ…。」
少女が光の中に身を乗りだしすぐにフィリアが追いかけて一度だけ振り向いて手を振りまた駆け出しその後をウィリアムが臆するでもなく歩いていきアインツとミリアンはそれを見送ってから踵を返したがギルは一人扉に向かって歩いていく。
「お前も行くのか?」
「あいつらだけで乗り切れると思うのか?」
いつものように馬鹿にしたような口調でそう言ったギルが扉の奥に姿を消すと扉は重い音を立てて閉じそこにミリアンとアインツが残っていたがすぐに踵を返し歩を進める。
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