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第1章
閑話 えっ?そんなことあるの?(アルフィーノSide)*微々
しおりを挟む俺がセイゴの護衛になってから数ヶ月。
初めは女神に召喚されたと言えど異世界人で面識の無い人間であり、召喚時に身体に収まっていくとてつもない魔力量に警戒した。
幼い見た目に反してしっかりした物言いに驚いたが実際は俺より年上と聞いて更に驚いた。
大司教は女神シルフィーナ様からセイゴのことを聞いていたのか初めから友好的だった。
時々ボンヤリしているのか子供みたいなところもあり、1度馬車からの降車の際落ちそうになり抱きとめたことは忘れられない思い出だ。その時のことを話すと「恥ずかしいから止めてくれ」と顔を赤くしながら言ってくる。その姿も可愛らしく当分は止められそうにない。
ジャックロードの妊娠を公表してからセイゴを狙うヤツらが続いたが、初めの1人を叩きのめしたことでセイゴ自身加減ができないと手を出せずにいた。俺はこれ幸いとセイゴの手を引いたり、危ない時には後ろから抱きしめ俺の懐の中に隠したりもした。
その度にセイゴは「悪いな」「助かった」「ありがとう」と言葉をくれた。
そんなことが続いたある日試したいことがあるとセイゴに言われ指示に従ったが……ハッキリ言ってヤバかった。
何だ!?あの「めっ!!」は!!
言葉は可愛いのにそこに乗せられた魔力がえげつない。
特に機嫌の悪い時の「めっ!!」は俺でも立ってるのがやっとだ。直撃を避ければ足が震えずにすむくらいだ。
可愛いのにヤバい。
今までに経験したことがない感情が揺れるのを感じるようになった。
それでも、ずっと傍にいるからか気を許してくれているように思う。どんな状況でも俺に対して「めっ!!」はしないしな。
セイゴは兎に角頑張る人だった。
襲撃者が落ち着いてきても忙しは変わらなかった。いや、逆に忙しさは増していた。
それなのに嫌な顔ひとつせずに丁寧に対応している。
俺がセイゴの年齢になった時同じようにできるだろうか?と考えるようになった。
することを順番立てこなしていく。優先順位も柔軟に切り替えていることに気がついたのは何時のことだっただろうか……
周りのこともよく見ていて、俺や師匠のことも気にかけてくれている。
分からないこともその場で聞いたり調べたりしている。真面目で熱心な人だと思う。
俺は騎士団長を拝命した時から国の為、陛下の為と思ってやってきたがセイゴを見ていると俺にももっとできることがあるのではないかと考えてしまう。
そう言えば最近はよく頭を撫でられる。
あれは凄く気持ちが良い。柔らかく触れだしてゆっくり撫でられる。その時の気分でガシガシ撫でられることもあるが最後は必ず髪を整えるように髪を梳いてくれる。
その時の表情がまた良い。
俺を優しく見つめてくれるんだ。
家族にもそんな瞳で見られたことがない。その瞳を見るとドキドキが止まらなくなる。何とか平静を装うが少し赤くなっていることもあるようでセイゴにクスクス笑われることもある。それでも嫌な気持ちにならず幸せな温かい気持ちになるから不思議だ。
今の俺の癒しの1つだ。
もう1つは……
初めに揉めてから続けている同衾で、毎朝セイゴを抱きしめて目覚める時。この上ない幸せな気持ちになる。
寝る時は離れて眠るのに何故か毎朝セイゴが俺の腕の中にいる。
討伐や訓練で野営をすることもあり、気配には敏感で特に騎士団長になってからは夜這いや暗殺者のこともあり人の気配にはかなり敏感で直ぐに目覚めてしまうほどだったのに……
セイゴも初めは「何故だ」と頭を抱えていたが最近はそういうもんだと開き直っている節がある。
兎に角、俺の腕の中で眠るセイゴは可愛いし何だかいい匂いがする。何時だったか、熱り勃つ下半身がセイゴに触れた時は自分がおかしくなるかと思った。
セイゴは「朝なんだからそういう事もある」とシレッとしていたんだが……
その後トイレに駆け込んだのは言うまでもない。
だが、俺は知っている!
俺ほどではないがセイゴも毎朝だよね?
気づいてない?えっ?そんなことがあるの?
************
お読みいただきありがとうございます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
今回も短いです。朝のワンシーンを……また書きたいです。
ちょびっとずつドキッとしたりムフフとなったりできようになればなぁ……と思ってます。
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