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第23話 怠惰な対談
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私は墓から這い出て、外で待ち構えていた勇聖者とお茶を楽しむ事にした
「うむ・・・、静かな場所だな」
「大戦中、死者がゾンビやグールになるのを恐れて墓場は郊外に移されましたからね、この場所もそうです」
「造りが新しく、どこかハリボテの様な感覚があるのは急造で作りそのままである為か。ここには貴様一人か」
「宿泊施設は有りますが、本来墓場の管理は泊まり込みで行うものではありません、ですが特別に僕の好きなように使わせてもらっています」
「なぜ」
「町で人々に説法するのが役目でではありますが、がらでは無くて。人々を助け、身を粉にして働くなどまっぴらごめんです」
「聖職者のセリフでは無いな、ましてや勇者のセリフでもない」
「ええ、まったく・・・。しかし既にざんざん尽くしましたからね、文字どうり命を賭して何度も・・・、しかしどこか静かな土地で隠居したいと思うのも自然な成り行きでしょう」
「確かにな」
「フフフ・・・」
「何がおかしい?」
「失礼、それほど寒いと言う訳では無いのに、口から霜の様に煙を出している姿がなぜかおかしくて」
「聖別された茶葉のせいだ、聖別された魔力が私の魔力と反応し結晶化して体外に排出されているだけにすぎん、空気に触れれば結晶化が解け四散するがな」
「一瞬ごくわずかな時間に、細かな魔石が出来てわ消えているわけですか。昔、妹のジーナに読み聞かせた絵本のドラゴンの様だ、宝石を吐き出す魔獣の・・・」
「どの様な話だ」
「簡単にまとめますと昔々、ある山にドラゴンが住んでいました。そのドラゴンは大量の財宝を守っていましたが、財宝を狙う戦士達との戦いに疲れ果てある策を思いつきました」
「財宝でも飲み込んで飛び去ったか?」
「正解です、流石ですね」
「似たような事をやらかした知り合いが居てな。そうあれは・・・」
「子供の頃の夢を壊される前に物語の続きを語りたいのですが、よろしいですか?」
「フフ、構わんよ。つづけて」
「身に余る財宝を飲み込んだそのドラゴンは、金は熱で溶け血のなり身体を巡りましたが宝石は胃の中に残り、町の上を飛んだ時に耐えきれずにその宝石を吐いてしまったのです」
「それで町の住人は宝石を手に入れめでたしめでたし…か?」
「いいえ、まだ続きがありまして。確かに町の人々は宝石を手に入れましたが、その財宝を狙って盗賊が町に押し寄せる事のなりました。そして飛び去ったドラゴンの代わりにその町の住人が財宝を守るドラゴンとなったというお話です」
「その宝の中にもまた特別な物があり、物語が続くのだろう?」
「ええ、ドラゴンの血と混ざり竜の生命力を宿したルビーがをめぐる続編が有るらしいですね、不死の紅玉しんじゅとか」
「その話はしないのか」
「妹と居た頃にはまだありませんでしたし、題名からして僕の境遇では受け入れがたいので読んだ事が無いのですよ。その更に続編も冤罪の狂犬がどうとか僕の精神をさかなでするタイトルで読む気になれません。知り合いからも読むように勧められて迷惑しているのですよ、忌まわしい」
「そうか。ふふ、しかし人間らしいおとぎ話だ。物欲と独善的な慰めにまみれている」
「そうですね・・・。しかし美味しそうに飲みますね、少しはお身体に悪いのではないのですか?」
「下級魔族なら死んでいるだろう、だが私には問題ない。それに茶は嗜好品だろう、楽しめるかどうかが重要であって、身体に悪いかは二の次だ」
「そうですか…。貴方のお茶を飲む姿を見ると何故か幼い妹を思い出します」
「今は男の姿なのだが中性的な顔立ちのせいかな。その妹は?」
「死にました、50年前に」
「魔族に手にかかってか?」
「いいえ老衰です、僕は直ぐに旅に出てしまったので妹の子供の頃の姿しか知りませんが大切な家族でした」
「ほう、妹の復讐の為では無いとすると私に何のようだ、雑談をしたかった訳ではあるまい」
「はい、魔王様には私を殺してもらいたいのです」
「ほう」
「聖職者になったのもその為です、私の復活に謎を解き明かし死ぬ為に。ですが結局分かりませんでした」
「それで魔の王である私に頼みたいと」
「はい、引き受けてもらえますか」
「断る、何故私がそんな面倒な事をせねばならん。それに私は魔王の座からすでに退いている」
「貴方なら僕を一瞬で消し飛ばせるでしょう」
「一瞬で消し飛ばしきれる保証もない。それに死にたい者を殺してもつまらないではないか」
「なら楽めれば殺しても良いと」
「出来るものならな、私も楽しめる者が居なくなって退屈している、はあ…」
「それで強者をもとめて魔王に?」
「それも結局無駄だったがな、まったくこの世は退屈で仕方がない」
「・・・・・・ではその隠居中の魔王様にも楽しんでいただける様にしませんとね。幸いここは私に優位な場所だ」
「そうしてくれるか、せいぜい頑張るが良い」
私と彼は互いに武器を手に持ち、戦いを始めた。構ってやる義理は無いが、まあ良しとしよう、人間としては二番目に長い付き合い個人なのだから。・・・・・しかし、やはり勇聖者は呼び難いな
「うむ・・・、静かな場所だな」
「大戦中、死者がゾンビやグールになるのを恐れて墓場は郊外に移されましたからね、この場所もそうです」
「造りが新しく、どこかハリボテの様な感覚があるのは急造で作りそのままである為か。ここには貴様一人か」
「宿泊施設は有りますが、本来墓場の管理は泊まり込みで行うものではありません、ですが特別に僕の好きなように使わせてもらっています」
「なぜ」
「町で人々に説法するのが役目でではありますが、がらでは無くて。人々を助け、身を粉にして働くなどまっぴらごめんです」
「聖職者のセリフでは無いな、ましてや勇者のセリフでもない」
「ええ、まったく・・・。しかし既にざんざん尽くしましたからね、文字どうり命を賭して何度も・・・、しかしどこか静かな土地で隠居したいと思うのも自然な成り行きでしょう」
「確かにな」
「フフフ・・・」
「何がおかしい?」
「失礼、それほど寒いと言う訳では無いのに、口から霜の様に煙を出している姿がなぜかおかしくて」
「聖別された茶葉のせいだ、聖別された魔力が私の魔力と反応し結晶化して体外に排出されているだけにすぎん、空気に触れれば結晶化が解け四散するがな」
「一瞬ごくわずかな時間に、細かな魔石が出来てわ消えているわけですか。昔、妹のジーナに読み聞かせた絵本のドラゴンの様だ、宝石を吐き出す魔獣の・・・」
「どの様な話だ」
「簡単にまとめますと昔々、ある山にドラゴンが住んでいました。そのドラゴンは大量の財宝を守っていましたが、財宝を狙う戦士達との戦いに疲れ果てある策を思いつきました」
「財宝でも飲み込んで飛び去ったか?」
「正解です、流石ですね」
「似たような事をやらかした知り合いが居てな。そうあれは・・・」
「子供の頃の夢を壊される前に物語の続きを語りたいのですが、よろしいですか?」
「フフ、構わんよ。つづけて」
「身に余る財宝を飲み込んだそのドラゴンは、金は熱で溶け血のなり身体を巡りましたが宝石は胃の中に残り、町の上を飛んだ時に耐えきれずにその宝石を吐いてしまったのです」
「それで町の住人は宝石を手に入れめでたしめでたし…か?」
「いいえ、まだ続きがありまして。確かに町の人々は宝石を手に入れましたが、その財宝を狙って盗賊が町に押し寄せる事のなりました。そして飛び去ったドラゴンの代わりにその町の住人が財宝を守るドラゴンとなったというお話です」
「その宝の中にもまた特別な物があり、物語が続くのだろう?」
「ええ、ドラゴンの血と混ざり竜の生命力を宿したルビーがをめぐる続編が有るらしいですね、不死の紅玉しんじゅとか」
「その話はしないのか」
「妹と居た頃にはまだありませんでしたし、題名からして僕の境遇では受け入れがたいので読んだ事が無いのですよ。その更に続編も冤罪の狂犬がどうとか僕の精神をさかなでするタイトルで読む気になれません。知り合いからも読むように勧められて迷惑しているのですよ、忌まわしい」
「そうか。ふふ、しかし人間らしいおとぎ話だ。物欲と独善的な慰めにまみれている」
「そうですね・・・。しかし美味しそうに飲みますね、少しはお身体に悪いのではないのですか?」
「下級魔族なら死んでいるだろう、だが私には問題ない。それに茶は嗜好品だろう、楽しめるかどうかが重要であって、身体に悪いかは二の次だ」
「そうですか…。貴方のお茶を飲む姿を見ると何故か幼い妹を思い出します」
「今は男の姿なのだが中性的な顔立ちのせいかな。その妹は?」
「死にました、50年前に」
「魔族に手にかかってか?」
「いいえ老衰です、僕は直ぐに旅に出てしまったので妹の子供の頃の姿しか知りませんが大切な家族でした」
「ほう、妹の復讐の為では無いとすると私に何のようだ、雑談をしたかった訳ではあるまい」
「はい、魔王様には私を殺してもらいたいのです」
「ほう」
「聖職者になったのもその為です、私の復活に謎を解き明かし死ぬ為に。ですが結局分かりませんでした」
「それで魔の王である私に頼みたいと」
「はい、引き受けてもらえますか」
「断る、何故私がそんな面倒な事をせねばならん。それに私は魔王の座からすでに退いている」
「貴方なら僕を一瞬で消し飛ばせるでしょう」
「一瞬で消し飛ばしきれる保証もない。それに死にたい者を殺してもつまらないではないか」
「なら楽めれば殺しても良いと」
「出来るものならな、私も楽しめる者が居なくなって退屈している、はあ…」
「それで強者をもとめて魔王に?」
「それも結局無駄だったがな、まったくこの世は退屈で仕方がない」
「・・・・・・ではその隠居中の魔王様にも楽しんでいただける様にしませんとね。幸いここは私に優位な場所だ」
「そうしてくれるか、せいぜい頑張るが良い」
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