4 / 34
4.ミドリの錬金術士
しおりを挟む
静かに深く呼吸を整えた後、両手を合わせ目を閉じる。
「『銀の匙』発動!」
初体験ーー
ーーそれは特別な1ページ。
初めてのスキル発動、それは特別な瞬間。高揚する精神、湧き上がる神聖なオーラ。
「あっ、あっ」
「え? いや、確かに『富江』は100万回発動してるけどさ」
いいじゃない。
あんなの自分の意思で発動させてるわけでも何でもないんだから。
てか、発動中に話しかけないで下さい。
「ごめん、ちょっと黙ってて」
「……」
数分後。
「あっ、あっ」
「待って! 今めちゃくちゃ集中してるから、話しかけないで!」
「あっ! あっ!」
「痛っ!」
目を閉じたままスキル発動を止めようとしない私に剛を煮やした切り落とされた右手が、またもや右足に噛み付いた。
「イタッ! ミギエさん! ちょっとくらい無視されたからって、ひどくない?」
「あっ、あっ」
「いやでも、初めての発動だし少しくらい時間がかかってもおかしくーー」
「あっ! あっ! あっ!」
「え? そうなの? 本当に? 全然? 全く変化なし?」
「あー、あー」
確かにミギエさんの言うことももっともだった。
いくら初発動とはいえ、数分の間なんの変化も見られないのであれば、それは明らかに発動失敗と言っても過言ではない。
「まさかの初錬成失敗? ーーあ、錬成って言っちゃった」
ガックリと項垂れる私。
初挫折。ということにしとこう。
あ、ちなみにミギエさんというのは、もちろんこの切り落とされた右手のことで、なんだかんだと世話焼いてくれるし、妙に愛着が湧いてきたこともあって、ついついペット感覚で名前をつけてしまった。
本人は安易だと文句を言ってたが、実は案外お気に召しているのではないだろうか。
「あっ、あっ、あっ」
「え? 何故目を閉じて手を合わせたのかって? そりゃそれが錬金術師としての正しい錬成方法だからでしょ!」
「あっ? あっ? あっ?」
「え? いや、あの錬金術師ってのは……話せば長くなるんだけどねーー」
「あー」
「え? 長いならいいって? ちょっとそれ、ひどくない?」
「あっ、あっ」
「え? しっかり目を開けて?」
「あっ! あっ!」
「『銀の匙』発動って言ってみるの?」
次の瞬間、スキル『銀の匙』が発動した。
身体の内側から何かが湧き上がり、視界前面に直径30センチ程の魔法陣が表示される。
「ちょっと待って! 今ので発動? え、なんで!?」
折角のセレモニーが台無しになったガッカリ感が半端ない。だがしかし、我々には感傷に浸っている暇はない。
仕方なくその流れのまま足枷を等価交換しようとするも、なかなかどうしてうまくいかない。
足枷に照準が合わない。というか、足枷を素材として認識できない。
「あれ? あれ?」
ついに「さっさとしろ」と、ミギエさんのデコピンが飛んできた。
「イッタァァァア!」
思わず目を閉じた瞬間、スキル発動は停止した。
スキル『銀の匙』
物質を別の物質へと等価交換出来るこの夢のスキルには、幾つもの落とし穴が存在していた。
まず、それ単体での発動は不可能。最後まで錬成を成功させるには、派生スキルである『素材鑑定』が必要不可欠だった。
『銀の匙』ーー派生スキル『素材鑑定』ーー
素材となる物質を鑑定・分析することが可能で、『銀の匙』発動の際には、魔法陣内に位置する物質を素材として指定することができる。
そのことに気づくまで、あーでもないこーでもないと何度となく発動しては失敗し、通算失敗回数が30回を超えた頃、ようやくミギエさんが未習得だった派生スキルの存在を思い出してくれた。
流石は頼りになる相棒である。
「なるほど。言われてみれば、コレ必要そうだよね」
早速、ソレを試そうとしたところ、またもや思わぬ壁にぶち当たった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『素材鑑定』
解放必要経験値:1000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい??
え、待って! ちょっと高すぎない?
そりゃ本体の500万に比べたら微々たるものだけども。私の残り経験値って……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:なし
種族:ゴブリンモドキ
レベル:3(MAX)
HP:15 MP:0 経験値:4,525
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これから先も派生スキル解放やスキルレベルを上げるために経験値は絶対に必要になるだろうし、下手したら『銀の匙』発動にも必要かもしれない。そうなったら毎回それなりの経験値を持っていかれるわけでーー
ーーとはいえ、このスキルを取らなければ『銀の匙』そのものが使えない。
ちなみに、もう一つの派生スキル『トランクルーム』はというとーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『トランクルーム』
解放必要経験値:2000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まさかの『素材鑑定』よりも高かった。
しかし、トランクルームという名前からして、おそらく収納系ーー
これは何としても手に入れておきたいスキルである。
うーん。高いけど欲しい。
「よし! 両方取ろう!」
私は覚悟を決めた。
レベル3のゴブリン如きに、敵を倒して経験値を手に入れるという選択肢はほぼない。
だが、私には『富江』がある! 『富江』の派生スキル『死亡経験値獲得』なら、自分が死んでも経験値をもらえる。
100万回死んで500万と5千と少しだったってことは、目の前の脂ギッシュメタボの分を引いたとしてーー
【一回の死亡で、獲得経験値およそ5】
なんだと!?
「割りに合わない!」
その事実に気づき、慌ててもう一度考え直そうとしたときには、すでにミギエさんの手によって経験値上納ボタンが押された後だった。
「ああぁぁぁぁあああ!!」
閑話休題
我々には時間がない。
そう、タイムリミットは迫っているのだ。悩んでなどいられない一刻も早く、ここを脱出しなければ!
「『銀の匙』発動」
何度目かの挑戦の際、発動時に詠唱は特に必要ないことに気づいたが、気分の問題なので詠唱する。せめて詠唱したい。
湧き上がる謎の力と視界前面の魔法陣。
視線を足枷に移し魔法陣内に重なるように配置する。
瞬間、発動する派生スキル『素材鑑定』
ビンゴ! やはりこのスキルが発動条件。
【腐食した出来の悪い鉄の足枷】
【ゴブリンモドキの右足】
待て! 私の足まで素材に入れるな!
慌てて【ゴブリンモドキの右足】を指定解除する。
ちなみに『素材鑑定』で詳細を表示すると、その素材の細かいステータスが表示可能である。
てか、どこまで素材認定する気なのか。『銀の匙』恐ろしい子。
次に視界右側に、いくつかの錬成候補が表示された。
【腐食した出来の悪い短剣】
【腐食した出来の悪い片刃ナイフ】
【腐食した出来の悪い小型ノコギリ】
【腐食した出来の悪いetcーー】
全部腐食してて出来が悪かった。
等価交換と言われればそれまでだが……もう少しくらい忖度してほしい。
短剣と悩んだ末、無人島に持っていくならこれだよね。
ーーと、【腐食した出来の悪い片刃ナイフ】を選択しようとした瞬間
「あっ! あっ!」
ミギエさんからの「待った!」がかかった。
どうやら、ミギエさんは【腐食した出来の悪いノコギリ】推しのようだ。
何故にノコギリ?
小型ノコギリを持つ切り離された右手… うん、画面えづらがヤバイ。
「左足もあるから、そっちはミギエさん用のノコギリにするよ」
私の言葉に、ミギエさんは満足そうに頷いた。
改めて【腐食した出来の悪い片刃のナイフ】を選択する。
次に、経験値5を消費する旨の確認が表示された。
料金は死亡経験値一回分。なんかツライ。
複雑な気持ちで決定ボタンを押した。
その刹那、魔法陣が銀色に光ったとほぼ同時に、私の右足を数年間縛り付けていた足枷はその姿を変えーー
「ぎやぁぁぁぁぁあああ!!」
【腐食した出来の悪い片刃のナイフ】が、私の右足に突き刺さっていた。
「『銀の匙』発動!」
初体験ーー
ーーそれは特別な1ページ。
初めてのスキル発動、それは特別な瞬間。高揚する精神、湧き上がる神聖なオーラ。
「あっ、あっ」
「え? いや、確かに『富江』は100万回発動してるけどさ」
いいじゃない。
あんなの自分の意思で発動させてるわけでも何でもないんだから。
てか、発動中に話しかけないで下さい。
「ごめん、ちょっと黙ってて」
「……」
数分後。
「あっ、あっ」
「待って! 今めちゃくちゃ集中してるから、話しかけないで!」
「あっ! あっ!」
「痛っ!」
目を閉じたままスキル発動を止めようとしない私に剛を煮やした切り落とされた右手が、またもや右足に噛み付いた。
「イタッ! ミギエさん! ちょっとくらい無視されたからって、ひどくない?」
「あっ、あっ」
「いやでも、初めての発動だし少しくらい時間がかかってもおかしくーー」
「あっ! あっ! あっ!」
「え? そうなの? 本当に? 全然? 全く変化なし?」
「あー、あー」
確かにミギエさんの言うことももっともだった。
いくら初発動とはいえ、数分の間なんの変化も見られないのであれば、それは明らかに発動失敗と言っても過言ではない。
「まさかの初錬成失敗? ーーあ、錬成って言っちゃった」
ガックリと項垂れる私。
初挫折。ということにしとこう。
あ、ちなみにミギエさんというのは、もちろんこの切り落とされた右手のことで、なんだかんだと世話焼いてくれるし、妙に愛着が湧いてきたこともあって、ついついペット感覚で名前をつけてしまった。
本人は安易だと文句を言ってたが、実は案外お気に召しているのではないだろうか。
「あっ、あっ、あっ」
「え? 何故目を閉じて手を合わせたのかって? そりゃそれが錬金術師としての正しい錬成方法だからでしょ!」
「あっ? あっ? あっ?」
「え? いや、あの錬金術師ってのは……話せば長くなるんだけどねーー」
「あー」
「え? 長いならいいって? ちょっとそれ、ひどくない?」
「あっ、あっ」
「え? しっかり目を開けて?」
「あっ! あっ!」
「『銀の匙』発動って言ってみるの?」
次の瞬間、スキル『銀の匙』が発動した。
身体の内側から何かが湧き上がり、視界前面に直径30センチ程の魔法陣が表示される。
「ちょっと待って! 今ので発動? え、なんで!?」
折角のセレモニーが台無しになったガッカリ感が半端ない。だがしかし、我々には感傷に浸っている暇はない。
仕方なくその流れのまま足枷を等価交換しようとするも、なかなかどうしてうまくいかない。
足枷に照準が合わない。というか、足枷を素材として認識できない。
「あれ? あれ?」
ついに「さっさとしろ」と、ミギエさんのデコピンが飛んできた。
「イッタァァァア!」
思わず目を閉じた瞬間、スキル発動は停止した。
スキル『銀の匙』
物質を別の物質へと等価交換出来るこの夢のスキルには、幾つもの落とし穴が存在していた。
まず、それ単体での発動は不可能。最後まで錬成を成功させるには、派生スキルである『素材鑑定』が必要不可欠だった。
『銀の匙』ーー派生スキル『素材鑑定』ーー
素材となる物質を鑑定・分析することが可能で、『銀の匙』発動の際には、魔法陣内に位置する物質を素材として指定することができる。
そのことに気づくまで、あーでもないこーでもないと何度となく発動しては失敗し、通算失敗回数が30回を超えた頃、ようやくミギエさんが未習得だった派生スキルの存在を思い出してくれた。
流石は頼りになる相棒である。
「なるほど。言われてみれば、コレ必要そうだよね」
早速、ソレを試そうとしたところ、またもや思わぬ壁にぶち当たった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『素材鑑定』
解放必要経験値:1000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい??
え、待って! ちょっと高すぎない?
そりゃ本体の500万に比べたら微々たるものだけども。私の残り経験値って……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:なし
種族:ゴブリンモドキ
レベル:3(MAX)
HP:15 MP:0 経験値:4,525
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これから先も派生スキル解放やスキルレベルを上げるために経験値は絶対に必要になるだろうし、下手したら『銀の匙』発動にも必要かもしれない。そうなったら毎回それなりの経験値を持っていかれるわけでーー
ーーとはいえ、このスキルを取らなければ『銀の匙』そのものが使えない。
ちなみに、もう一つの派生スキル『トランクルーム』はというとーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『トランクルーム』
解放必要経験値:2000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まさかの『素材鑑定』よりも高かった。
しかし、トランクルームという名前からして、おそらく収納系ーー
これは何としても手に入れておきたいスキルである。
うーん。高いけど欲しい。
「よし! 両方取ろう!」
私は覚悟を決めた。
レベル3のゴブリン如きに、敵を倒して経験値を手に入れるという選択肢はほぼない。
だが、私には『富江』がある! 『富江』の派生スキル『死亡経験値獲得』なら、自分が死んでも経験値をもらえる。
100万回死んで500万と5千と少しだったってことは、目の前の脂ギッシュメタボの分を引いたとしてーー
【一回の死亡で、獲得経験値およそ5】
なんだと!?
「割りに合わない!」
その事実に気づき、慌ててもう一度考え直そうとしたときには、すでにミギエさんの手によって経験値上納ボタンが押された後だった。
「ああぁぁぁぁあああ!!」
閑話休題
我々には時間がない。
そう、タイムリミットは迫っているのだ。悩んでなどいられない一刻も早く、ここを脱出しなければ!
「『銀の匙』発動」
何度目かの挑戦の際、発動時に詠唱は特に必要ないことに気づいたが、気分の問題なので詠唱する。せめて詠唱したい。
湧き上がる謎の力と視界前面の魔法陣。
視線を足枷に移し魔法陣内に重なるように配置する。
瞬間、発動する派生スキル『素材鑑定』
ビンゴ! やはりこのスキルが発動条件。
【腐食した出来の悪い鉄の足枷】
【ゴブリンモドキの右足】
待て! 私の足まで素材に入れるな!
慌てて【ゴブリンモドキの右足】を指定解除する。
ちなみに『素材鑑定』で詳細を表示すると、その素材の細かいステータスが表示可能である。
てか、どこまで素材認定する気なのか。『銀の匙』恐ろしい子。
次に視界右側に、いくつかの錬成候補が表示された。
【腐食した出来の悪い短剣】
【腐食した出来の悪い片刃ナイフ】
【腐食した出来の悪い小型ノコギリ】
【腐食した出来の悪いetcーー】
全部腐食してて出来が悪かった。
等価交換と言われればそれまでだが……もう少しくらい忖度してほしい。
短剣と悩んだ末、無人島に持っていくならこれだよね。
ーーと、【腐食した出来の悪い片刃ナイフ】を選択しようとした瞬間
「あっ! あっ!」
ミギエさんからの「待った!」がかかった。
どうやら、ミギエさんは【腐食した出来の悪いノコギリ】推しのようだ。
何故にノコギリ?
小型ノコギリを持つ切り離された右手… うん、画面えづらがヤバイ。
「左足もあるから、そっちはミギエさん用のノコギリにするよ」
私の言葉に、ミギエさんは満足そうに頷いた。
改めて【腐食した出来の悪い片刃のナイフ】を選択する。
次に、経験値5を消費する旨の確認が表示された。
料金は死亡経験値一回分。なんかツライ。
複雑な気持ちで決定ボタンを押した。
その刹那、魔法陣が銀色に光ったとほぼ同時に、私の右足を数年間縛り付けていた足枷はその姿を変えーー
「ぎやぁぁぁぁぁあああ!!」
【腐食した出来の悪い片刃のナイフ】が、私の右足に突き刺さっていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる