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46 アデライン視点④
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「君のせいじゃ無いから」
ダークブロンドの髪に榛色の目をした精悍な顔。
騎士科じゃなかった筈よね? と考えてしまうような立派な体格の青年が目の前のソファーに座っていた。
ステファンとはタイプが違うけど、この人も王子様・・・ ていうかやっぱり騎士様? ううん昔見た絵本の挿絵の王様みたいだわ・・・
確かに左側の頬が腫れているけれど、大したことはないのかしら?
湿布すらしてないんだけど。
あ、口元に傷があるわ・・・
「ごめんなさい、ステファンに私が話したせいで」
只管謝ろうと思ったら手で制され、その代わりに色んな事を聞かれた。
無口なのかと思ったらそうでもなく、普通の人でホッとした。
「彼が好きなの?」
そう聞かれたけど、何も言えなかった。
だって、目の前の彼と結婚しないといけないんだもの・・・
「成る程ね」
顎に手を添えて、1人で、納得してる?
「俺が卒業する迄の半年は婚約者として交流する。いいね? それと俺は卒業したら直ぐに海外に行く事が決まってる。覚えておいてくれるかな」
「ええ」
「じゃあ、平日学園では自由にしてていいから、休みの日だけは俺に時間をくれる?」
時間をくれる? っていう言い方が何だか不思議な人だと思った。
「わかりました」
私がそう答えたら、ふっと微笑んだ顔が想像していた以上に甘やかで。
ちょっとだけドキリとした。
ダークブロンドの髪に榛色の目をした精悍な顔。
騎士科じゃなかった筈よね? と考えてしまうような立派な体格の青年が目の前のソファーに座っていた。
ステファンとはタイプが違うけど、この人も王子様・・・ ていうかやっぱり騎士様? ううん昔見た絵本の挿絵の王様みたいだわ・・・
確かに左側の頬が腫れているけれど、大したことはないのかしら?
湿布すらしてないんだけど。
あ、口元に傷があるわ・・・
「ごめんなさい、ステファンに私が話したせいで」
只管謝ろうと思ったら手で制され、その代わりに色んな事を聞かれた。
無口なのかと思ったらそうでもなく、普通の人でホッとした。
「彼が好きなの?」
そう聞かれたけど、何も言えなかった。
だって、目の前の彼と結婚しないといけないんだもの・・・
「成る程ね」
顎に手を添えて、1人で、納得してる?
「俺が卒業する迄の半年は婚約者として交流する。いいね? それと俺は卒業したら直ぐに海外に行く事が決まってる。覚えておいてくれるかな」
「ええ」
「じゃあ、平日学園では自由にしてていいから、休みの日だけは俺に時間をくれる?」
時間をくれる? っていう言い方が何だか不思議な人だと思った。
「わかりました」
私がそう答えたら、ふっと微笑んだ顔が想像していた以上に甘やかで。
ちょっとだけドキリとした。
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