23 / 76
婚約者は・・・お義母様?! 〜可愛いあの娘を手に入れるまでの女装男子の奮闘記〜
8 イリーナという少女
しおりを挟む
2人が一緒に馬車に乗り、王城に出勤していくのを見送った後、イリーナは小ぶりな馬車に乗って貴族学園に向かう。
今は15歳で一年生だ。四年生に婚約者であるトーマスも一応居るが、彼ら上級生とは別棟なので殆ど会うことは無い。
と、言うより彼に会いたくないので避けているというのが正しい表現だろう。
絵本の中の王子様のような伯爵令息は当然学園でも女性に大人気で、婚約者であるイリーナは彼のファンの令嬢達に結構な頻度で嫌がらせを受けることがあった。
背も低く、見た目が少し幼気に見えるイリーナは瞳は灰色がかった薄いブルーで髪は茶色く、元々が平民だった両親の色を受け継いだせいなのかかわいい目鼻立ちも一見地味に見える為、平凡というより周りにいる貴族の学生達に埋没して見えるタイプだ。
しかし、近隣諸国との摩擦も簡単にねじ伏せてしまえるような国内最強の猛者である将軍の娘だし、爵位も伯爵令嬢なのでそうそう目立った嫌がらせ等を直接受けることはなく、人懐っこい明るい性格なのでそれなりに友人も多い。
しかし爵位の高いそれこそトーマスと同い年の令嬢達は分かりにくい陰湿な嫌がらせをしてくるのだ。
「あ~、又だよ。面倒くさい」
朝イチで自分のロッカーの中に貯まるっている手紙。今日は休み明けなので収穫は豊作だ。
手紙の内容は大抵が自分の悪口か、婚約を解消しろという物なので開封もせずゴミ箱に捨てる事にしている為、豊作でも全くありがたくはないが。
いちいち気にして確認していたら時間がもったいない。
今日も教室のゴミ箱に大量の封書をよっこらしょと入れてから自席に着くと、同級生達が憐憫の情がありありと浮かぶ視線を向けるが、彼女は、もう慣れっこである。
それよりもっと建設的な事、授業の予習でもしたほうが自分のためになるというものだ。
イリーナは見た目は可愛い小動物のような姿をしているが、実にあっけらかんとした捌けた性格の少女なのである。
そうでなければ、市場で百戦錬磨の店主達と値切りバトルを繰り広げたり出来るわけがない・・・
今は15歳で一年生だ。四年生に婚約者であるトーマスも一応居るが、彼ら上級生とは別棟なので殆ど会うことは無い。
と、言うより彼に会いたくないので避けているというのが正しい表現だろう。
絵本の中の王子様のような伯爵令息は当然学園でも女性に大人気で、婚約者であるイリーナは彼のファンの令嬢達に結構な頻度で嫌がらせを受けることがあった。
背も低く、見た目が少し幼気に見えるイリーナは瞳は灰色がかった薄いブルーで髪は茶色く、元々が平民だった両親の色を受け継いだせいなのかかわいい目鼻立ちも一見地味に見える為、平凡というより周りにいる貴族の学生達に埋没して見えるタイプだ。
しかし、近隣諸国との摩擦も簡単にねじ伏せてしまえるような国内最強の猛者である将軍の娘だし、爵位も伯爵令嬢なのでそうそう目立った嫌がらせ等を直接受けることはなく、人懐っこい明るい性格なのでそれなりに友人も多い。
しかし爵位の高いそれこそトーマスと同い年の令嬢達は分かりにくい陰湿な嫌がらせをしてくるのだ。
「あ~、又だよ。面倒くさい」
朝イチで自分のロッカーの中に貯まるっている手紙。今日は休み明けなので収穫は豊作だ。
手紙の内容は大抵が自分の悪口か、婚約を解消しろという物なので開封もせずゴミ箱に捨てる事にしている為、豊作でも全くありがたくはないが。
いちいち気にして確認していたら時間がもったいない。
今日も教室のゴミ箱に大量の封書をよっこらしょと入れてから自席に着くと、同級生達が憐憫の情がありありと浮かぶ視線を向けるが、彼女は、もう慣れっこである。
それよりもっと建設的な事、授業の予習でもしたほうが自分のためになるというものだ。
イリーナは見た目は可愛い小動物のような姿をしているが、実にあっけらかんとした捌けた性格の少女なのである。
そうでなければ、市場で百戦錬磨の店主達と値切りバトルを繰り広げたり出来るわけがない・・・
2
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
【完結】純血の姫と誓約の騎士たち〜紅き契約と滅びの呪い〜
来栖れいな
恋愛
「覚醒しなければ、生きられない———
しかし、覚醒すれば滅びの呪いが発動する」
100年前、ヴァンパイアの王家は滅び、純血種は絶えたはずだった。
しかし、その血を引く最後の姫ルナフィエラは古城の影で静かに息を潜めていた。
戦う術を持たぬ彼女は紅き月の夜に覚醒しなければ命を落とすという宿命を背負っていた。
しかし、覚醒すれば王族を滅ぼした「呪い」が発動するかもしれない———。
そんな彼女の前に現れたのは4人の騎士たち。
「100年間、貴女を探し続けていた———
もう二度と離れない」
ヴィクトル・エーベルヴァイン(ヴァンパイア)
——忠誠と本能の狭間で揺れる、王家の騎士。
「君が目覚めたとき、世界はどう変わるのか......僕はそれを見届けたい」
ユリウス・フォン・エルム(エルフ)
——知的な観察者として接近し、次第に執着を深めていく魔法騎士。
「お前は弱い。だから、俺が守る」
シグ・ヴァルガス(魔族)
——かつてルナフィエラに助けられた恩を返すため、寡黙に寄り添う戦士。
「君が苦しむくらいなら、僕が全部引き受ける」
フィン・ローゼン(人間)
——人間社会を捨てて、彼女のそばにいることを選んだ治癒魔法使い。
それぞれの想いを抱えてルナフィエラの騎士となる彼ら。
忠誠か、執着か。
守護か、支配か。
愛か、呪いか——。
運命の紅き月の夜、ルナフィエラは「覚醒」か「死」かの選択を迫られる。
その先に待つのは、破滅か、それとも奇跡か———。
——紅き誓いが交わされるとき、彼らの運命は交差する。
贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる
マチバリ
恋愛
貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。
数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。
書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
【R18】熱い夜の相手は王太子!? ~婚約者だと告げられましたが、記憶がございません~
世界のボボブラ汁(エロル)
恋愛
激しい夜を過ごしたあと、私は気づいてしまった。
──え……この方、誰?
相手は王太子で、しかも私の婚約者だという。
けれど私は、自分の名前すら思い出せない。
訳も分からず散った純潔、家族や自分の姿への違和感──混乱する私に追い打ちをかけるように、親友(?)が告げた。
「あなた、わたくしのお兄様と恋人同士だったのよ」
……え、私、恋人がいたのに王太子とベッドを共に!?
しかも王太子も恋人も、社交界を騒がすモテ男子。
もしかして、そのせいで私は命を狙われている?
公爵令嬢ベアトリス(?)が記憶を取り戻した先に待つのは── 愛か、陰謀か、それとも破滅か。
全米がハラハラする宮廷恋愛ストーリー……になっていてほしいですね!
※本作品はR18表現があります、ご注意ください。
【完結】お父様(悪人顔・強面)似のウブな辺境伯令嬢は白い?結婚を望みます。
カヨワイさつき
恋愛
魔物討伐で功績を上げた男勝りの辺境伯の5女は、"子だねがない"とウワサがある王子と政略結婚結婚する事になってしまった。"3年間子ども出来なければ離縁出来る・白い結婚・夜の夫婦生活はダメ"と悪人顔で強面の父(愛妻家で子煩悩)と約束した。だが婚姻後、初夜で……。
契約結婚のはずが、無骨な公爵様に甘やかされすぎています
さら
恋愛
――契約結婚のはずが、無骨な公爵様に甘やかされすぎています。
侯爵家から追放され、居場所をなくした令嬢エリナに突きつけられたのは「契約結婚」という逃げ場だった。
お相手は国境を守る無骨な英雄、公爵レオンハルト。
形式だけの結婚のはずが、彼は不器用なほど誠実で、どこまでもエリナを大切にしてくれる。
やがて二人は戦場へ赴き、国を揺るがす陰謀と政争に巻き込まれていく。
剣と血の中で、そして言葉の刃が飛び交う王宮で――
互いに背を預け合い、守り、支え、愛を育んでいく二人。
「俺はお前を愛している」
「私もです、閣下。死が二人を分かつその時まで」
契約から始まった関係は、やがて国を救う真実の愛へ。
――公爵に甘やかされすぎて、幸せすぎる新婚生活の物語。
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる