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婚約者は・・・お義母様?! 〜可愛いあの娘を手に入れるまでの女装男子の奮闘記〜
24 怒鳴り込む女
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「ちょっと! マシュー・カルザス、顔貸しなさいッ!!」
将軍の執務室のドアが『バーン!!』という音がして急に開いたかと思うと真っ赤な塊がソファーに座る将軍に向けて飛びかかる。
「おっと。陛下失礼しますよ」
そう言って将軍はサッと立ち上がると、自分にぶつかる直前で赤い塊を捕まえた。
「ちょっと! 離しなさいよッ!」
子猫の首を親猫が咥えて運ぶ時のように襟首を捕まえられて、ぷら~んと持上げた赤い塊は女性近衛の隊長であるエリザベス・マーシャル伯爵令嬢。
「何だ、エリザベスなにか用事か?」
「まあ、すっとぼけちゃって。結婚したって噂は一体何ッ?! 王宮中で噂になってるわよっ!? アタシが嫁にしてくれってあれだけプロポーズしてたのにどういうことよ――――!! うわ~ん!!」
「コラ、陛下の前でやめろ!」
「え? 陛下? 陛下は妃殿下の取り巻きとのお茶会じゃないの?」
その場の全員がエリザベスに向けて
「「「しー!」」」
口元に指を立てて、喋るな! の合図をした・・・
××××××××××
「そう、ステューシーだったのね。泥棒猫は・・・」
「泥棒猫で悪かったなぁ!」
土下座中だったジュリアンの横に、しゅーんと小さくなって正座するエリザベス。
「だって女性騎士が嫁らしいって噂だったのよ・・・ 何処のどいつかと思って」
「ここにいる俺様だ。しかも任務絡みだよ。好きで女装してるわけじゃねえぞ」
「まあ、いいじゃないか。なあマシュー? それだけマーシャルがマシューを好きだって事じゃないか」
面白いものを見つけたような顔でニヤニヤする国王陛下。それを見て苦虫を噛み潰したような顔になるマシュー・カルザス将軍。
「いや、彼女はまだ若い。私のような平民上がりの中途半端な貴族ではなく然るべき家柄の令息と結婚すべきだと何度も言っているんですが・・・」
その言葉を聞いて彼を見上げてジロリと睨むエリザベス。
「私が好きなのはカルザスだって何度も言ってるじゃない!! キスだってしたもの!」
「うわっ! こら! アレはお前が俺を襲ってきて額をぶつけて来ただけだろうがっ! 事故だ事故!」
「お、襲う?? 将軍を? お前死ぬ気か?」
慌てるジュリアン。
相手は熊を素手で絞め殺せるという、泣く子も黙る英雄である。
当然だ。
「違うわよっ! 剣技で一対一の試合を申し込もうとして勢い込余って顔から突っ込んじゃっただけよ」
「それでよく近衛が務まるな~」
「うるさい」
呆れ顔で横にいるエリザベスを見るジュリアン。
ニヤニヤしながら親友の顔を見る陛下。
顔が赤くなったまま口をパクパクさせる将軍閣下。
「お、いい手を思いついたぞ」
陛下が目を輝かせて手をポンと打つと、首を傾げるジュリアンとエリザベス。
「碌でもない案なら却下しますよ」
嫌そうな顔で陛下を見るカルザス将軍がそう答えた。
将軍の執務室のドアが『バーン!!』という音がして急に開いたかと思うと真っ赤な塊がソファーに座る将軍に向けて飛びかかる。
「おっと。陛下失礼しますよ」
そう言って将軍はサッと立ち上がると、自分にぶつかる直前で赤い塊を捕まえた。
「ちょっと! 離しなさいよッ!」
子猫の首を親猫が咥えて運ぶ時のように襟首を捕まえられて、ぷら~んと持上げた赤い塊は女性近衛の隊長であるエリザベス・マーシャル伯爵令嬢。
「何だ、エリザベスなにか用事か?」
「まあ、すっとぼけちゃって。結婚したって噂は一体何ッ?! 王宮中で噂になってるわよっ!? アタシが嫁にしてくれってあれだけプロポーズしてたのにどういうことよ――――!! うわ~ん!!」
「コラ、陛下の前でやめろ!」
「え? 陛下? 陛下は妃殿下の取り巻きとのお茶会じゃないの?」
その場の全員がエリザベスに向けて
「「「しー!」」」
口元に指を立てて、喋るな! の合図をした・・・
××××××××××
「そう、ステューシーだったのね。泥棒猫は・・・」
「泥棒猫で悪かったなぁ!」
土下座中だったジュリアンの横に、しゅーんと小さくなって正座するエリザベス。
「だって女性騎士が嫁らしいって噂だったのよ・・・ 何処のどいつかと思って」
「ここにいる俺様だ。しかも任務絡みだよ。好きで女装してるわけじゃねえぞ」
「まあ、いいじゃないか。なあマシュー? それだけマーシャルがマシューを好きだって事じゃないか」
面白いものを見つけたような顔でニヤニヤする国王陛下。それを見て苦虫を噛み潰したような顔になるマシュー・カルザス将軍。
「いや、彼女はまだ若い。私のような平民上がりの中途半端な貴族ではなく然るべき家柄の令息と結婚すべきだと何度も言っているんですが・・・」
その言葉を聞いて彼を見上げてジロリと睨むエリザベス。
「私が好きなのはカルザスだって何度も言ってるじゃない!! キスだってしたもの!」
「うわっ! こら! アレはお前が俺を襲ってきて額をぶつけて来ただけだろうがっ! 事故だ事故!」
「お、襲う?? 将軍を? お前死ぬ気か?」
慌てるジュリアン。
相手は熊を素手で絞め殺せるという、泣く子も黙る英雄である。
当然だ。
「違うわよっ! 剣技で一対一の試合を申し込もうとして勢い込余って顔から突っ込んじゃっただけよ」
「それでよく近衛が務まるな~」
「うるさい」
呆れ顔で横にいるエリザベスを見るジュリアン。
ニヤニヤしながら親友の顔を見る陛下。
顔が赤くなったまま口をパクパクさせる将軍閣下。
「お、いい手を思いついたぞ」
陛下が目を輝かせて手をポンと打つと、首を傾げるジュリアンとエリザベス。
「碌でもない案なら却下しますよ」
嫌そうな顔で陛下を見るカルザス将軍がそう答えた。
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