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56 美しさだけが価値の国があった2
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「マノン。良い子だからお客様に命令するようなことは止めて。」
店主が小さな女の子にさとすように言った。
「おばあちゃんがそう言うのなら仕方がないわ。でも、絶対的に美しい方、考え直してください。メニューの中で消されていないものは、見栄えも味も最高です。」
「マノンちゃんという名前なのね。お姉ちゃんは、おいしい物を食べたいのよ。見栄えが全てではないわ、見栄えではなく、その中身が大切だと思います。」
「よくわかりません。でも、絶対的に美しい方だから許してあげるわ。」
マノンは走るように食堂の奥にある自分の部屋に去っていった。
店主がおわびした。
「ほんとうに申し訳ありません。今、魚のあらの煮込みリゾットをお作りします。他のみなさんは何を御希望されますか。消し線で消されているメニューでもOKですよ。」
その後にアーサー達もオーダーしたが、それぞれ消し線で消された料理ばかりだった。
「お客様方はほんとうにお目が高いです。今、オーダーされた物は以前この店の人気上位4位までだったものです。ところで、お飲み物はどうされますか。」
クラリスが答えた。
「お水をお願いします。」
他のみんなも同じだった。
「今日は厚いですから、少し冷たいお水をお出しします。」
食事が配られたが、どれも最高に美味しかった。
食べながらアーサーが言った。
「魔王アスモデウスは、この国をどうしようとしているのでしょうか。そして、人間を魔族にしてしまうたくらみは進んでいるのでしょうか。」
クラリスが答えた。
「見かけの美しさに捕らわれてしまうという、人間の欠点をついていると思います。全ての感情や考えがその時点で止まってしまうとすると、もはや人間ではなくなってしまうのかもしれません。」
そして提案した。
「この町の領主であるピエール男爵に直接会って確認できないでしょうか。私達の素性が知られることはよくないかもしれませんが。美しいことだけが価値だとする法律のことを聞いてみたいです。」
「そうですね。全ての変化が王都で行われた会議からだとすると、法律を作った国王のこととか確認する必要があります。」
メイが言った。
「お嬢様。あのような文言を町の入口に表示している領主ならば、それなりの対応をとって面会に行く必要がありますね。」
「メイ。それなりの対応とは? 」
「うわべだけは、うんと着飾ってお嬢さんの美しさを強調するのです。」
「着飾るのはあまり好きではありません。しかし、仕方がありません。」
メイナードがアーサーに聞いた。
「王子様。いわゆるお洒落ですが、私にとって、今まで生きてきて最も縁遠いものです。フレイヤも質素な私が好きだと言ってくれました。」
「メイナード。今回だけはがまんしてください。メイさんの言うとおりです。ところで、今から服を買いに行く時間はありませんが。」
クラリスが笑いながら答えた。
「大丈夫ですよ。魔術を使います。私達が一番映える服装をメイがコーディネートとして、実際に体に装わせてくれます。メイ。明日よろしくお願いします。」
「はい。任せてください。」
クラリスが少し声を小さくして言った。
「ところで、さっきのマノンちゃんですが。私の魔眼がほんのわずかなしるしを見つけました。」
「それはどういうものですか。」
「見間違えかもしれませんが、マノンちゃんから悪しき心を映す世界、魔王アスモデウスのエネルギーをほんのわずかに感じました。」
アーサーが笑いながら言った。
「クラリスさんは世界の災厄を防ぐため、この頃魔力をフル回転させています。そのおかげで、もう3カ国を救うことができましたが、魔眼も体も疲労しているのではないですか。」
「そうですね。知らないうちに疲れているのかもしれません。」
「休む時間をとるのはとても難しいかもしれませんが。体に十分注意してください。」
「はい。ありがとうございます。」
食事が終わった後、店主に言った。
「みなさん。今晩の宿はもう決まっているのですか。」
「いいえ。今から探さなければなりません。」
「うちは宿屋もやっています。古くてあまりきれいな部屋ではありませんが、どうでしょうか。」
クラリスが答えた。
「今から探すのも大変だと思います。みなさん。このお店のお部屋をお借りしましょうか。」
みんなが同意した。
次の日の朝、宿の店主にしばらく部屋を借りることを告げて、外に出た。
やはり、全く人通りが無かった。
メイが言った。
「今から変身用のゲイトを創ります。」
右手で円を描くと、そのすぐ前に光りの輪が現われた。
「この輪をくぐってください。」
最初にメイナードが輪をくぐった。
すると、性格の実直さ、人の良さを外にアピールする地味で目立つ服装で出て来た。
アーサーが言った。
「ほんとうにメイナードのすばらしさを引き立てる服装ですね。」
次にアーサーが輪をくぐった。
すると、輝く強い色と大人しい落ち着いた色をミックスした服装で出て来た。
クラリスが言った。
「悪と戦う最強な力、他の幸せを常に考える最弱な心を現わしてしますね。」
次にクラリスが輪をくぐった。
すると、若草色の中に四葉のクローバーの純白が目立つ服装で出てきた。
メイが言った。
「真実に至る魔女を継ぐ者、美しき心を映す世界の守護者は四葉のクロバーが一番似合います。」
最後にメイが輪をくぐろうとはしなかった。
それを見てクラリスが言った。
「どうしたの、メイもくぐって。」
メイが言った。
「私はもう、どのような服装が合っているのか、絶対の自信がある装いがありますので。」
そして、すぐに全身が銀色に輝く服装になった。
店主が小さな女の子にさとすように言った。
「おばあちゃんがそう言うのなら仕方がないわ。でも、絶対的に美しい方、考え直してください。メニューの中で消されていないものは、見栄えも味も最高です。」
「マノンちゃんという名前なのね。お姉ちゃんは、おいしい物を食べたいのよ。見栄えが全てではないわ、見栄えではなく、その中身が大切だと思います。」
「よくわかりません。でも、絶対的に美しい方だから許してあげるわ。」
マノンは走るように食堂の奥にある自分の部屋に去っていった。
店主がおわびした。
「ほんとうに申し訳ありません。今、魚のあらの煮込みリゾットをお作りします。他のみなさんは何を御希望されますか。消し線で消されているメニューでもOKですよ。」
その後にアーサー達もオーダーしたが、それぞれ消し線で消された料理ばかりだった。
「お客様方はほんとうにお目が高いです。今、オーダーされた物は以前この店の人気上位4位までだったものです。ところで、お飲み物はどうされますか。」
クラリスが答えた。
「お水をお願いします。」
他のみんなも同じだった。
「今日は厚いですから、少し冷たいお水をお出しします。」
食事が配られたが、どれも最高に美味しかった。
食べながらアーサーが言った。
「魔王アスモデウスは、この国をどうしようとしているのでしょうか。そして、人間を魔族にしてしまうたくらみは進んでいるのでしょうか。」
クラリスが答えた。
「見かけの美しさに捕らわれてしまうという、人間の欠点をついていると思います。全ての感情や考えがその時点で止まってしまうとすると、もはや人間ではなくなってしまうのかもしれません。」
そして提案した。
「この町の領主であるピエール男爵に直接会って確認できないでしょうか。私達の素性が知られることはよくないかもしれませんが。美しいことだけが価値だとする法律のことを聞いてみたいです。」
「そうですね。全ての変化が王都で行われた会議からだとすると、法律を作った国王のこととか確認する必要があります。」
メイが言った。
「お嬢様。あのような文言を町の入口に表示している領主ならば、それなりの対応をとって面会に行く必要がありますね。」
「メイ。それなりの対応とは? 」
「うわべだけは、うんと着飾ってお嬢さんの美しさを強調するのです。」
「着飾るのはあまり好きではありません。しかし、仕方がありません。」
メイナードがアーサーに聞いた。
「王子様。いわゆるお洒落ですが、私にとって、今まで生きてきて最も縁遠いものです。フレイヤも質素な私が好きだと言ってくれました。」
「メイナード。今回だけはがまんしてください。メイさんの言うとおりです。ところで、今から服を買いに行く時間はありませんが。」
クラリスが笑いながら答えた。
「大丈夫ですよ。魔術を使います。私達が一番映える服装をメイがコーディネートとして、実際に体に装わせてくれます。メイ。明日よろしくお願いします。」
「はい。任せてください。」
クラリスが少し声を小さくして言った。
「ところで、さっきのマノンちゃんですが。私の魔眼がほんのわずかなしるしを見つけました。」
「それはどういうものですか。」
「見間違えかもしれませんが、マノンちゃんから悪しき心を映す世界、魔王アスモデウスのエネルギーをほんのわずかに感じました。」
アーサーが笑いながら言った。
「クラリスさんは世界の災厄を防ぐため、この頃魔力をフル回転させています。そのおかげで、もう3カ国を救うことができましたが、魔眼も体も疲労しているのではないですか。」
「そうですね。知らないうちに疲れているのかもしれません。」
「休む時間をとるのはとても難しいかもしれませんが。体に十分注意してください。」
「はい。ありがとうございます。」
食事が終わった後、店主に言った。
「みなさん。今晩の宿はもう決まっているのですか。」
「いいえ。今から探さなければなりません。」
「うちは宿屋もやっています。古くてあまりきれいな部屋ではありませんが、どうでしょうか。」
クラリスが答えた。
「今から探すのも大変だと思います。みなさん。このお店のお部屋をお借りしましょうか。」
みんなが同意した。
次の日の朝、宿の店主にしばらく部屋を借りることを告げて、外に出た。
やはり、全く人通りが無かった。
メイが言った。
「今から変身用のゲイトを創ります。」
右手で円を描くと、そのすぐ前に光りの輪が現われた。
「この輪をくぐってください。」
最初にメイナードが輪をくぐった。
すると、性格の実直さ、人の良さを外にアピールする地味で目立つ服装で出て来た。
アーサーが言った。
「ほんとうにメイナードのすばらしさを引き立てる服装ですね。」
次にアーサーが輪をくぐった。
すると、輝く強い色と大人しい落ち着いた色をミックスした服装で出て来た。
クラリスが言った。
「悪と戦う最強な力、他の幸せを常に考える最弱な心を現わしてしますね。」
次にクラリスが輪をくぐった。
すると、若草色の中に四葉のクローバーの純白が目立つ服装で出てきた。
メイが言った。
「真実に至る魔女を継ぐ者、美しき心を映す世界の守護者は四葉のクロバーが一番似合います。」
最後にメイが輪をくぐろうとはしなかった。
それを見てクラリスが言った。
「どうしたの、メイもくぐって。」
メイが言った。
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そして、すぐに全身が銀色に輝く服装になった。
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