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103 英雄と魔女は幸せをつかむ
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クラリスのそばにいたアーサーが言った。
「クラリスさん。これから2つの世界の戦争が始まるのですね。」
「はい。残念ですが。魔王アスモデウスが率いる悪しき心を映す世界の軍団は、おそらく魔物で構成されているでしょう。そしてこちらの軍団を構成するエルフ・妖精は身体能力では魔物にかないません。」
「戦場はどこになるのですか。」
「美しき心を映す世界と悪しき心を映す世界、2つの世界の境はほとんど消えています。両方の世界です。」
そう言った後、クラリスは空を見上げた。
アーサーも続いて見ると、空の高い天井の向こう側には暗闇の世界が見えた。
そして、恐るべきことに、無数の魔物達の姿が見えた。
「魔物は、美しき心を映す世界に入れないし、エルフ・妖精は、悪しき心を映す世界に入れないのではないですか。」
「たぶん、2つの世界をはっきり区分している法則があいまいになると思います。最後には中間世界になって、双方入り混じった戦場になります。ただ、まだ、しばらく時間がありそうです。」
クラリスは青い瞳の魔眼を輝かせて、空の高い天井を見ていた。
そして、真剣にずっと、真実を探していた。
彼女の顔はだんだん険しくなり、そして最後には泣きそうな顔になった。
「相手側の魔物の数と戦闘力、それと比較してこちらの状況を分析してみました。すると、あらゆることを想定して何回分析しても、こちらの負けという結論しか出ませんでした。」
「勝てる可能性は完全に0%ということですか。」
「完全ではありませんが、限りなく0%なのです。その結果、美しき心を映す世界が消滅すると、人間の心は悪しき心だけになってしまいます。そして、人間は魔族になってしまいます。」
「今、クラリスさんが限りなく0%と言われましたが、そうすると、勝つことができる想定もないわけではないということなのですね。」
「‥‥‥‥ 」
「クラリスさん。その想定を教えていただけますか。」
「‥‥‥‥ 」
「何か、問題があるのでしょうか。」
「‥‥アーサー王子様。美しき心を映す世界が勝つ想定は1つだけあります。それは、王子様が魔王と一騎討ちすることです。王子様が魔王に勝てば、魔族全体が王子様に従うでしょう。」
「それが、この災厄を終わらせる唯一の方法なのですね。それならば、希望があります。私が一生懸命がんばって魔王に勝ちましょう。」
「アーサー王子様と魔王アスモデウスの現在の実力は、ほぼ互角です。勝つチャンスも十分にありますが、逆に負ける可能性も大きいのです。」
「私は困難に打ち勝ち希望をかなえる英雄と呼ばれています。ですから、必ず、自分に与えられたチャンスを活かすことができると思います。」
アーサーがそう言った時、クラリスは心の奥深くで密かに考えていた。
(アーサー王子様、ほんとうは、あなたは100%魔王アスモデウスに勝つことができます。そして、災厄は100%防がれます。ただ、あなたは、それから魔王‥‥‥‥‥‥ )
アーサーが、密かに考えていたクラリスを「ドキッ」とさせるような質問をした。
「私が魔王を滅ぼした後、悪しき心を映す世界はどうなるのでしょう? 」
ものすごくダイレクトな質問に、クラリスはまともな回答ができなかった。
「全て消えます。魔族全部。美しき心を映す世界も―― 」
「そうですか。人間の心の中の悪しき心が完全に無くなることは無いと思えるのだけど、クラリスさんがおっしゃることなら真実なのですね。真実に至る魔女を継ぐ方なのですから。」
話し合っていた2人の間に、ザラが遠慮しながら割り込んできた。
「お話中、ごめんなさい。戦術はどうなされますか、悪しき心を映す世界との戦いが始める前に決定して、全軍に周知徹底させる必要があるのです。司令官は、どちらなのでしょうか? 」
クラリスが言った。
「本来であれば、美しき心を映す世界の守護者である私が努めなくてはなりません。しかし、ここは、大軍を率いて戦争に勝利されたアーサー王子様が適任です。お願いできるでしょうか。」
「わかりました。私が努めます。しかし、戦術の一番重要なことは、必ず私と魔王アスモデウスが一騎討ちする局面に持っていくということです。」
ザラが意見を言った。
「アーサー王子様は司令官として、前戦に出ることを避けられた方が良いのではないでしょうか。」
妹のその言葉にクラリスも同調した。
「私もそう思います。司令官として、アーサー王子様は後方で戦いの全状況を常に把握しなければなりません。」
「クラリスさん。さきほど、私が魔王と一騎討ちしなければ勝てる見込みは0%だと―― 」
「申し訳ありませんでした。私もかなり疲れていて、魔眼で少し間違って真実を、見てしまいました。王子様と魔王が一騎討ちしなくても、うまく戦術が機能すれば勝てるチャンスは十分にありました。」
「そうですか。それでは戦術検討を十分に行いましょう。」
心の奥深く、クラリスはとてもつらく、悲しい決断を隠していた。
(生きているあなたと敵対して永遠に会えなくなるより、あなたと最後まで一緒にいて、私も消えてしまう方が幸せです。たとえ、この世界が悪に染まり、全ての人間が魔族になってしまうとしても。)
悪しき心を映す世界で作られた魔族の大軍団の指令所に魔王アスモデウスは座っていた。
(やっと、ここまで来たか。)
そう思いながら、彼はウトウトと夢を見ていた。
それは、200年前に人間だった頃の彼の記憶だった。
自分の目の前にかわいらしい娘が立っていた。
(エマ! )
彼女はとても心配な顔をして、彼に言った。
「アスモデウス。いよいよ、悪しき心を映す世界との最終決戦。でも、歴代最強の英雄であるあなたがいれば、必ず美しき心を映す世界の勝利ね。」
「うん。必ず勝てるよ。自分でも自信がある。そうして、10の災厄を防いだら、必ずエマの元に帰ってくるね。その後は、のんびり、この美しい世界の中できみと2人で笑いながら暮らしたいな。」
「そうね。でも少し違うわ。3人、いや4人かもね。」
エマは無邪気に笑って彼を見た。
アスモデウスは自分に最高の幸せがやって来るのを、少しも疑わなかった。
その時から、100年後、ある日の深夜、その場所に空間の裂け目が生じ、魔王が現われた。
その場所には、朽ち果てようとしていた墓があった。
墓に刻まれた名前は「エマ」。
涙を流すことができない魔王アスモデウスは、深く長い間おじぎをして消えた。
「クラリスさん。これから2つの世界の戦争が始まるのですね。」
「はい。残念ですが。魔王アスモデウスが率いる悪しき心を映す世界の軍団は、おそらく魔物で構成されているでしょう。そしてこちらの軍団を構成するエルフ・妖精は身体能力では魔物にかないません。」
「戦場はどこになるのですか。」
「美しき心を映す世界と悪しき心を映す世界、2つの世界の境はほとんど消えています。両方の世界です。」
そう言った後、クラリスは空を見上げた。
アーサーも続いて見ると、空の高い天井の向こう側には暗闇の世界が見えた。
そして、恐るべきことに、無数の魔物達の姿が見えた。
「魔物は、美しき心を映す世界に入れないし、エルフ・妖精は、悪しき心を映す世界に入れないのではないですか。」
「たぶん、2つの世界をはっきり区分している法則があいまいになると思います。最後には中間世界になって、双方入り混じった戦場になります。ただ、まだ、しばらく時間がありそうです。」
クラリスは青い瞳の魔眼を輝かせて、空の高い天井を見ていた。
そして、真剣にずっと、真実を探していた。
彼女の顔はだんだん険しくなり、そして最後には泣きそうな顔になった。
「相手側の魔物の数と戦闘力、それと比較してこちらの状況を分析してみました。すると、あらゆることを想定して何回分析しても、こちらの負けという結論しか出ませんでした。」
「勝てる可能性は完全に0%ということですか。」
「完全ではありませんが、限りなく0%なのです。その結果、美しき心を映す世界が消滅すると、人間の心は悪しき心だけになってしまいます。そして、人間は魔族になってしまいます。」
「今、クラリスさんが限りなく0%と言われましたが、そうすると、勝つことができる想定もないわけではないということなのですね。」
「‥‥‥‥ 」
「クラリスさん。その想定を教えていただけますか。」
「‥‥‥‥ 」
「何か、問題があるのでしょうか。」
「‥‥アーサー王子様。美しき心を映す世界が勝つ想定は1つだけあります。それは、王子様が魔王と一騎討ちすることです。王子様が魔王に勝てば、魔族全体が王子様に従うでしょう。」
「それが、この災厄を終わらせる唯一の方法なのですね。それならば、希望があります。私が一生懸命がんばって魔王に勝ちましょう。」
「アーサー王子様と魔王アスモデウスの現在の実力は、ほぼ互角です。勝つチャンスも十分にありますが、逆に負ける可能性も大きいのです。」
「私は困難に打ち勝ち希望をかなえる英雄と呼ばれています。ですから、必ず、自分に与えられたチャンスを活かすことができると思います。」
アーサーがそう言った時、クラリスは心の奥深くで密かに考えていた。
(アーサー王子様、ほんとうは、あなたは100%魔王アスモデウスに勝つことができます。そして、災厄は100%防がれます。ただ、あなたは、それから魔王‥‥‥‥‥‥ )
アーサーが、密かに考えていたクラリスを「ドキッ」とさせるような質問をした。
「私が魔王を滅ぼした後、悪しき心を映す世界はどうなるのでしょう? 」
ものすごくダイレクトな質問に、クラリスはまともな回答ができなかった。
「全て消えます。魔族全部。美しき心を映す世界も―― 」
「そうですか。人間の心の中の悪しき心が完全に無くなることは無いと思えるのだけど、クラリスさんがおっしゃることなら真実なのですね。真実に至る魔女を継ぐ方なのですから。」
話し合っていた2人の間に、ザラが遠慮しながら割り込んできた。
「お話中、ごめんなさい。戦術はどうなされますか、悪しき心を映す世界との戦いが始める前に決定して、全軍に周知徹底させる必要があるのです。司令官は、どちらなのでしょうか? 」
クラリスが言った。
「本来であれば、美しき心を映す世界の守護者である私が努めなくてはなりません。しかし、ここは、大軍を率いて戦争に勝利されたアーサー王子様が適任です。お願いできるでしょうか。」
「わかりました。私が努めます。しかし、戦術の一番重要なことは、必ず私と魔王アスモデウスが一騎討ちする局面に持っていくということです。」
ザラが意見を言った。
「アーサー王子様は司令官として、前戦に出ることを避けられた方が良いのではないでしょうか。」
妹のその言葉にクラリスも同調した。
「私もそう思います。司令官として、アーサー王子様は後方で戦いの全状況を常に把握しなければなりません。」
「クラリスさん。さきほど、私が魔王と一騎討ちしなければ勝てる見込みは0%だと―― 」
「申し訳ありませんでした。私もかなり疲れていて、魔眼で少し間違って真実を、見てしまいました。王子様と魔王が一騎討ちしなくても、うまく戦術が機能すれば勝てるチャンスは十分にありました。」
「そうですか。それでは戦術検討を十分に行いましょう。」
心の奥深く、クラリスはとてもつらく、悲しい決断を隠していた。
(生きているあなたと敵対して永遠に会えなくなるより、あなたと最後まで一緒にいて、私も消えてしまう方が幸せです。たとえ、この世界が悪に染まり、全ての人間が魔族になってしまうとしても。)
悪しき心を映す世界で作られた魔族の大軍団の指令所に魔王アスモデウスは座っていた。
(やっと、ここまで来たか。)
そう思いながら、彼はウトウトと夢を見ていた。
それは、200年前に人間だった頃の彼の記憶だった。
自分の目の前にかわいらしい娘が立っていた。
(エマ! )
彼女はとても心配な顔をして、彼に言った。
「アスモデウス。いよいよ、悪しき心を映す世界との最終決戦。でも、歴代最強の英雄であるあなたがいれば、必ず美しき心を映す世界の勝利ね。」
「うん。必ず勝てるよ。自分でも自信がある。そうして、10の災厄を防いだら、必ずエマの元に帰ってくるね。その後は、のんびり、この美しい世界の中できみと2人で笑いながら暮らしたいな。」
「そうね。でも少し違うわ。3人、いや4人かもね。」
エマは無邪気に笑って彼を見た。
アスモデウスは自分に最高の幸せがやって来るのを、少しも疑わなかった。
その時から、100年後、ある日の深夜、その場所に空間の裂け目が生じ、魔王が現われた。
その場所には、朽ち果てようとしていた墓があった。
墓に刻まれた名前は「エマ」。
涙を流すことができない魔王アスモデウスは、深く長い間おじぎをして消えた。
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