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6 悪役王女はフェイク2
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国王は普段から優柔不断で、自分の意見をあまり示さない人だった。
だから、臣下に厳しく詰め寄ることもめずらしかった。
王宮の謁見の間は、いつもとは全く違う険しい雰囲気に包まれた。
このような雰囲気の中で、アーサーが言った。
「国王陛下、どうでしょうか。『なにかの間違い』ということもあります。ロレーヌ公爵領の倉庫にある穀物を全て国に返し、売払った分の係る金額を国に治めるのであれば、おとがめ無しにされては」
「そうだな、『なにかの間違い』ということもあるからな。ロレーヌ公爵家の我が国に対する功績を考慮して罪に問うことは止めよう」
「ありがとうございます。今後は2人の息子とともに、ルフト王国に忠誠を尽くします」
ロレーヌ公爵と2人の息子は心の底から感謝した。
その後、アイリス王女が言った。
「お父様、国に戻ってきた1割の穀物は、生活に困っている平民の方々に、無償で放出したらどうでしょうか? 」
「どうなのだろうか、折角、国に戻ってきたものを無償で放出するとは‥‥ 」
騎士アーサーが王女の意見に賛同した。
「王女様、すばらしいお考えです。平民の中には日々の生活に非常に困っている者達がいるに違いありません。馬車に積んで、王女様自ら生活に困っている方々に手渡されたらどうでしょうか」
(悪役王女ではないことを強く示せますから)
「そうですね。是非是非、そうしたいです。お父様、よろしいですか」
「アイリスが強くそう望むのならば、やるがよい」
平民の反乱に係る騎士アーサーの報告は終わった。
「国王陛下、反乱を起した平民との対話の内容は以上でございます。実は本日、もう1件の報告がございます。よろしいでしょうか? 」
「わかった。報告せよ」
「何者かがアイリス王女様が悪役王女だという嘘の噂を流しています。さきほどの1割増税は王女様の指示だった。王女様は豪華な宝石類を付けることが大好きで、それに豪華な服を何着もお持ちだと」
「ひどい!! 誰がそんな噂を流しているのですか? 」
アイリス王女が反応した。
「誰がそのようなひどいことをしているのかは、よく調べています。今後はそういうことを絶対にしないと思います」
アーサーはそう言うと、ロレーヌ公爵と2人の息子を強くにらんだ。
3人はとても恐縮し、顔を真っ赤にしていた。
王宮の別室に平民のリーダー、カークが待機していた。
別室に入り、アーサーがカークに連絡した。
「カークさん。国王への報告は完了しました。年貢は1割に引き下げられます。既に国に納付された増額分の1割は、王女様が国中を回り、生活に困っている方々に手渡されます」
「すばらしいことですね。ほんとうにありがとうございます」
「それに、アイリス王女様が悪役王女だという嘘を、ロレーヌ公爵家の家臣がいろいろな場所で流しているということを教えていただきありがとうございました」
「強く詰め寄ってやりましたか? 」
「いいえ。公にはしませんでしたが。私の予想だと二度としないでしょう。それからカーターさん、今日は王都までお出でいただいてありがとうございました」
「こちらの方こそ、私達の行った反乱が平民達の暮らしを少しでも楽にする成果が出たことを確認させていただいてありがとうございました」
「お願いがあります。これからも平民のみなさんのいろいろな情報を私に教えていただきたいのですが」
「わかりました。騎士アーサー様に平民の実情を知っていただければ、とても心強いです」
生活が苦しい平民に穀物を配る計画について決めるため、アーサーは国王に呼ばれていた。
なぜか、アイリス王女が同席していた。
2人の前で、彼はひざまずいていた。
「アーサーよ。今日は急に呼び出して申し訳ない。実は、王女が生活が苦しい国民に穀物を配るために地方に向かう時、国軍の護衛を千人つけると言ったら、百人でいいと反対されてな」
「はい。護衛が百人でも、強ければ問題ないのでしょうか。国王陛下の近衛軍団や国軍の中にも強い者はたくさんいると思いますが」
「それもそうじゃ。だが、我がルフト王国の治安は残念ながらこの頃、大変悪くなったしまった。王女が運ぶ荷馬車隊を盗賊団が狙ってくる恐れがある。それにもう一つ、心配事がある」
「他にも心配事があるのですか? 」
「魔族の出現だ。どうも魔族は我が国への侵攻を狙っているかもしれない。王女が女神モイラから受けた御神託にもあったそうだ。それに王都を離れた地方では魔族がちらほら目撃されている」
「そのお考えに私も同感です。人間が暮らすさまざまな国々で、このルフト王国は人口が世界最大、最も大きく最も栄えています。我が国が魔族に屈せれば、やがて人間界の全部を魔族が支配するでしょう」
(図書室で呼んだ物語のあらすじでは、そうなってしまった)
「王女は聖女として、このルフト王国を魔族の侵入から守る結界を張っている。だから、アイリスに何かあれば魔族は簡単にこの国に侵攻できる」
(物語では、悪役王女の強いレッテルを貼られてしまった王女が絶望し、聖なる力を使えないようになった結果、ルフト王国の結界が消滅した。そのようにはならないと思うけれどリスクは十分にある)
国王は騎士アーサーをじっと見た。
「お願いだ。アーサーよ娘と穀物運搬隊の護衛隊長として、ずっと同行してくれないか」
すぐに彼は決心した。
「わかりました。お受け致します。全力を尽くしてがんばります」
「アーサーさん。ありがとうございます」
王女は立ち上がり、彼に近づいた。
そして彼の頬ほおにキスをした。
(えっ、えっ)
その様子を見ていた国王が微笑みながら言った。
「アイリスはアーサーが大好きなのだろう。遠慮しなくてもよい、お返しを」
(えっ、えっ、こうなったら仕方がない)
騎士アーサーは無意識に立ち上がった。
そして背の高い彼はだき抱えるように、王女の頬ほおにお返しのキスをした。
純粋な黒色、青く吸い込まれそうな瞳
彼が見下ろした王女はとても美しかった。
(この青い瞳の中に吸い込まれ、消えてもいい‥‥ )
だから、臣下に厳しく詰め寄ることもめずらしかった。
王宮の謁見の間は、いつもとは全く違う険しい雰囲気に包まれた。
このような雰囲気の中で、アーサーが言った。
「国王陛下、どうでしょうか。『なにかの間違い』ということもあります。ロレーヌ公爵領の倉庫にある穀物を全て国に返し、売払った分の係る金額を国に治めるのであれば、おとがめ無しにされては」
「そうだな、『なにかの間違い』ということもあるからな。ロレーヌ公爵家の我が国に対する功績を考慮して罪に問うことは止めよう」
「ありがとうございます。今後は2人の息子とともに、ルフト王国に忠誠を尽くします」
ロレーヌ公爵と2人の息子は心の底から感謝した。
その後、アイリス王女が言った。
「お父様、国に戻ってきた1割の穀物は、生活に困っている平民の方々に、無償で放出したらどうでしょうか? 」
「どうなのだろうか、折角、国に戻ってきたものを無償で放出するとは‥‥ 」
騎士アーサーが王女の意見に賛同した。
「王女様、すばらしいお考えです。平民の中には日々の生活に非常に困っている者達がいるに違いありません。馬車に積んで、王女様自ら生活に困っている方々に手渡されたらどうでしょうか」
(悪役王女ではないことを強く示せますから)
「そうですね。是非是非、そうしたいです。お父様、よろしいですか」
「アイリスが強くそう望むのならば、やるがよい」
平民の反乱に係る騎士アーサーの報告は終わった。
「国王陛下、反乱を起した平民との対話の内容は以上でございます。実は本日、もう1件の報告がございます。よろしいでしょうか? 」
「わかった。報告せよ」
「何者かがアイリス王女様が悪役王女だという嘘の噂を流しています。さきほどの1割増税は王女様の指示だった。王女様は豪華な宝石類を付けることが大好きで、それに豪華な服を何着もお持ちだと」
「ひどい!! 誰がそんな噂を流しているのですか? 」
アイリス王女が反応した。
「誰がそのようなひどいことをしているのかは、よく調べています。今後はそういうことを絶対にしないと思います」
アーサーはそう言うと、ロレーヌ公爵と2人の息子を強くにらんだ。
3人はとても恐縮し、顔を真っ赤にしていた。
王宮の別室に平民のリーダー、カークが待機していた。
別室に入り、アーサーがカークに連絡した。
「カークさん。国王への報告は完了しました。年貢は1割に引き下げられます。既に国に納付された増額分の1割は、王女様が国中を回り、生活に困っている方々に手渡されます」
「すばらしいことですね。ほんとうにありがとうございます」
「それに、アイリス王女様が悪役王女だという嘘を、ロレーヌ公爵家の家臣がいろいろな場所で流しているということを教えていただきありがとうございました」
「強く詰め寄ってやりましたか? 」
「いいえ。公にはしませんでしたが。私の予想だと二度としないでしょう。それからカーターさん、今日は王都までお出でいただいてありがとうございました」
「こちらの方こそ、私達の行った反乱が平民達の暮らしを少しでも楽にする成果が出たことを確認させていただいてありがとうございました」
「お願いがあります。これからも平民のみなさんのいろいろな情報を私に教えていただきたいのですが」
「わかりました。騎士アーサー様に平民の実情を知っていただければ、とても心強いです」
生活が苦しい平民に穀物を配る計画について決めるため、アーサーは国王に呼ばれていた。
なぜか、アイリス王女が同席していた。
2人の前で、彼はひざまずいていた。
「アーサーよ。今日は急に呼び出して申し訳ない。実は、王女が生活が苦しい国民に穀物を配るために地方に向かう時、国軍の護衛を千人つけると言ったら、百人でいいと反対されてな」
「はい。護衛が百人でも、強ければ問題ないのでしょうか。国王陛下の近衛軍団や国軍の中にも強い者はたくさんいると思いますが」
「それもそうじゃ。だが、我がルフト王国の治安は残念ながらこの頃、大変悪くなったしまった。王女が運ぶ荷馬車隊を盗賊団が狙ってくる恐れがある。それにもう一つ、心配事がある」
「他にも心配事があるのですか? 」
「魔族の出現だ。どうも魔族は我が国への侵攻を狙っているかもしれない。王女が女神モイラから受けた御神託にもあったそうだ。それに王都を離れた地方では魔族がちらほら目撃されている」
「そのお考えに私も同感です。人間が暮らすさまざまな国々で、このルフト王国は人口が世界最大、最も大きく最も栄えています。我が国が魔族に屈せれば、やがて人間界の全部を魔族が支配するでしょう」
(図書室で呼んだ物語のあらすじでは、そうなってしまった)
「王女は聖女として、このルフト王国を魔族の侵入から守る結界を張っている。だから、アイリスに何かあれば魔族は簡単にこの国に侵攻できる」
(物語では、悪役王女の強いレッテルを貼られてしまった王女が絶望し、聖なる力を使えないようになった結果、ルフト王国の結界が消滅した。そのようにはならないと思うけれどリスクは十分にある)
国王は騎士アーサーをじっと見た。
「お願いだ。アーサーよ娘と穀物運搬隊の護衛隊長として、ずっと同行してくれないか」
すぐに彼は決心した。
「わかりました。お受け致します。全力を尽くしてがんばります」
「アーサーさん。ありがとうございます」
王女は立ち上がり、彼に近づいた。
そして彼の頬ほおにキスをした。
(えっ、えっ)
その様子を見ていた国王が微笑みながら言った。
「アイリスはアーサーが大好きなのだろう。遠慮しなくてもよい、お返しを」
(えっ、えっ、こうなったら仕方がない)
騎士アーサーは無意識に立ち上がった。
そして背の高い彼はだき抱えるように、王女の頬ほおにお返しのキスをした。
純粋な黒色、青く吸い込まれそうな瞳
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(この青い瞳の中に吸い込まれ、消えてもいい‥‥ )
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