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2 色属性の魔女との戦い
11 炎の魔女の呪いを解く
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騎士カイロスが炎の魔女と対峙する日がきた。
いつものとおり、王宮の前の大広間の魔法陣から転移すると誰も思っていた。
ところが、まだ魔法陣は構築されてなく、みんなが不思議がった。
さらに、大魔法師マーリンはなかなか、そこに姿を現わさなかった。
やがて、やっと大魔法師マーリンが瞬間移動で姿を見せた。
魔法師は手に何かを持っていた。
「すいません。みなさん、遅れてしまいました。これには事情がありまして」
ロメル国王が言った。
「良い良い、大魔法師にはいつも大変なことをお願いしているのだから」
「勿体もったいないお言葉です。では、御説明申し上げます。炎の魔女がいる火山地帯の中には極めて高温な場所があるのです。神具の甲冑を着られているとはいえ、カイロス様には極めて不利」
「なるほど」
「それならば、高温な場所を避けて転移すればいい。と思われるかもしれませんが、実はそれが非常に難しいのです。極めて高温な場所は不規則にさまざまな場所に発生します」
「大魔法師マーリンよ。それならばどうすれば良いのかな」
「それで、これを作りました」
大魔法師は手に持っている箒ほうきを取り出した。
「箒ほうき?? 」
「箒ほうきをばかにしてはなりませんぞ。魔女がよく使うように、道具の中で最も魔力を吸収しやすいものなのです。それで、空を飛ぶのに使うことができます」
「スピードはどうじゃ? 優雅に空を飛んでいては、たちまち炎の魔女に攻撃されるぞ」
「そこです。それで、私は光りの速さで飛ぶことができるよう、箒ほうきの中に魔力を込め、魔法を構築しました。
騎士カイロスが言った。
「ありがとうございます。とすると―― 僕がこの箒ほうきに乗り飛べば、光りの速さで炎の魔女のそばに着くことができるということですね」
「そのとおりです。騎士カイロス様、どうぞ」
カイロスは大魔法師マーリンから箒ほうきを受け取った。
そしてそれにまたがると、見送りに来ていた多くの人々に深々とおじぎした。
「それでは、行って参ります。まずは、炎との戦いに勝って我が国への攻撃を止めさせ、最後には呪いを解いてもらうことまでつながると思います」
スタートの直前、騎士カイロスとソーニャ王女は目を合わせた。
ソーニャ王女は心の底からの笑顔を見せていた。
カイロスは思った。
転生する前の悟の記憶だった。
(風香さんは、ほんとうに僕のことを信じてくれるんだな。僕自身があまり自信ないことでも、風香さんは僕に100%の自信があり、それを僕に伝えてくれる。異世界転生しても少しも変らない)
「マーリンさん。箒ほうきって、どう動かすのですか?? 」
「簡単です。あなたが心の中で命じれば、それに反応するよう魔法を構築しています」
「了解しました」
カイロスが箒ほうきに命じると、あっという間に空に舞上がり、彼の姿は見えなくなった。
その頃
炎の魔女は自分の全ての眷属を集めて出陣式を行っていた。
火の妖精、熱の妖精、火竜‥‥
いったい、どれくらいいるのかわからないほど集まっていた。
炎の魔女が演説を始めた。
「我々は人間がこの世界に誕生する前から既にこの世界に存在していた。何も無く、完全な無であった宇宙に誕生し、命を与えたのも我々だ。ところが、人間達はおごり高ぶり‥‥
‥‥我々を利用することで世界の王にでもなったように振る舞っている。そして極めておろかな人間達は、自分の誇示するため我々を使い、時には大きな炎を使い、人間の中で殺し合う」
炎の魔女がそこまで言った時だった。
炎の魔女と多くの眷属けんぞくが集まっている上空に異変が起きた。
箒ほうきにまたがった人間の騎士が、急に出現したのだった。
多くの視線が上空に集中した。
「‥‥‥‥ 」
一瞬、微妙な静寂が続いた。
炎の魔女が言った。
「あれは!! 騎士カイロス!! 聖剣クトネリシカを持っているわ。あの反則な聖剣、なぜに人間が高位な魔女を超え、神のごとき力を持てるのだ」
一方、上空に出てしまった騎士カイロスも、やがて事の重大さに気が付いた。
「ここは!! あっ!!!! 大変な場所に出て、もうメチャクチャ注目されている。ええい。こうなったら、この大きな舞台の上で戦うだけ」
彼は決断した。
そして、|箒ほうきに命じ急降下した。
彼は演説していた炎の魔女と同じ舞台に降りた。
「騎士カイロスよ。なんだ、いきなり!! 」
「すいません。お取り込み中だとは思いますが、あなたが、自分の眷属けんぞくを集め、ロメル帝国に侵攻しようとしていますね」
「よくわかったわね。そのとおりだけど」
「侵攻を止めてほしいのです」
「『ロメル王国に私がかけた呪いを解いてほしい』のでしょう』、国を救いたい、いやいや愛する人を救いたいですのものね」
炎の魔女は精神的に優位に立とうとしていた。
「お願いします」
「だめよ―― 」
「どうしてもだめですか」
「だめだめ―― 」
「ぐずぐずした男なのね、やはり、中身が転生者に変っているのね。前のカイロスだったら、もう聖剣クトネリシカを私に振るっているわ」
「お願いします」
「あなたは何を第1番に願っているの、国のことではなく、あなたが愛する人のことでしょう」
「はい。そのとおりです」
「言った―― この勇者、化けの皮がはがれたわ―― 」
「‥‥‥‥‥‥ 」
「なに 」
「‥‥‥‥‥‥ 」
「なに、なに 偽勇者様 」
そう言われた瞬間、騎士カイロスは炎の魔女をにらみつけた。
「愛する人のことを第1優先にするのが、そんなに悪いことですか?? 」
カイロスは聖剣クトネリシカを鞘さやから抜いた。
「もう1度、最後に聞きます。ロメル王国への侵攻を止めて、国にかけた呪いを解いてください」
「ふん。こたえが変るわけないでしょう。こたえはこれよ。『いでよ。ボルケーノ』」
炎の魔女がそう言うと、もともと熱かった周囲に温度がさらに上がった。
そして、騎士カイロスが立つ場所のすぐ前に、超高温の魔力が集中した。
最後には、そこに人型の火の固まりが現われた。
「ふふふふ 前の戦争で負けた解きから、私が毎日魔力を与え続けて生まれた最高の火の妖精よ。火の魔神といってもいいかしら。あなたに勝つために生まれてのよ」
「戦うしかない‥‥ 」
カイロスはそう言うと、聖剣クトネリシカに全力の念をこめた。
(もはやこうするしか‥‥)
「消滅せよ!!!! 」
彼は全力で聖剣を振った。
いつものとおり、王宮の前の大広間の魔法陣から転移すると誰も思っていた。
ところが、まだ魔法陣は構築されてなく、みんなが不思議がった。
さらに、大魔法師マーリンはなかなか、そこに姿を現わさなかった。
やがて、やっと大魔法師マーリンが瞬間移動で姿を見せた。
魔法師は手に何かを持っていた。
「すいません。みなさん、遅れてしまいました。これには事情がありまして」
ロメル国王が言った。
「良い良い、大魔法師にはいつも大変なことをお願いしているのだから」
「勿体もったいないお言葉です。では、御説明申し上げます。炎の魔女がいる火山地帯の中には極めて高温な場所があるのです。神具の甲冑を着られているとはいえ、カイロス様には極めて不利」
「なるほど」
「それならば、高温な場所を避けて転移すればいい。と思われるかもしれませんが、実はそれが非常に難しいのです。極めて高温な場所は不規則にさまざまな場所に発生します」
「大魔法師マーリンよ。それならばどうすれば良いのかな」
「それで、これを作りました」
大魔法師は手に持っている箒ほうきを取り出した。
「箒ほうき?? 」
「箒ほうきをばかにしてはなりませんぞ。魔女がよく使うように、道具の中で最も魔力を吸収しやすいものなのです。それで、空を飛ぶのに使うことができます」
「スピードはどうじゃ? 優雅に空を飛んでいては、たちまち炎の魔女に攻撃されるぞ」
「そこです。それで、私は光りの速さで飛ぶことができるよう、箒ほうきの中に魔力を込め、魔法を構築しました。
騎士カイロスが言った。
「ありがとうございます。とすると―― 僕がこの箒ほうきに乗り飛べば、光りの速さで炎の魔女のそばに着くことができるということですね」
「そのとおりです。騎士カイロス様、どうぞ」
カイロスは大魔法師マーリンから箒ほうきを受け取った。
そしてそれにまたがると、見送りに来ていた多くの人々に深々とおじぎした。
「それでは、行って参ります。まずは、炎との戦いに勝って我が国への攻撃を止めさせ、最後には呪いを解いてもらうことまでつながると思います」
スタートの直前、騎士カイロスとソーニャ王女は目を合わせた。
ソーニャ王女は心の底からの笑顔を見せていた。
カイロスは思った。
転生する前の悟の記憶だった。
(風香さんは、ほんとうに僕のことを信じてくれるんだな。僕自身があまり自信ないことでも、風香さんは僕に100%の自信があり、それを僕に伝えてくれる。異世界転生しても少しも変らない)
「マーリンさん。箒ほうきって、どう動かすのですか?? 」
「簡単です。あなたが心の中で命じれば、それに反応するよう魔法を構築しています」
「了解しました」
カイロスが箒ほうきに命じると、あっという間に空に舞上がり、彼の姿は見えなくなった。
その頃
炎の魔女は自分の全ての眷属を集めて出陣式を行っていた。
火の妖精、熱の妖精、火竜‥‥
いったい、どれくらいいるのかわからないほど集まっていた。
炎の魔女が演説を始めた。
「我々は人間がこの世界に誕生する前から既にこの世界に存在していた。何も無く、完全な無であった宇宙に誕生し、命を与えたのも我々だ。ところが、人間達はおごり高ぶり‥‥
‥‥我々を利用することで世界の王にでもなったように振る舞っている。そして極めておろかな人間達は、自分の誇示するため我々を使い、時には大きな炎を使い、人間の中で殺し合う」
炎の魔女がそこまで言った時だった。
炎の魔女と多くの眷属けんぞくが集まっている上空に異変が起きた。
箒ほうきにまたがった人間の騎士が、急に出現したのだった。
多くの視線が上空に集中した。
「‥‥‥‥ 」
一瞬、微妙な静寂が続いた。
炎の魔女が言った。
「あれは!! 騎士カイロス!! 聖剣クトネリシカを持っているわ。あの反則な聖剣、なぜに人間が高位な魔女を超え、神のごとき力を持てるのだ」
一方、上空に出てしまった騎士カイロスも、やがて事の重大さに気が付いた。
「ここは!! あっ!!!! 大変な場所に出て、もうメチャクチャ注目されている。ええい。こうなったら、この大きな舞台の上で戦うだけ」
彼は決断した。
そして、|箒ほうきに命じ急降下した。
彼は演説していた炎の魔女と同じ舞台に降りた。
「騎士カイロスよ。なんだ、いきなり!! 」
「すいません。お取り込み中だとは思いますが、あなたが、自分の眷属けんぞくを集め、ロメル帝国に侵攻しようとしていますね」
「よくわかったわね。そのとおりだけど」
「侵攻を止めてほしいのです」
「『ロメル王国に私がかけた呪いを解いてほしい』のでしょう』、国を救いたい、いやいや愛する人を救いたいですのものね」
炎の魔女は精神的に優位に立とうとしていた。
「お願いします」
「だめよ―― 」
「どうしてもだめですか」
「だめだめ―― 」
「ぐずぐずした男なのね、やはり、中身が転生者に変っているのね。前のカイロスだったら、もう聖剣クトネリシカを私に振るっているわ」
「お願いします」
「あなたは何を第1番に願っているの、国のことではなく、あなたが愛する人のことでしょう」
「はい。そのとおりです」
「言った―― この勇者、化けの皮がはがれたわ―― 」
「‥‥‥‥‥‥ 」
「なに 」
「‥‥‥‥‥‥ 」
「なに、なに 偽勇者様 」
そう言われた瞬間、騎士カイロスは炎の魔女をにらみつけた。
「愛する人のことを第1優先にするのが、そんなに悪いことですか?? 」
カイロスは聖剣クトネリシカを鞘さやから抜いた。
「もう1度、最後に聞きます。ロメル王国への侵攻を止めて、国にかけた呪いを解いてください」
「ふん。こたえが変るわけないでしょう。こたえはこれよ。『いでよ。ボルケーノ』」
炎の魔女がそう言うと、もともと熱かった周囲に温度がさらに上がった。
そして、騎士カイロスが立つ場所のすぐ前に、超高温の魔力が集中した。
最後には、そこに人型の火の固まりが現われた。
「ふふふふ 前の戦争で負けた解きから、私が毎日魔力を与え続けて生まれた最高の火の妖精よ。火の魔神といってもいいかしら。あなたに勝つために生まれてのよ」
「戦うしかない‥‥ 」
カイロスはそう言うと、聖剣クトネリシカに全力の念をこめた。
(もはやこうするしか‥‥)
「消滅せよ!!!! 」
彼は全力で聖剣を振った。
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