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ゴージャス・ボディ⑦
しおりを挟む僕は歩み寄り、彼女の手からペットボトルを受け取る。彼女の上からかぶさるように唇を交わすと、情熱的に応えてくれた。
おそらく、最初の高慢さは警戒心の現れだったのだろう。舌をからめながら、美しい水蜜桃に手を伸ばす。
掌にあまるような豊かさだ。やわらかく弾力にも富んでいる。
唇を離して、彼女の眼を覗き込む。どうして欲しいのか、どう扱って欲しいのか、僕は直感で判断する。
「もし、痛かったら、遠慮なく言って下さい」
そう断わってから、美しい水蜜桃をもみしだいた。柔らかさと弾力を合わせ持つふくらみを、緩急をつけて情熱的に愛撫する。
ノアさんは悲鳴を上げて、大きくのけ反った。女性としての成熟度にふさわしく、性感帯は充分に開発されている。
僕は水蜜桃をもみしだきながら、これまでの男たちを意識せずにはいられない。
ただ、それは嫉妬というより、ライバル意識に近い。快感を味わう回路を最大限に活かしてみせる。
掌に、小さな突起を感じた。水蜜桃の真ん中で、果粒が起き上がっている。指先で軽く摘むと、ノアさんはビクンと反応した。強い力でしがみつかれ、二の腕に爪を立てられてしまう。
ひとしきり、指先で愛撫を加えてから、僕は小鳥がついばむように、ふくらんだ果粒を唇でとらえる。
ノアさんが甘い吐息をつく。水蜜桃は二つあるけれど、感度の良いのは心臓に近くて血流に富んだ左の方。舌先で左胸の果粒を転がしながら、そんな豆知識を思い出す。
心臓の位置は胸の真ん中に近いし、感度に差があるとは思わないけど。僕は唇と指先で二つの果粒を愛撫しながら、1ミリの隙間もないように、ノアさんと身体を密着させる。
右脚を美しい両脚の間に差し入れる。正確に言えば、右太股と膝を使って、美しい太股の内側をすりあげる。
ノアさんは反射的に両脚を閉じるけど、拒絶しているわけではない。右膝をねじ入れると、あっさり許された。
ザクロの潤みは予想以上だった。バスタオルを敷いておいて正解だ。あふれかえった体液を太股や膝頭に感じる。
もちろん、潤滑油として活用する。緩急をつけて情熱的に、僕たちは二匹の大蛇のように絡み合う。
しばらくして、股間にひやりとした感触を覚えた。ノアさんの美しい手がバナナを握りしめたのだ。刺激を受けなくても、僕のそれは、すでに逞しく屹立している。
「……シュウ」
ノアさんと眼が合った。前戯はもう充分だから、早くインサートしてよ、と雄弁に訴えていた。
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