裸のプリンスⅣ【R18】

坂本 光陽

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逝けない女Ⅱ⑦

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 僕はひたすら、ぬれそぼったザクロに貫く。肉の合わせ目から湿った音が上がる。

 相変わらず、ザクロの内壁が快感の渦を巻いていた。快感のうねりに飲み込まれないように、僕は腰を動かす。

 一回目のセックスで、彼女の喜ぶスポットは把握できた。Gスポットとザクロの奥底である。ザクロのうねりを受け流しつつ、時折、荒々しく屹立したバナナで突き上げる。

 言ってみれば、快感のカウンター狙いだ。加えて、より密着度を高めるために、左手で彼女の左手を握り、こちらに引きつける。

 獣のような甲高い悲鳴を上がる。バナナの先端で彼女の奥底を打った手応えがあった。

 マリコさんはベッドに顔を押しつけて、セクシーな悲鳴を上げ続ける。同時にバナナを柔らかく締め上げてくる。

 下半身が快感に包まれた。主導権をキープするために、僕は素早く腰を引く。彼女は快感を取り戻そうと、自ら腰をゆすり始める。

 マリコさん、痛くないですか? このまま続けていいんですね?」

 彼女の耳元に囁くと、慌ただしく頷いた。

「シュウ、突いて、早くっ」

 僕は彼女の腰を掴むと、再び腰を動かし始める。ケダモノの体位で、彼女の奥底まで貫いて差し上げる。渾身の力を込めて、ひたすら突く。マリコさんの悲鳴が止まらない。

 ひたすら、快楽をむさぼった。僕たちは二匹の獣と化していた。たちまち、汗まみれになってしまう。

 激しいセックスには強靭でしなやかな肉体が必要だ。ある種のセンスも不可欠である。

 力強さとじれったさ。リズムと転調。基本線と意外性。信頼関係を結んだ男女が、肉体の限界を探りながら、究極の快楽を追及する。

 セックスは究極のコミュネケーションだ。マリコさんが最初に述べた御要望、「身体で対話したい」という言葉は正しい。ある意味、セックスの真理をついている。

 そんなロジックはさておき、僕は必死だった。荒馬のように疾走した。マリコさんとのセックスに全力を尽くすために。

 甲高い悲鳴。肉を打つ音。合わせ目の湿った音。

 二度目の方が、身体が馴染んでいる。クライマックスは早目にやってくる。

 だけど、より高みを目指すために、僕は腰の動きを止めた。じらすためではなく、体位に微調整を行う。

 後背位の密着度を高めるために、後ろから彼女の両腕を掴んだのだ。腕を引きつけながら、勢いよく腰を突き上げる。さらに、腰で螺旋を描き、ザクロの中を荒々しくかき回す。

 僕はプロなのだから、何度もお客様のザクロに翻弄されてはならない。一度、欲望を放っていることも、優位に働いた。僕は念入りに、彼女の敏感なスポットを突く。

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