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濡れ結ぶ⑧
しおりを挟む失神,酸欠の一歩手前まで追い込んで、サキさんの理性や判断力を蒸発させる。合わせて、警察官の職務やら守秘義務も忘れてもらおう。僕は彼女の身も心も支配した。
「サキさん、何か隠しているでしょ。表情と態度を見れば、すぐわかりますよ」腰を動かしながら、彼女に話しかける。「お願いします。こっそり教えてもらえませんか?」
サキさんは慌ただしく首を横に振る。悲鳴まじりに何か言ったけど、はっきりした言葉にならなかった。バナナの先が敏感な部分を突いているのだから当然かもしれない。
僕は唐突に、腰の動きを止めた。彼女は眼を閉じて、息を荒くしている。とてもセクシーな表情だった。
「大丈夫ですか?」
「……シュウくん、あまり、いじめないで」
僕は執拗に責めただけで、いじめたつもりはない。
「すいません、激しすぎましたか?」僕は腰を引いて、バナナを抜きかける。
「ああ、ダメ。抜いちゃ、いやっ」
あらかじめ予期していた反応だ。僕がしてみせたのは、抜く振りだけである。それに気づいたサキさんは真っ赤になった。
「シュウくんのいじわる。あまり、いじめないで」そう言って、両手で顔を覆ってしまう。
「重ね重ね、すいません。でも、Hなサキさん、とても素敵です」
僕の彼女の両手を外して、仲直りのキスをする。情熱的に唇を交わしながら、腰をゆっくり動かし始める。身体の奥のうねりを実感しながら、僕たちは次第にケダモノになっていく。
無我夢中だった。僕はダイナミックに躍動した。サキさんも腰を使って、僕のバナナを受け止めている。可憐な肢体とセクシーな表情を目の当たりにして、僕の理性も失われつつあった。
究極のコミュニケーション,SEXの前では、いかなる思惑も策略も吹き飛んでしまう。サキさんから情報を引き出す考えはあっさり捨てた。そもそも、僕の仕事は女性を抱くことであり、最高の快感を味わってもらうことである。
それ以外のことは余分なのだから、今は考えなくていい。サキさんの反応を見ながら、的確なリズムと力強さで、ありったけの愛情を注ぎ込むだけである。
時折り、自分の将来に思いをはせることがある。コールボーイは長く続けられる仕事ではない。40歳のプロ野球選手は珍しくないが、40歳の僕がお客様と愛を交わしている姿は想像しがない。間違いなく、ほとんどのスポーツの選手寿命より短いだろう。
バナナの硬さと力強さも次第に失われていく。そうなれば、経験とテクニックでカバーするしか手はない。精力体力を補うものは、愛情しかないだろう。
もっとも、それは今も同じだ。ありあまる精力体力だけを頼りに、愛情をおろそかにすることはできない。
「サキさん、大好きです。心から愛しています」僕は想いを込めて、その言葉を口にする。
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