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蒸れた夏のコト 全36話+α(没話)。年下男子/暴力・流血描写/横恋慕/高校生→大人
蒸れた夏のコト 25
しおりを挟む膣の中を細い指が数本出入りする。ぎこちない。纏められた腕を頭上に持ち上げられ、結束バンドに薄皮が削られる。瑠夏は弱く抵抗を示す夏霞のタンクトップを捲り、抱き着いたかと思うとブラジャーのホックを外してしまう。
「夏霞お姉さんは、おっぱいのほうが好きですもんね」
指淫されながらタンクトップの裾と緩んだブラジャーのカップに挟まれた色付きを口に含まれ、片方も指で擂られる。
「ぅあぁ……っ」
頭の中に通っている軸が溶けはじめるような快感が広がった。体内に入った彼の白い指がそれをさらに脳天まで押し上げる動きをする。身体が制御を失い、眉を下げた。悦びに目が潤む。真っ赤に塗られた唇から蜜が湧く。湾曲す腰や背は瑠夏の指を奥へと誑かす。
「ん……っ、夏霞お姉さん、本当におっぱい感じやすいんですね。すごくきゅんきゅんしてる。名器です。僕の、挿れたかったな」
淫泉がせせらぐ。
「や、あっんっあっ!」
限界が見えた。夏霞の目が細まる。
「う………っン、ぁ……」
瑠夏は手を止めた。ぴしゃ、と水音がする。
「今日はペニスくんがいますから。ペニスオナニーしてください」
リードを引かれ、首を持ち上げざるを得なかった。散歩を嫌がる犬の如く引っ張られ、瑠夏は彼女をベッドの上に抱き上げようとする。
「やめ、て!」
夏霞の要求のとおりに彼女を放した。力の入らない気怠い身体は床に叩き付けられる。見下ろされ、殴られるものと思われた。警戒の眼差しを受け止めた瑠夏は夏霞から顔を背け、ベッドの上の謎の人物に手を伸ばす。ぎしりとスプリングが呻いた。
「夏霞お姉さん」
後頭部の髪を引き毟らんばかりに握り取られ、夏霞は起き上がった。ベッドの上の謎の人物は黒のカーゴパンツの前を寛げ、ボクサーパンツを晒している。知ったスポーツブランドと柄に一瞬驚いてしまった。体格的に男性と踏んだが実際に男であるらしく、その決定打は伸縮性のある布の下で盛り上がっている。
「舐めてください」
「い………いや」
「そうですか」
瑠夏はあっさりと引き下がった。夏霞が不穏な顔を向けた瞬間、頬に拳が入る。
「夏霞お姉さん。これはレイプなんですよ。忘れましたか」
起き上がれずにいる彼女の頬を手の甲がぺちぺちと叩いた。
「レイプって聞いて何想像します?無理矢理突っ込まれて中に出されて終わり?違います。顔をボコボコの血だらけの痣だらけにしながら犯されるんですよ。舞夜さんにやられたのはあんなの、レイプのうちに入りませんからね。夏霞お姉さんが悪いんですよ。靡いたフリしておけば舞夜さんも自殺なんかしなくて済んだし、僕から守ってくれる騎士にもなったのに。夏霞お姉さんのせいです。僕のカラダが壊れてるのも、舞夜さんが死んだのも、元カレが捨てられたのも、今貴方が殴られているのも」
夏霞は一息吐いてから上体を起こす。
「舐めて勃たせてください。歯を立ててもいいですよ。別に僕のモノじゃありませんからね。もう1人、僕みたいな片輪を増やしたいならどうぞ、ご勝手に」
ベッドの淵に手をつき、謎の男の下着から半勃ちになった肉砲を取り出した。おそるおそる舌を伸ばす。
「フェラ、夏霞お姉さんはあんまり上手じゃなさそうですね」
先端部まで舐める気になれなかった。洗い流せと口腔は多量の唾液を分泌する。
「先っぽの汚ったないところもちゃんと舐めてください」
夏霞は言われた通りに、自ら口内へ肉棒を突き刺した。後頭部を押さえ込まれる。ドラマで見た水の拷問のようだった。頭を動かされる。喉奥まで貫かれ、口蓋垂を穿たれいる。反射によって肉塊を迎えたまま嘔吐き、涙と涎が溢れる。固く目を閉じる。苦しみが終わらない。歯を立てまいと必死になりながら耐えた。ほんの数秒だったのかも知れないが非常に長く感じられた。
「僕もやりたかったなぁ。夏霞お姉さんに壊されてなかったら、僕も夏霞お姉さんにしたかった」
髪を後ろに引かれて首が首輪に守られた喉が反る。謎の男の逸物は唾液にまみれ、ぬらぬらと光っている。夏霞は咳払いをし、息を乱してぐったりしていた。
「ゴム着けますか?生中出しのほうがいいですか」
「どっちもいや………」
「お願いですから殴らせないでください。夏霞お姉さん。僕に貴方を殴らせないで」
夏霞に反応はない。リードが引かれ首輪に圧迫される。息苦しさに顔を顰める。
「ゴム着けますよね?他の男の赤ちゃんデキたら堕ろさなきゃですよ。不義の子ですよ。望まれない子です。舞夜さんが生中出しキメたときは僕も冷や冷やしました。でも今思えば、舞夜さんの赤ちゃん、身籠っておくべきでしたね。こんなことになるなら。元カレの従甥なり従姪なり、孕んでおけば。夏霞お姉さんが望まなくてもパパになる舞夜さんは望んだ子供ですものね。いいお父さんになったと思いますよ、ははは。もしかしたら身籠っていたりして?舞夜さん死んじゃったし、もう誰にも望まれない子ですよ。堕ろしましょう。僕がお腹、殴ってあげますから。それとも元カレさんに托卵しますか。メスは不倫と托卵が生き甲斐のシュミですからね。いとこでしょう?似るといいですね」
彼女は黙っている。喉も顔も掌も手首も、あらゆる場所が痛く重く疼いている。暗赤色のリップカラーの落ちかけた唇に避妊具の袋を噛まされる。
「赤ちゃん堕ろされたくなかったら、自分で避妊して。着け方分かります?歴代カレシは全部生セックスですか?」
返事もせずに睨み返すとビンタが飛ぶ。反対の頬を床に打った。
「夏霞お姉さん。そろそろ折れてください。僕に貴方を殴らせないでください。そろそろ僕のお手々も痛いです。こんなことをしていたら、舞夜さんにも恨まれてしまいます。夏霞お姉さんが悪いのに、僕が舞夜さんに呪い殺されて、夏霞お姉さんは舞夜さんだけでなく、僕の命も背負わなきゃならないんですよ。夏霞お姉さんは、舞夜さんの命だけでなく、あの人の優秀な種もいっぱい殺させたんですから。僕の赤ちゃんの素も、夏霞お姉さんがえっちなことする夢のせいでいっぱい死んじゃったんです。起きたら使い物にならないくせに」
彼女はナイロン樹脂バンドに皮膚を痛めつけられながら咥えさせられた避妊具の包装を取った。破って中身を出す。放置されて勢いの衰えたものを扱き、膜を被せていく。
「いい子ですね、夏霞お姉さん。もう僕に殴らせないでくださいね。僕だって本当は優しくしたいんです。大好きな人ですから。貴方がどんな不埒な人でも」
瑠夏は夏霞の膝を大きく開いて担ぐ。正面から見れば妖艶な花園を晒すあられもない姿である。夏霞は暴れた。細い腕のどこにそのような腕力があるのか分からない。瑠夏は小型犬でも扱うような要領だった。彼はベッドに片膝を乗せた。何をされるのか理解してしまう。
「放して!放してよ、いや!」
避妊具の被された肉杭に落とされていく。暴れた足が、謎の男の折り曲げらた膝にぶつかる。淡紅の薔薇孔に芯茎が通っていく。
「いやぁ………あああ!」
瑠夏が力を抜くと夏霞は自分の体重で沈んでいった。突然の挿入に視界が一瞬白に塗り潰される。
「あ………ああァ…………」
驚きのあまり膣肉は入っている肉楔を食い締めた。謎の男の腰が上下に動く。中で膨張している。動かれると夏霞の内部も応えてしまう。強い力で収縮し、違和感のない場所を角度や接点を探す。
「本物のペニスですよ。楽しんでください」
瑠夏のリズムで夏霞の身体が浮沈する。下の男は別のリズムでピストンする。ほぼ3人の体重を負い、ベッドは喘鳴している。瑠夏は彼女を放した。
「いや………いや、こんなのいやァ…………!」
夏霞は高い声を上げた。躊躇いがちに、しかし強く突き上げられ、夏霞は自分の身体を支えられなかった。なんとか謎の男の腰を跨ぎ、腿を震わせる。スポーツマンなのか六つ割れの腹筋に一纏めにされた両手をついてしまう。
「あ………うぅ、」
身体中に力が入らず、夏霞は深く挿さったものを引き抜くことができず、中で蠢く質量を拒むことしかできなかった。だがそれは侵入を阻もうと柔らかな蜜肉できつく締めてしまうのだから、薄膜に包まれた硬い熱を昂らせ奥に進ませる結果になる。
「ぁ、んンっ………あぁッ」
肉体が驚きながらも悦んでいる。腹の中は淫らに泉いて痺れながらも甘く瀞んでいる。快感に炙られて水分の膜を張った目がおそるおそる顔を隠す紙袋を見た。
「だ、め………ゃアんっんっ!」
退くのを試みるだけ、自ら腰を落とし楔の輪郭をなぞってしまい、不本意な悦楽の連鎖を起こす。牙のない襞肉で強靭なものを千切ってしまいそうだ。蕩膜と熱塊が摩擦されるたび脳髄が霧散していくような浮遊感が起こる。相手のことも考えられなくなって、腹に置いた両手に体重を乗せた。左右に割れた胸元で留まり、腰を浮かした。しなやかな胸筋が夏霞の体重で苦しがる様子はない。むしろ彼女が自ら自分の享楽の園を差し出したことで互い快感を貪り合い、たとえ胸を圧迫されて苦しくなったとしても官能が上回っていたことだろう。結合部が外気に晒され、謎の男の抽送を瑠夏の澄んだ眼が凝視していた。
「あっあっあ、あんっ!あっ!」
夏霞は切なく眉根を寄せて上下に揺さぶられている。自分がどう映っているのかすでに気にしている余裕はないようだった。浮かせた腰が動物的で下品な感じもあれば、小憎らしい猫のようでもあり愛玩欲と嗜虐心を煽る。
「だめ、やだ、もぅ………あっあっあっ、んっぁあっ」
「知らない人のおちんちんで浮気まんこイっちゃうって、言ってくださいよ」
夏霞は瑠夏の声で仄かに理性を取り戻した。上下に揺さぶられながら左右に首を振る。
「認めろよ、浮気大好きな淫乱女」
瑠夏の手が突かれている最中の悦花に伸ばされた。蕊肉を潰される。
「ああ!」
「浮気セックスでイきそうになりやがって」
艶珠を刺激されたことで夏霞の収縮のリズムが変わり、謎の男のピストンも機嫌を窺うような一撃ずつ区切ったものに変わった。彼女は快楽に溺れているくせ悲痛な表情をして天井を仰ぐ。確かな硬さと動きで奥を穿たれ、脳天まで一直線に性感が突き抜けている。
「今のカレシが可哀想です」
瑠夏が紙袋に手を掛けた。夏霞は再度左右に首を振る。
「待って、待って………や、ぁっん!」
「待ちますよ。なんですか」
「待って、る、かくんッ、ごめっ、なさっあんっあぁっ!」
激しいピストン運動が再開した。
「ごめ、なさっ、も………ぁんぁあっ!浮気セックスで、ゃん、あっ!」
「ド淫乱まんこイきます」
「だめ、だめっ、やぁっ!瑠夏くん、瑠夏くん!あっ!」
がくがく腰を震わせて夏霞は嬌声を上げ続ける。自分で何を言おうとしているのかも分かっていない。
「いいですよ、僕の名前呼び続けるのでも」
「あっ、あっ!んっあっ、るか、くん、もぅ、だめ………っ!だめっ!あああッ!」
彼女は熱杭に腰を突き挿し、背を反らしながら尻や腿を引き攣らせた。息切れが木枯らしようだった。肩をびくびく震わせて夏霞は謎の男に倒れ込んでしまう。彼女の快感に蕩けた表情が徐々に悲哀に染まっていく。やがて泣き出した。
「気付いてしまいましたか」
紙袋が外される。現れたのは銅線の混じったような髪に目隠しと口枷を着けられた男だった。耳にはワイヤレスのイヤホンが挿し込まれている。分からないはずがない。祭夜だ。肉付きで仄かな類似を覚え、下着で可能性が浮かび、交接で疑念を感じ、匂いで確信した。
「どうして………どうしてこんなこと………」
夏霞は本格的なラバー製の完全遮光の目隠しを着けられた祭夜の顔を撫でた。口枷を咬む唇をなぞる。
「レイプって犯罪です。レイプひとつ犯罪するなら、これくらいはします」
「早く外して。解放して!貴方のおもちゃになるから……」
「何言ってるんですか。もう遅いです。もう遅いんですよ、夏霞お姉さん。僕は何度も貴方にチャンスを与えてきた。けれどすべてムダにしたのは貴方ですよ。おもちゃになるのは貴方だけじゃない。モカちゃん人形にもボーイフレンドがいるでしょう?キュティちゃんにもジョニエルくん、トラじろうにもウサりん……オンナノコにはオトコノコが必要で、僕はオンナノコではありませんが、オトコノコにもなれませんでした。貴方に壊されたから………」
夏霞は所在なく虚空を見つめていたが、ふと我に帰ると元恋人の白く濁った人工膜を外した。汚れを舐め取る。一度の放精では満たされていない様子の欲幹が口腔で育っていく。夏霞は頭を動かし舌と喉で扱いた。元恋人が達する予兆を見せた。瞬間に彼女は髪を引かれた。絶頂を待っていた牡身が卑猥なバウンドをして夏霞の口から吐かれた。彼女は唾液を散らす。寸前で刺激の止められたそれは天を衝く。虚無と交わっている。引き締まった臀部がベッドでのたくる。
「出さ、せて………あげて………」
「さっきはあんなに嫌がっていたくせに、元カレと分かった途端にむしゃぶりつくなんて恥ずかしくないんですか。現在のカレシさんが可哀想ですね」
「出させて………あげて…………なんでも、するから…………」
「ふぅん。なんでも、ですか。悪い条件ではありませんね。いいですよ」
瑠夏は夏霞を突き飛ばした。彼女は這うようにして祭夜にとどめの口淫を施す。咽喉で爆ける。濃厚な牡種の匂いが鼻を通っていった。粘こく絡まり、量も多い。ゆっくりと嚥下する。唾液を唾液で舐め取り、残滓も啜る。白く滲むものすべてを吸った。
「そういうセックスするんですか。おアツかったんですね。舞夜さんも、羨ましくて仕方がなかっただろうな。自分の命を以っていとこを恨むのも分かります。でも死んじゃ終わりですよ。この世には怨霊も呪いもないんですからね、残念ながら。最期に貴方たちを刺し殺しもしなかったのがあの人の弱さで優しさです。そこのところ、恥知らずな貴方たちが理解できるとは到底思えません。舞夜さんの死を理解して更生するなんてことは」
いつまでも祭夜に触れていようとする夏霞を瑠夏は乱暴に髪を引き毟り、ベッドから落とした。高校生は馬乗りになり、殴打が降る。
「僕に貴方を殴らせないでください、夏霞お姉さん。貴方は顔も頭も潰れた舞夜さんの死体の横で、元カレと交尾ができるような女なんですよ。貴方は人殺しなんです。自分を清廉潔白で無垢な女だなんて思うな」
「祭夜ちゃんを放して」
拳が止まった。夏霞は一部の腫れ上がった痣だらけの顔で瑠夏を見る。拳が開き、掌が彼女の頬を張った。
「夏霞お姉さん、いつから僕に要求できる立場になったんです」
「…………お願い、します」
「ふふ、いいですよ。許します」
白い手の甲で、彼は叩いた場所を優しく撫でる。
「祭夜ちゃんは関係ない………から」
「そうです。貴方がいやらしいメスの匂いで舞夜さんを誘った淫乱だから、元カレもこうなったんです」
「どうしたら、祭夜ちゃんを解放して………くれる?」
床に折り畳みナイフが投げられた。
「僕を刺してください。自分と元カレ、どっちを選びます?僕を滅多刺しにして元カレと逃げるか、僕を刺し殺すこともできずにここで元カレを縛り付けておくか。貴方は拒否ばかりで譲歩もしない。舞夜さんに対してだって、早いうちから一発ヤらせておけばあんなに拗れたことにはならなかったかもしれないのに。セックスフレンドなんて今の時代ありふれているし、スキンもピルもある。貞淑で清楚なカノジョとか、古風な価値観ですよ。一発 射精されるだけで、舞夜さんは諦めてくれたかも知れませんよ。こんなものかってね。なのに!貴方は!あの人も可哀想だな。好みのタイプを超越して、セクシーでカッコいい人だったじゃありませんか。それの何が不満だったんです?同性愛者ではないんですよね?セックスに対する拒否感もない。それなのに何が不満で舞夜さんを拒んだんですか。さあ、長話はこの辺にして、覚悟は決まりました?僕を刺して元カレを助けますか、自分可愛さに僕のことも刺せずここに居座り続けますか」
夏霞はナイフを見つめていた。悪夢の中であれば良かったと思い、まだ目覚めの瞬間も諦めきれずにいるが、これが夢の中の出来事でないことは冷静な部分がよく分かっている。震える手でナイフを取った。樹脂紐を切ろうとした瞬間に、横面を張られる。毛によって頭を引き上げられた。
「殴らせないでって何度言ったら分かるんですか。貴方ができないなら僕がやります」
彼女にナイフを握らせ、その上から白い手に捕まれる。
「腹はダメです。武士が切腹したってすぐには死なないんですから。首か心臓です。脚の脈でも切りますか?女の人なら首ですかね。ここの筋です。ここの脈を突き刺せば僕を殺せますよ!夏霞お姉さん!」
瑠夏の声は徐々に熱を帯び、濁りはじめた。夏霞は半狂乱になって首を振る。
「舞夜さんみたいに自殺しようだなんて思わないでくださいよ!舞夜さんなら冥婚を迫ると思いますけどね!冥婚したら赤ちゃん産めませんよ、夏霞お姉さん。舞夜さんは貴方と結婚できればガキなんて要らないと思いますけどね!あの世で永遠に延々とセックスするんじゃないですか?浮気女の淫乱まんこには理想郷かも知れませんけどね!メスはすぐ子供を産みたがるから、夏霞お姉さん、赤ちゃん産めないの困るでしょう!」
夏霞は首を振り続けた。
「あなたはわたしにどうして欲しいの?」
「もう分かりません。何がしたかったのか。貴方が誰彼構わずちんぽがあればすぐイく淫乱女だと分かってから。貴方が清純ぶって1人の男に落ち着こうとしてる時からでしょうか。違いますね、貴方が僕を見つけたくせに、僕から離れていった時からかも知れません」
「あなたがどうしたいか分からないくせに、わたしがあなたにどうすればいいか、分かるはずない。だけど……わたしは瑠夏くんを刺さない」
美少年は意地悪く笑う。
「それならここで元カレさんはこのままだ。僕の両親にバレるまで、タイムアタックです。ま、2階にはほとんど来ませんからね。家政婦さんも。僕の親戚呼んで乱交もいいですね。顔は綺麗なんですけど人見知り過ぎて童貞と、カノジョに浮気されて貴方みたいなメスが嫌いななかなかのイケメンさんがいますよ。2人とも成人してるし子供じゃないから安心でしょう?おちんちん大好きなメス穴、いっぱい突いてもらうといいですよ」
夏霞は目を伏せた。
「それでもいい………から、祭夜ちゃんを…………」
「解放しません。元カレの前で浮気セックスするからいいんですよ。分かりませんか」
彼女はあまりの悍ましさにぶるぶると頭を振った。
「祭夜ちゃんが大切なの。お願い…………何でもするから…………何でもするから、祭夜ちゃんを放して………」
瑠夏は冷ややかだった。首を傾げて裸同然の夏霞を見下ろす。
「ほんとぉ?じゃあ、今ここで元カレの目隠し取り外しますから、ラブラブセックスしてください。約束破るのが生き甲斐でシュミの貴方でも、できますよね」
返事を聞きもせず、瑠夏はワイヤレスイヤホンを外した。傷んだ毛の多い髪が反応する。 EDMが音漏れしている。
「聴きますか」
片方のイヤホンを瑠夏は夏霞の耳元に近付けた。高い音が漏れているが、EDMの感じではなかった。
『スキ、スキ、やっ、あんっあっあっ!やぁ!スキ……っ、スキ、あっ!』
後退する彼女に高校生は満足そうだった。アダルト動画から抽出した音声ではない。
「舞夜さんに犯されてヨガる貴方の声を聞いて、元カレさん、勃っちゃってたんですね」
顔を逸らす。瑠夏はほくそ笑んで、捕縛されている青年からボールギャグを外した。彼は呻き、自由になった顎を軽く動かす。
「な、なに……」
「祭夜ちゃん」
夏霞は彼を呼んでしまった。
「…………夏霞ちゃん?いるの?なんでっ!」
「はっは!何にも気付かないんですよ、男なんて。貴方がどれだけ尽くしたくても、貴方の具合も分からない」
瑠夏は嬉しそうに耳打ちした。それから焦らすようにラバー製の目隠しを外した。眩しげに目を細め、ヘーゼルブラウンの瞳が夏霞を捉える。
「夏霞ちゃん!何、どしたの、その傷、なんで!夏霞ちゃん!髪の毛……ッ」
両手を拘束されていることも忘れて飛び上がり、シーツに引き戻される祭夜に近付く。
「祭夜ちゃんこそ、どうしてこんなところに」
「全部聞いたよ、全部聞いたんだ。夏霞ちゃん、ゴメン。夏霞ちゃん……」
夏霞は一度自由にならない手で顔を覆った。安堵感に浸っている場合ではないが、とりあえずのところ祭夜は無事だった。顔に痣や傷もなく、髪を切られてもいない。
「夏霞ちゃん………」
「大丈夫。祭夜ちゃんが無事で良かったなって、安心しちゃって」
彼の顎や頬を触らずにいられない。
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