10 / 22
ちゃんくま
しおりを挟むヒロプラから1000字分引用しているので改行なし。
才能がない。「好きなだけで才能だよ!続けられるだけで才能だよ!」は気休めである。才能とは要領の良さ。つまり頭の良さ。把握力。+運。この運は時流の運もあれば人の運もあるし環境の運もある。そしてこの運については自覚の持ちようがない。何故なら「当然」と化している節がある。ここに感謝の念がないから・礼節の念を欠いているから才能がないのだというのは根性論だ。スタート地点に至りたかった。スタートラインを踏むだけでもいい。その先にあるのは漠然とした何かしら才能のある人である。やっかまれたことはある。家庭のこと、自由気ままっぷり、見た目のこと(美人という意味ではなく)、知らぬ間に先生に気に入られていたこと(変な意味ではなく)。でもそれはわたくしが望んで手に入れたものではなく当然のように揃っていたものであって、それをやっかまれても困惑するような類のものだった。やっかみ・嫉妬・羨望。それにも至れない。ひたすらの劣等感である。成功者になりたい。じゃあ成功者ってなんだよ。創作をランキング1位にすることか、書籍化することか、アニメ化することか、一流アーティストとタイアップすることか、テレビに出ることか。しかしわたくしは自分の創作がそこまで面白く・そこまで人気が出るかというとそこまでは自信がなく、何より多くの目に触れることを恐れている節もある。コメントや評価されるのなんて苦手中の苦手だ。発信したところで創作は精神的には受信者のものであり、解釈も受信者分だけある、とご立派な信念を口でいうのは簡単だった。実際は意図と違う感想をもらってコンテンツどころかアカウントごと消したこともある。自分のための創作でいい、しかしどこかで誰かに読んで欲しさもある。才能がないのだからやめたらいいと思いながらも好きでもないのに下痢のように放屁のように噯気のように続けている。業である。やめられるならやめたい。面白い話を見るたびにわたくしならこうする!こういう展開のほうが絶対おもしろかった!と考えて創作を続けてしまう。創作がクソつまらないものだと思って続けてしまう。やめられるならやめたい。ただ成功した!という実感が欲しいのかも分からない。スタートラインを踏みたい。才能が欲しい。勘違い野郎になってでも才能が欲しい。きっとまた惰性で創作を続ける。面白い話に出会うのが嫌いだ。面白い話が大っ嫌いだ。感動したくない。
わたくしにも書ける(同じストーリーではなく、面白いのが)という闘争心が起きるだけ起きて、長引かず、そして結局真摯に向き合うことなどできない。結局は独り善がりに変わっていく。思えば独り善がりになって遠回りすることも多かった。何からもインスピレーションを受けたくないし、形にしたものを後からこれは他者のあの作品には劣る…と自分で思ってしまうのが怖い。数字でも賞でもなく、自分で作ってしまったものに自分でそう決を下すのが。せめて作ったわたくしくらいはこれは面白いんだよな、やっぱわいの作る創作がわいにとって一番面白い、という自負が覆ることが恐怖。
才能が欲しい。漠然と思いながらも結局何が欲しいのかなんてもう分からん。才能って何だ。
面白い話をみて、ここに辿り着けないと思ってしまった。才能が欲しい。ただ才能が欲しい。ただ才能があるという自負が欲しい。
2020.2.8
0
あなたにおすすめの小説
失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた
しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。
すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。
早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。
この案に王太子の返事は?
王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
