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生存エクスタシー (作詩日不明) (2019.4.15 改稿)

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 培ってきた理性は どこへ捨ててイけばイイ

 育ってきた意識を どこで潰してイったらイイ?


 何かを望んで生きてきた 

 断たれた糸が溶けてイく


 藻掻いて暴れ 拳は赤く泣いている


 悲しみに暮れて この身が甘える

 心の在処を風がさらう


 痛みのむこうに どんな楽園があるというのだろう

 恐怖に沈み  どんな咎人になるというのだろう

 
 底のない欲望 届かない感情

 やり過ごすだけの現状

 傷を舐め合い 救いたい

 手を差し伸べて 包み込みたい

 なけなしの優越感に 肯定されて


 失うものすべて 失い

 欲するもの すべてを手に入れ

 急ぐ鼓動を押さえながら

 オワリを前に 生きてイく
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