異世界神世界～神の実在した世界で俺が手に入れた力は無属性！？～

プロローグ

「あ～異世界があればなぁ～」

ふと、呟いた。しかし、そんな願い事など叶うはずもない、なぜなら自分のただの一方的な妄想なのだから。そう思いつつ俺こと風見宗助は今日も大学の講義を終えて家に帰宅している途中である。

自分の通っている大学は世間ではそこそこ高学歴と言われていて、そこに合格した俺は今の生活に充分満足している。しかし、唯一不満があるとするならば、


暇


そう、暇である。暇というのは普通幸せなことだと俺は考えている。忙しくてヒィヒィ言ってるよりは家でのんびり何事もなくテレビを見たりスマホをいじったりする方が楽だからである。だが、いくら暇が幸せといえど一定の限度を超えると苦痛に感じてくる。まさに今の俺だ。毎日朝早く起き、大学で講義を受けて帰り道に少しカラオケ屋で歌ってから家に帰り、晩飯をテレビを見ながら食べ、そして風呂に入って寝る、そして次の日も同じような日々を送ることに俺はうんざりしていた。だから今は自分の口癖が非常にもどかしかった。少しでもいい。こんな退屈な日々に刺激のある出来事でも起きないかと。


その時、宗助はふと薄暗い路地裏に目がいった。


「こんなところに路地裏なんてあったっけ？」


本来ならこんな通りなど目もくれずに正規のルートで帰るところだが今日は何故か分からないがこの通りが気になったのだった。それに自分の家がこの路地裏の方向と一緒なので、どうせ帰るなら近道して帰るかと、路地裏の奥へ進んでいった。



これが自分の人生を大きく変えるとは知らずに.....