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衣類品店に現れた厄災
#4
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三人で会話が盛り上がってきた頃、新たなお客様の来店を告げるベルが鳴りました。
「こんばんわ、今日も賑やかだね」
「いらっしゃいませカズロ様。こちらのお席へどうぞ」
左の壁からメル様、カーラ様、シオ様と並んでいたので、シオ様のお隣へご案内します。
カズロ様の着席と同時にタオルをお渡しします。
「カズロ、こちらウチの看板店員のメルよ」
カーラ様がメル様に右手を向けて指します。
メル様が背筋を正してカズロ様の方を向きます。
「はじめまして、メルクリオと言います!」
「どうもこんばんは、カズロです。元気で礼儀正しいコだね」
「あ、ありがとうございます!」
カズロ様の涼やかな目に最初は強ばっていたが、落ち着いた喋り口調に少し落ち着いたようです。
「メル、彼が先月の被害者よ。腹黒い方法で解決させたから参考には出来ないけど、とりあえず仲間よ!」
「カーラ、その紹介はどうかと思うけど……被害者ってまさか」
「そうなの、ウチに来たのよあんの小娘! 今その話をしてたの!」
カズロ様の眉間に深いヒビが入りました。
「彼女まだ王都にいるの?」
「今日ウチにきたわよ、装備を整えに!」
「え? 装備??」
先程までの流れを掻い摘んで話し、話し終えたあとで
「冒険者デビューってなんなんだ?」
と私と同じ疑問にたどり着きました。
「そう思うわよね~、さっきの話の続きなんだけど、あの後メルには別のお客様の相手をしてもらう事にして、ワタシが彼女の相手をする事にしたのよ」
───────
「先程の者が用意したこれらはいかがでしたでしょうか?」
「うぅ~ん、かわいいとは思うんだけど、防御力が弱そうなのよね」
「防御力ですか」
「もっと、魔物の爪とかキバとかで攻撃されて効かなそうなヤツが良いの!」
ないわよそんな服!
そもそも魔物って何? この子何と戦うつもりなの?
「そうですね……魔物、がどんな物かにも寄りますが」
「あと炎とかも大丈夫で、ステータス異常が効かないとかも良いなっ」
良いなっ
じゃないわよ、何言ってんのこの子?
カズロよくこんなのの上司やってたわね……
「なるほど、そうなりますと……素材が布より革や鋼鉄の方が良いかと思いますが」
「鉄とか重そうだし可愛くなーい」
「では、革製の商品でジャケットなどが良いかと思いますがいかがでしょうか?」
「革のジャケットー……うーん、可愛くなさそうだし、爪とかの攻撃防げなそうなんですけどぉ」
めんっどくさいわね……なんなのこの女? その服でかわいい連呼されても説得力がないわよ!
「先程魔物と仰っていましたが、どのような魔物でしょうか?」
「魔物って言ったら魔物よ! 色々あるでしょ?」
「そうですね……最近新聞で見たものですと、サラマンダーとかでしょうか?」
この間一匹だけ聖獣局で管理する事になったとかニュースになってたけど、確か魔獣に分類されてたわよね。
でもまさかね、サラマンダーなんて……
「そーそー! そういうの! あと火を噴くドラゴンとか、キバがすっごいトラとか、おっきなワシとか!」
は?
思わず目が点になるカーラ。
「あーでもかわいいスライムとか、角の生えたウサちゃんとかは仲間にしたいな!」
ヤバい、本格的にこの子おかしいわ……
魔物って、魔獣とか聖獣とかの事?
害獣仲間にするとかも何言ってんの?
「ねぇ~どう思います~? 革のジャケットだと無理だとおもうんですよ~」
バルトロメオ商店にもそんな装備なんてないわよ……
聖獣局長がフル装備で行ったら分からないけど、あの方の装備レベルなら間違いなく完全オーダーメイドで国宝レベルよ……
「カロージェロさまぁ~どう思います~?」
やだ、言葉を失ってたわ……
どうって……どうしようコイツ……
微笑んだまま固まってしまったカーラに、ユメノがそっと手を添える。
「カロージェロさま?」
下から覗き込むように、上目遣いでこちらを見てくる。
ぞわぁぁっとカーラの背中に鳥肌が立つ。
身を少し引き、ユメノの手をそっ離す。
「そうですね……サラマンダー討伐に使用されたレベルと考えたら、大柄の男性用の物しかこの国にはないかと思います」
「えー! やだ、絶対かわいくない!」
「……ですので、まずサイズがありませんから、新しく作る必要があるでしょうね」
「えっ! それってオーダーメイド!?」
「はい、素材もかなり特殊なものを使用しておりますし、お値段がその……」
カーラはカズロの話から、ユメノにお金の余裕がないのを知っている。
だからかなり高額になる事を提示してるのだが……
どういう訳か、さっきからユメノの目がキラキラと輝いている。
「オーダーメイド、一点物、専用装備……」
「あの、お客様……?」
「決めた! アタシ、それ作ってもらう!」
「そ、そうですか……それは結構でございます」
「カロージェロ様、よろしくお願いします!」
「え?」
「色はピンクでー、ふわふわしてる感じでー、ゴツゴツしてなくてー、魔法少女みたいなのが良いなぁー!」
「いえ、当店では」
「あとあと、やっぱ女の子だから足が出てて、スカートが良いな!」
「あの、ですから」
「リボンがいっぱいあるのも良いなぁ、フリルが入ってると最高かも!」
カズロ、あなたすごいわ。
よくこれ相手に誘導尋問したわね……
庁舎食堂の案内の子がすごく頑張ってたの、今なら身をもって分かるわ。
ワタシもう無理、コイツマジ無理。コイツの異能ってこのバカさ加減なんじゃない?
カーラの思考が彼方に行っていたタイミングでユメノが告げた。
「じゃあそんな感じでお願いします! 三日もあれば作れますよね? また来るんで、楽しみにしてますね!」
「あ、いえ! そのお客様、当店では装備品の制作は……」
我に返ったカーラが言い終わる前に、ユメノはスキップしながら店から出ていった。
───────
「カズロ、あんたホントにすごいわね、よくあんなのの上司とか出来たわね。ワタシだったら二時間で解雇するわ」
「えっカズロさんってあのお客の上司の方なんですか!?」
「元だよ、元。昔の話だよメルクリオ君」
「そうだったんですか……あと僕の事はメルで大丈夫です!」
「ありがとう、メル君。カーラは良い部下に恵まれているんだね」
レイシュをオチョコに注ぎながら、シオ様が問いました。
「彼女の注文内容はともかく、冒険者の装備品は三日で作れるものなのですか?」
「ワタシはそっちは専門じゃないけど、洋服で考えると……全身オーダーメイドでデザイン画から試作品まで最短で一週間ね、簡単なので! だから装備品ならもっと無理だと思うわ……ましてやサラマンダー相手の物なんて……」
カズロ様も問います。
「高いのはなんとなく分かるんだけど、彼女の注文内容通りに作ったら、いくらくらいになるの?」
「うぅ~ん、サラマンダー討伐で使われた甲冑って、当時ワタシ達の業界では話題になって。爪を防ぐ合金の下に着る布製の衣がかなり特殊な素材で……布の話抜きでも公務員の月収の半分は行くわね」
「ユメノには到底手が届かないね」
「しかもリボンやらピンクやらスカート? フリル? だったかしら? で鉄は使わないってなると……うーん……出来なくは……ないかもしれないけど、ワタシがデザインしちゃうと高いのよね」
「出来るの!?」
「ま、布さえ手に入ればやりようはあるわ。全然やりたくないけど」
「店長は凄いんですよ! 体型が全然違う女性二人に、ほとんどデザインが変わらないように見えるワンピース作っちゃうんです!」
「へぇ、前から凄いんだろうなぁと思ってたけど、リモワ一って言われるだけあるね」
誇らしげなメル様と、少し考え込んでるカーラ様。
やりとりを聞いていたシオ様が小さく頷いて、カーラ様に声をかけます。
「もし良ければですが、私が出資しますので試作品だけでも作ってみては?」
「えぇっ!? シオ、一点だけでもドン引きするほど高いわよ?」
「僕から注文を付けさせてもらうと、別デザインでも機能はそのままにできると嬉しいですね」
「それなら難しくないわ、でも……」
「素材の仕入れ含め、お金に関わることは私に任せてもらえればとも思いますが、いかがですか?」
「そんなの悪いわ! ホントに安くないわよ?」
「むしろ私からすると、そんな無茶な要求に応えられるカーラに資金提供できるチャンスなんですよ」
「やだ、嬉しいじゃない! そんなこと言われちゃうとやるしかないじゃないのっ……」
「じゃあ、商談成立ですね」
「うぅ……いいわ、成立よ! 後で酔ってたからとか言わないでね!」
シオ様はにーっこり微笑んで、私にカーラ様とメル様、あとご自身の分を合わせた額の会計を頼まれました。
カーラ様と一悶着ありましたが、
「じゃあこの後のメル君のこの店での会計を払って頂ければ」
とシオ様が言い、カーラ様がメル様へいくらかお渡しすることで解決しました。
シオ様はそのままカーラ様とお店を後にし、メル様とカズロ様が残りました。
「あの二人、契約詰めに行ったね……」
カズロ様が呟きました。
カズロ様も本日は追加の注文をなさらず、早めにここを後にしました。
今ここにはメル様と私しかいません。
実は彼には一つ聞いてみたいことがあるのです。
あまりバリスタからお客様に不要に声をかけるのは良くないと考えておりますが、今は他にお客様もいませんし良いタイミングとみて聞いてみることにしました。
「こんばんわ、今日も賑やかだね」
「いらっしゃいませカズロ様。こちらのお席へどうぞ」
左の壁からメル様、カーラ様、シオ様と並んでいたので、シオ様のお隣へご案内します。
カズロ様の着席と同時にタオルをお渡しします。
「カズロ、こちらウチの看板店員のメルよ」
カーラ様がメル様に右手を向けて指します。
メル様が背筋を正してカズロ様の方を向きます。
「はじめまして、メルクリオと言います!」
「どうもこんばんは、カズロです。元気で礼儀正しいコだね」
「あ、ありがとうございます!」
カズロ様の涼やかな目に最初は強ばっていたが、落ち着いた喋り口調に少し落ち着いたようです。
「メル、彼が先月の被害者よ。腹黒い方法で解決させたから参考には出来ないけど、とりあえず仲間よ!」
「カーラ、その紹介はどうかと思うけど……被害者ってまさか」
「そうなの、ウチに来たのよあんの小娘! 今その話をしてたの!」
カズロ様の眉間に深いヒビが入りました。
「彼女まだ王都にいるの?」
「今日ウチにきたわよ、装備を整えに!」
「え? 装備??」
先程までの流れを掻い摘んで話し、話し終えたあとで
「冒険者デビューってなんなんだ?」
と私と同じ疑問にたどり着きました。
「そう思うわよね~、さっきの話の続きなんだけど、あの後メルには別のお客様の相手をしてもらう事にして、ワタシが彼女の相手をする事にしたのよ」
───────
「先程の者が用意したこれらはいかがでしたでしょうか?」
「うぅ~ん、かわいいとは思うんだけど、防御力が弱そうなのよね」
「防御力ですか」
「もっと、魔物の爪とかキバとかで攻撃されて効かなそうなヤツが良いの!」
ないわよそんな服!
そもそも魔物って何? この子何と戦うつもりなの?
「そうですね……魔物、がどんな物かにも寄りますが」
「あと炎とかも大丈夫で、ステータス異常が効かないとかも良いなっ」
良いなっ
じゃないわよ、何言ってんのこの子?
カズロよくこんなのの上司やってたわね……
「なるほど、そうなりますと……素材が布より革や鋼鉄の方が良いかと思いますが」
「鉄とか重そうだし可愛くなーい」
「では、革製の商品でジャケットなどが良いかと思いますがいかがでしょうか?」
「革のジャケットー……うーん、可愛くなさそうだし、爪とかの攻撃防げなそうなんですけどぉ」
めんっどくさいわね……なんなのこの女? その服でかわいい連呼されても説得力がないわよ!
「先程魔物と仰っていましたが、どのような魔物でしょうか?」
「魔物って言ったら魔物よ! 色々あるでしょ?」
「そうですね……最近新聞で見たものですと、サラマンダーとかでしょうか?」
この間一匹だけ聖獣局で管理する事になったとかニュースになってたけど、確か魔獣に分類されてたわよね。
でもまさかね、サラマンダーなんて……
「そーそー! そういうの! あと火を噴くドラゴンとか、キバがすっごいトラとか、おっきなワシとか!」
は?
思わず目が点になるカーラ。
「あーでもかわいいスライムとか、角の生えたウサちゃんとかは仲間にしたいな!」
ヤバい、本格的にこの子おかしいわ……
魔物って、魔獣とか聖獣とかの事?
害獣仲間にするとかも何言ってんの?
「ねぇ~どう思います~? 革のジャケットだと無理だとおもうんですよ~」
バルトロメオ商店にもそんな装備なんてないわよ……
聖獣局長がフル装備で行ったら分からないけど、あの方の装備レベルなら間違いなく完全オーダーメイドで国宝レベルよ……
「カロージェロさまぁ~どう思います~?」
やだ、言葉を失ってたわ……
どうって……どうしようコイツ……
微笑んだまま固まってしまったカーラに、ユメノがそっと手を添える。
「カロージェロさま?」
下から覗き込むように、上目遣いでこちらを見てくる。
ぞわぁぁっとカーラの背中に鳥肌が立つ。
身を少し引き、ユメノの手をそっ離す。
「そうですね……サラマンダー討伐に使用されたレベルと考えたら、大柄の男性用の物しかこの国にはないかと思います」
「えー! やだ、絶対かわいくない!」
「……ですので、まずサイズがありませんから、新しく作る必要があるでしょうね」
「えっ! それってオーダーメイド!?」
「はい、素材もかなり特殊なものを使用しておりますし、お値段がその……」
カーラはカズロの話から、ユメノにお金の余裕がないのを知っている。
だからかなり高額になる事を提示してるのだが……
どういう訳か、さっきからユメノの目がキラキラと輝いている。
「オーダーメイド、一点物、専用装備……」
「あの、お客様……?」
「決めた! アタシ、それ作ってもらう!」
「そ、そうですか……それは結構でございます」
「カロージェロ様、よろしくお願いします!」
「え?」
「色はピンクでー、ふわふわしてる感じでー、ゴツゴツしてなくてー、魔法少女みたいなのが良いなぁー!」
「いえ、当店では」
「あとあと、やっぱ女の子だから足が出てて、スカートが良いな!」
「あの、ですから」
「リボンがいっぱいあるのも良いなぁ、フリルが入ってると最高かも!」
カズロ、あなたすごいわ。
よくこれ相手に誘導尋問したわね……
庁舎食堂の案内の子がすごく頑張ってたの、今なら身をもって分かるわ。
ワタシもう無理、コイツマジ無理。コイツの異能ってこのバカさ加減なんじゃない?
カーラの思考が彼方に行っていたタイミングでユメノが告げた。
「じゃあそんな感じでお願いします! 三日もあれば作れますよね? また来るんで、楽しみにしてますね!」
「あ、いえ! そのお客様、当店では装備品の制作は……」
我に返ったカーラが言い終わる前に、ユメノはスキップしながら店から出ていった。
───────
「カズロ、あんたホントにすごいわね、よくあんなのの上司とか出来たわね。ワタシだったら二時間で解雇するわ」
「えっカズロさんってあのお客の上司の方なんですか!?」
「元だよ、元。昔の話だよメルクリオ君」
「そうだったんですか……あと僕の事はメルで大丈夫です!」
「ありがとう、メル君。カーラは良い部下に恵まれているんだね」
レイシュをオチョコに注ぎながら、シオ様が問いました。
「彼女の注文内容はともかく、冒険者の装備品は三日で作れるものなのですか?」
「ワタシはそっちは専門じゃないけど、洋服で考えると……全身オーダーメイドでデザイン画から試作品まで最短で一週間ね、簡単なので! だから装備品ならもっと無理だと思うわ……ましてやサラマンダー相手の物なんて……」
カズロ様も問います。
「高いのはなんとなく分かるんだけど、彼女の注文内容通りに作ったら、いくらくらいになるの?」
「うぅ~ん、サラマンダー討伐で使われた甲冑って、当時ワタシ達の業界では話題になって。爪を防ぐ合金の下に着る布製の衣がかなり特殊な素材で……布の話抜きでも公務員の月収の半分は行くわね」
「ユメノには到底手が届かないね」
「しかもリボンやらピンクやらスカート? フリル? だったかしら? で鉄は使わないってなると……うーん……出来なくは……ないかもしれないけど、ワタシがデザインしちゃうと高いのよね」
「出来るの!?」
「ま、布さえ手に入ればやりようはあるわ。全然やりたくないけど」
「店長は凄いんですよ! 体型が全然違う女性二人に、ほとんどデザインが変わらないように見えるワンピース作っちゃうんです!」
「へぇ、前から凄いんだろうなぁと思ってたけど、リモワ一って言われるだけあるね」
誇らしげなメル様と、少し考え込んでるカーラ様。
やりとりを聞いていたシオ様が小さく頷いて、カーラ様に声をかけます。
「もし良ければですが、私が出資しますので試作品だけでも作ってみては?」
「えぇっ!? シオ、一点だけでもドン引きするほど高いわよ?」
「僕から注文を付けさせてもらうと、別デザインでも機能はそのままにできると嬉しいですね」
「それなら難しくないわ、でも……」
「素材の仕入れ含め、お金に関わることは私に任せてもらえればとも思いますが、いかがですか?」
「そんなの悪いわ! ホントに安くないわよ?」
「むしろ私からすると、そんな無茶な要求に応えられるカーラに資金提供できるチャンスなんですよ」
「やだ、嬉しいじゃない! そんなこと言われちゃうとやるしかないじゃないのっ……」
「じゃあ、商談成立ですね」
「うぅ……いいわ、成立よ! 後で酔ってたからとか言わないでね!」
シオ様はにーっこり微笑んで、私にカーラ様とメル様、あとご自身の分を合わせた額の会計を頼まれました。
カーラ様と一悶着ありましたが、
「じゃあこの後のメル君のこの店での会計を払って頂ければ」
とシオ様が言い、カーラ様がメル様へいくらかお渡しすることで解決しました。
シオ様はそのままカーラ様とお店を後にし、メル様とカズロ様が残りました。
「あの二人、契約詰めに行ったね……」
カズロ様が呟きました。
カズロ様も本日は追加の注文をなさらず、早めにここを後にしました。
今ここにはメル様と私しかいません。
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