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番外編 杏里ちゃんの挑戦
私は今、秘密の場所に来ている。
ほとんど誰も来ない森の奥の神社、この場所に私以外の人が居るのを見たことがない。
だから今日ここで、私はついに計画を実行することにした。
ずっと考えてたけど、いつも時間がなくってできなかったこと。
だけど、今日は違う。
パパもママもお仕事で夜遅くまで帰ってこないし、お友達も旅行に行っていて遊ぶ約束もしていない。
時間はいっぱいあるから、遅くなってもなんの問題もない。
「ふぅ……、よしっ!」
一度だけ大きく深呼吸をすると、気合と共にワンピースを脱ぎ捨てる。
あらかじめ脱ぎやすいようにボタンを取っておいたからするっと脱げてしまって、あっという間に私はショーツ一枚の姿になる。
さすがに初めてで裸は恥ずかしいから、今日はここまで。
もちろんこれだけでも十分恥ずかしいし、今すぐ服を着直したい。
でも、まだやることがある。
「こうやって……、えいっ!」
脱いだワンピースをクルクルと一纏めに丸めると、掛け声と共に思いっきり茂みの中に投げ込んだ。
「やっちゃった……」
これでもう、服を見つけるまでこの格好で居なければいけない。
もしも見つからなかったら、この格好のまま家まで……。
そんな自分の姿を想像して、ぶるっと身体を震わせる。
「そんなの、駄目……。絶対見つけなきゃ」
ハッと我に返った私は、茂みで怪我をしないように気を付けながら服を探しに行く。
この時の私は、これから自分に起こる出来事など全く想像もしていなかった。
――──
「どうしよう。見つからない……」
すぐに見つかると思っていた私の予想に反して、一向に服は見つからない。
もう何分も探しているから、だんだん疲れもたまってきている。
「ちょっと、休もうかな?」
探すためにしゃがんでいた身体を起こして、一つ伸びをする。
すっかり慣れてしまった格好のまま、無防備に茂みを出た所でそれは待っていた。
「ふぁっ!?」
茂みから出た私を見て、変な声を上げる知らないお兄さん。
見られちゃったっ!?
そう思うと頭が真っ白になって、身体が動かなくなってしまう。
そうしている内にも、お兄さんはゆっくりと近づいてきて。
「あの、大丈夫?」
「ご、ごめんなさいっ!!」
相手の言葉も聞かないで、私は茂みの中へと逃げ出した。
後ろから人が追ってきている気配がして、もう必死で走った。
そうして走っていると、樹の枝に私の服が引っかかっているのを見つけた。
きっと、下ばかり見てたから見つけられなかったんだ。
「服、着なくちゃ……」
混乱した頭でそんなことを考えて、手を伸ばす。
だけど手が届く直前に、服は風に飛ばされてしまった。
「あっ!? 待って!」
服を追いかけると、そこにはさっきのお兄さん。
私の服はお兄さんの顔に引っかかって止まっている。
もう、おしまいだ……。
「あのっ! か、返して……」
無理だと思って言ってみる。
きっと、このまま無理やり犯されちゃったりするんだ。
そう思うと、少しだけ興奮してしまう自分が嫌になる。
だけどお兄さんは一向に襲いかかってこなくて、それどころかすごく慌てた様子でなにかを言っている。
「わ、分かりましたから。早く服を返してください……」
試しにもう一度言ってみると、あっさり服を返してくれる。
やっぱり、このお兄さんは良い人なんだ。
そう思うと、私の中の警戒心は消えてしまった。
その後も、服を着た私を心配していろいろ聞いてくれるお兄さんに、どんどん心惹かれていく。
そして私は、いつの間にかお兄さんのことを運命の相手だと感じていた。
夢見がちなのは分かってる。
けど、この気持ちはもう抑えられないよ。
だから私は、お兄さんに向かって一世一代の告白をした。
「あのっ! 私のご主人様になってくださいっ!!」
その時の私の顔は、きっと真っ赤になっていただろう。
ほとんど誰も来ない森の奥の神社、この場所に私以外の人が居るのを見たことがない。
だから今日ここで、私はついに計画を実行することにした。
ずっと考えてたけど、いつも時間がなくってできなかったこと。
だけど、今日は違う。
パパもママもお仕事で夜遅くまで帰ってこないし、お友達も旅行に行っていて遊ぶ約束もしていない。
時間はいっぱいあるから、遅くなってもなんの問題もない。
「ふぅ……、よしっ!」
一度だけ大きく深呼吸をすると、気合と共にワンピースを脱ぎ捨てる。
あらかじめ脱ぎやすいようにボタンを取っておいたからするっと脱げてしまって、あっという間に私はショーツ一枚の姿になる。
さすがに初めてで裸は恥ずかしいから、今日はここまで。
もちろんこれだけでも十分恥ずかしいし、今すぐ服を着直したい。
でも、まだやることがある。
「こうやって……、えいっ!」
脱いだワンピースをクルクルと一纏めに丸めると、掛け声と共に思いっきり茂みの中に投げ込んだ。
「やっちゃった……」
これでもう、服を見つけるまでこの格好で居なければいけない。
もしも見つからなかったら、この格好のまま家まで……。
そんな自分の姿を想像して、ぶるっと身体を震わせる。
「そんなの、駄目……。絶対見つけなきゃ」
ハッと我に返った私は、茂みで怪我をしないように気を付けながら服を探しに行く。
この時の私は、これから自分に起こる出来事など全く想像もしていなかった。
――──
「どうしよう。見つからない……」
すぐに見つかると思っていた私の予想に反して、一向に服は見つからない。
もう何分も探しているから、だんだん疲れもたまってきている。
「ちょっと、休もうかな?」
探すためにしゃがんでいた身体を起こして、一つ伸びをする。
すっかり慣れてしまった格好のまま、無防備に茂みを出た所でそれは待っていた。
「ふぁっ!?」
茂みから出た私を見て、変な声を上げる知らないお兄さん。
見られちゃったっ!?
そう思うと頭が真っ白になって、身体が動かなくなってしまう。
そうしている内にも、お兄さんはゆっくりと近づいてきて。
「あの、大丈夫?」
「ご、ごめんなさいっ!!」
相手の言葉も聞かないで、私は茂みの中へと逃げ出した。
後ろから人が追ってきている気配がして、もう必死で走った。
そうして走っていると、樹の枝に私の服が引っかかっているのを見つけた。
きっと、下ばかり見てたから見つけられなかったんだ。
「服、着なくちゃ……」
混乱した頭でそんなことを考えて、手を伸ばす。
だけど手が届く直前に、服は風に飛ばされてしまった。
「あっ!? 待って!」
服を追いかけると、そこにはさっきのお兄さん。
私の服はお兄さんの顔に引っかかって止まっている。
もう、おしまいだ……。
「あのっ! か、返して……」
無理だと思って言ってみる。
きっと、このまま無理やり犯されちゃったりするんだ。
そう思うと、少しだけ興奮してしまう自分が嫌になる。
だけどお兄さんは一向に襲いかかってこなくて、それどころかすごく慌てた様子でなにかを言っている。
「わ、分かりましたから。早く服を返してください……」
試しにもう一度言ってみると、あっさり服を返してくれる。
やっぱり、このお兄さんは良い人なんだ。
そう思うと、私の中の警戒心は消えてしまった。
その後も、服を着た私を心配していろいろ聞いてくれるお兄さんに、どんどん心惹かれていく。
そして私は、いつの間にかお兄さんのことを運命の相手だと感じていた。
夢見がちなのは分かってる。
けど、この気持ちはもう抑えられないよ。
だから私は、お兄さんに向かって一世一代の告白をした。
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