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第三十三話
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「えっと、どうしたのかな?」
もう一度尋ねても、相変わらず二人は黙って俺を見つめている。
なんだかいたたまれない気分になってそわそわしていると、美海ちゃんが畳を叩く。
「お兄ちゃん、とりあえず座って」
「……はい」
有無を言わせぬその態度に、俺は思わず敬語になって二人の前に正座する。
そうすると二人も俺に向き直り、美海ちゃんの俺を見る目がいっそう厳しくなったような気がした。
「お兄さん、これ……」
杏里ちゃんに指差されたところを見ると、そこにはあの時の杏里ちゃんのパンツが置いてあった。
「な、なんでそれが……!?」
「やっぱり、お兄ちゃんのだったんだね」
俺の反応を見て、美海ちゃんは諦めのため息をついた。
「お兄ちゃん……」
「は、はい……」
次に何を言われるのかは、想像に難くない。
きっと侮蔑の言葉か、もしくは怒りの言葉だろう。
何と言っても、杏里ちゃんのパンツという動かぬ証拠があっては、言い逃れなんてできる訳がない。
俺にできるのは、ただ美海ちゃんの怒りを受け止めるだけだった。
まさか、こんな形で浮気(?)がばれるなんて……。
だけど、その後に美海ちゃんから聞こえてきたのは、俺の想像していたものとは少し違った。
「お兄ちゃん、下着ドロボーは犯罪だよ。私も一緒に行ってあげるから、早く謝りに行こう」
「ん? 下着泥棒?」
状況が理解できなくて、俺の思考は一瞬止まる。
つまり、美海ちゃんはまだこれが杏里ちゃんのパンツだとは気付いてなくて、俺と杏里ちゃんの関係もばれてないってことか。
そして美海ちゃんは、俺がどこかからパンツを盗んできたと思っているのか!
なんだか心外だけど、今までの行為を思い出したら強く言えないのが辛い。
「お兄ちゃんが小さい女の子が好きなのは知ってるけど、だからって盗んじゃ駄目だよ。欲しいんなら、私に言ってくれれば良かったのに」
美海ちゃん、怒るところが違う気がするよ。
て言うか、言ったらくれるんなら今度本当に言ってみようかな?
「じゃなくて、俺は下着泥棒なんてしないよ!」
「え? でも、このパンツ……」
「そ、それは……」
盗んではいないけど、だからって本当のことを言う訳にもいかない。
だけどどうにかして誤魔化さないと、本当に警察署にまで連れて行かれそうだ。
幼女に連れられて警察に行くのって、すごく格好悪いな。
さっきから上手い言い訳を考えているけど、全然思いつかない。
こうなったら、少し強引だけど唯香の物ってことにしておくか。
「美海ちゃん、実はそのパンツ……」
「あのっ、ごめんなさいっ!」
俺が言い訳をしようとしていたら、今まで黙っていた杏里ちゃんが大きな声を上げて謝った。
「そのパンツ、私の物なの。実は……」
そのまま、杏里ちゃんは俺との馴れ初めを訥々と語り始めたのだった。
もう一度尋ねても、相変わらず二人は黙って俺を見つめている。
なんだかいたたまれない気分になってそわそわしていると、美海ちゃんが畳を叩く。
「お兄ちゃん、とりあえず座って」
「……はい」
有無を言わせぬその態度に、俺は思わず敬語になって二人の前に正座する。
そうすると二人も俺に向き直り、美海ちゃんの俺を見る目がいっそう厳しくなったような気がした。
「お兄さん、これ……」
杏里ちゃんに指差されたところを見ると、そこにはあの時の杏里ちゃんのパンツが置いてあった。
「な、なんでそれが……!?」
「やっぱり、お兄ちゃんのだったんだね」
俺の反応を見て、美海ちゃんは諦めのため息をついた。
「お兄ちゃん……」
「は、はい……」
次に何を言われるのかは、想像に難くない。
きっと侮蔑の言葉か、もしくは怒りの言葉だろう。
何と言っても、杏里ちゃんのパンツという動かぬ証拠があっては、言い逃れなんてできる訳がない。
俺にできるのは、ただ美海ちゃんの怒りを受け止めるだけだった。
まさか、こんな形で浮気(?)がばれるなんて……。
だけど、その後に美海ちゃんから聞こえてきたのは、俺の想像していたものとは少し違った。
「お兄ちゃん、下着ドロボーは犯罪だよ。私も一緒に行ってあげるから、早く謝りに行こう」
「ん? 下着泥棒?」
状況が理解できなくて、俺の思考は一瞬止まる。
つまり、美海ちゃんはまだこれが杏里ちゃんのパンツだとは気付いてなくて、俺と杏里ちゃんの関係もばれてないってことか。
そして美海ちゃんは、俺がどこかからパンツを盗んできたと思っているのか!
なんだか心外だけど、今までの行為を思い出したら強く言えないのが辛い。
「お兄ちゃんが小さい女の子が好きなのは知ってるけど、だからって盗んじゃ駄目だよ。欲しいんなら、私に言ってくれれば良かったのに」
美海ちゃん、怒るところが違う気がするよ。
て言うか、言ったらくれるんなら今度本当に言ってみようかな?
「じゃなくて、俺は下着泥棒なんてしないよ!」
「え? でも、このパンツ……」
「そ、それは……」
盗んではいないけど、だからって本当のことを言う訳にもいかない。
だけどどうにかして誤魔化さないと、本当に警察署にまで連れて行かれそうだ。
幼女に連れられて警察に行くのって、すごく格好悪いな。
さっきから上手い言い訳を考えているけど、全然思いつかない。
こうなったら、少し強引だけど唯香の物ってことにしておくか。
「美海ちゃん、実はそのパンツ……」
「あのっ、ごめんなさいっ!」
俺が言い訳をしようとしていたら、今まで黙っていた杏里ちゃんが大きな声を上げて謝った。
「そのパンツ、私の物なの。実は……」
そのまま、杏里ちゃんは俺との馴れ初めを訥々と語り始めたのだった。
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