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第五十二話
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全てを語り終えた後、俺はどんな事態になっても後悔しない覚悟を決めて唯香の顔を見つめる。
心の中は不安でいっぱいだけど、そんな心の中はおくびにも出さない。
唯香は目を瞑っていて、どうやらなにかを考え込んでいるみたいだ。
俺は、そんな唯香がなにかを言ってくれるまでじっと待つ事にした。
その間も、両隣では二人が不安そうに俺に寄り添ってきている。
なんとか不安を取り除いてあげたいけど、今の俺には無理だった。
やがてしばらくの後、ずっと黙っていた唯香が口を開いた。
「つまり、アニキはこの女の子二人と同時に関係を持って、更にアタシにも手を出したって訳?」
「……ああ、そうだ」
どっちかと言うと唯香には手を出された気もするけど、ここは殊勝な態度でいる方が良い。
俺が頷いたのを見て、唯香はハァッと一つ大きなため息をついて脱力した。
「アニキがロリコンだとは知ってたけど、まさかここまでとは思わなかったよ」
「すまん……」
「謝るのは、その二人に失礼だよ」
頭を下げると、パシッと軽くはたかれた。
そうして唯香は、今度は美海ちゃんと杏里ちゃんの方に視線を向けた。
「えっと、美海ちゃんに杏里ちゃんだったっけ?」
「うんっ」
「はい」
唯香に名前を呼ばれて、二人とも元気よく返事を返す。
「二人みたいな可愛い子たちが、どうしてアニキの毒牙にかかっちゃうかねぇ」
「毒牙って……」
二人に近づいた唯香は、頭を撫でながらため息をついた。
「酷いことされたら、お姉ちゃんに言うんだよ。すぐに懲らしめてあげるから」
「ううん、大丈夫。だって、お兄ちゃんは優しいもん」
「そうです。酷いことなんてされません」
頭を撫でられながらも、必死になって俺を庇ってくれる。
本当に俺は良い彼女を持った。
感動した俺は、思わず二人の肩を抱き寄せていた。
「ちょっと、なにやってんの?」
そしてすぐに、唯香に引き離されてしまった。
「そもそも、アニキは自分の立場分かってるの? 今って、結構な修羅場だよ」
そう言われて、ハッと自分の立場を思い出した。
いや、忘れてたわけじゃないんだけど、なんとなくもう許してもらった気になってしまっていた。
肩身の狭い思いで小さくなっていると、一度だけ俺を睨んだ唯香は深くため息をついて微笑んだ。
「もう、良いよ。許したげる」
「え? 良いのか?」
パッと顔をあげると、笑っているみんなと目が合ってしまった。
「やったね、お兄ちゃん」
「うん。ありがとう」
祝福してくれる美海ちゃんに微笑み返すと、杏里ちゃんも隣で小さく拍手してくれている。
「杏里ちゃんも、ありがとう」
「えへへ」
優しく頭を撫でると、杏里ちゃんは嬉しそうに笑う。
「ううんっ」
そうしていると、突然唯香の咳ばらいが聞こえる。
「ただし、条件があります」
みんなの視線を集めながら、唯香はそう俺たちに告げた。
心の中は不安でいっぱいだけど、そんな心の中はおくびにも出さない。
唯香は目を瞑っていて、どうやらなにかを考え込んでいるみたいだ。
俺は、そんな唯香がなにかを言ってくれるまでじっと待つ事にした。
その間も、両隣では二人が不安そうに俺に寄り添ってきている。
なんとか不安を取り除いてあげたいけど、今の俺には無理だった。
やがてしばらくの後、ずっと黙っていた唯香が口を開いた。
「つまり、アニキはこの女の子二人と同時に関係を持って、更にアタシにも手を出したって訳?」
「……ああ、そうだ」
どっちかと言うと唯香には手を出された気もするけど、ここは殊勝な態度でいる方が良い。
俺が頷いたのを見て、唯香はハァッと一つ大きなため息をついて脱力した。
「アニキがロリコンだとは知ってたけど、まさかここまでとは思わなかったよ」
「すまん……」
「謝るのは、その二人に失礼だよ」
頭を下げると、パシッと軽くはたかれた。
そうして唯香は、今度は美海ちゃんと杏里ちゃんの方に視線を向けた。
「えっと、美海ちゃんに杏里ちゃんだったっけ?」
「うんっ」
「はい」
唯香に名前を呼ばれて、二人とも元気よく返事を返す。
「二人みたいな可愛い子たちが、どうしてアニキの毒牙にかかっちゃうかねぇ」
「毒牙って……」
二人に近づいた唯香は、頭を撫でながらため息をついた。
「酷いことされたら、お姉ちゃんに言うんだよ。すぐに懲らしめてあげるから」
「ううん、大丈夫。だって、お兄ちゃんは優しいもん」
「そうです。酷いことなんてされません」
頭を撫でられながらも、必死になって俺を庇ってくれる。
本当に俺は良い彼女を持った。
感動した俺は、思わず二人の肩を抱き寄せていた。
「ちょっと、なにやってんの?」
そしてすぐに、唯香に引き離されてしまった。
「そもそも、アニキは自分の立場分かってるの? 今って、結構な修羅場だよ」
そう言われて、ハッと自分の立場を思い出した。
いや、忘れてたわけじゃないんだけど、なんとなくもう許してもらった気になってしまっていた。
肩身の狭い思いで小さくなっていると、一度だけ俺を睨んだ唯香は深くため息をついて微笑んだ。
「もう、良いよ。許したげる」
「え? 良いのか?」
パッと顔をあげると、笑っているみんなと目が合ってしまった。
「やったね、お兄ちゃん」
「うん。ありがとう」
祝福してくれる美海ちゃんに微笑み返すと、杏里ちゃんも隣で小さく拍手してくれている。
「杏里ちゃんも、ありがとう」
「えへへ」
優しく頭を撫でると、杏里ちゃんは嬉しそうに笑う。
「ううんっ」
そうしていると、突然唯香の咳ばらいが聞こえる。
「ただし、条件があります」
みんなの視線を集めながら、唯香はそう俺たちに告げた。
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