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第百二話
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「すごかったよ、杏里ちゃん。なんかね、すごかった!」
「はうぅ、恥ずかしいです……」
数分後、回復した俺はアホみたいな感想を告げる優希とそれに恥ずかしがる杏里ちゃんをぼんやりと眺めていた。
最後の方はすっかり忘れてたけど、そう言えば優希が見てたんだったな。
けっこう激しくヤっちゃったけど、これが普通だと思われたらどうしよう。
「……まぁ、そのうちなんとかなるか」
むしろ、これでしばらく優希がセックスから興味を失ってくれれば御の字だ。
なんて考えていた俺だったが、優希の次の言葉に耳を疑う事となった。
「なんかね、ボクもやってみたくなっちゃった」
「ふえっ……?」
「おい、優希。なにを言ってんだよ」
突然の発言に固まる杏里ちゃんを押しのけて優希に詰め寄ると、彼女は屈託のない笑顔で俺を見つめてくる。
「だって、なんだか楽しそうだったんだもん」
「それにしたって、お前……。そう言うのは、お前にはまだ早い」
決して、小学生がやっていいことじゃない。
……俺が言っても説得力はないだろうが、間違ったことは言ってないぞ。
「なんでぇっ!? 杏里ちゃんは兄ちゃんとやってるじゃん」
「それは……、杏里ちゃんは俺が大好きだから特別だよ。なっ?」
「えっ? はいっ! 私はお兄さんのこと大好きですっ!」
突然話を振ったのに満面の笑みで返してくれる杏里ちゃん。
愛い奴じゃ、ナデナデしてあげよう。
頭を撫でると、杏里ちゃんはデレッと顔を綻ばせる。
「ともかく、そう言うのは好きな奴ができた時の為に取っておけ」
「でも、ぼくだって兄ちゃんのこと好きだよ」
「んなっ!?」
ボーイッシュな幼女に正面からまっすぐ向けられた好意が、俺の心をズバッと突き刺す。
そうか、優希は俺のことが好きなのか……。
だったら、なんの問題もないな……。
「って、駄目に決まってるだろ。だいたい、なんで俺なんかのことが好きなんだよ」
俺と優希はまだ、今日出会ったばかりなんだぞ!
それなのに俺のことを好きになるなんて、あまりにもチョロすぎるだろ。
「だって、兄ちゃん優しいし、頼りになるし、なんでも知ってるし。……あと、一緒に居て楽しい」
「……それは、友達として好きって言うのとどう違うんだ?」
「……分かんない」
俺の質問に、優希は首を傾げてしまった。
「分からないなら、駄目だ。そんな曖昧な気持ちには、俺は答えられない」
少し厳しいかもしれないが、これが優希の為だ。
なんて格好つけて諭してみると、優希の方が小刻みに震えている。
そして彼女の膝に落ちたのは、一粒の涙だった。
「お、おい……、なにも泣くことないだろ」
「グス……。だって兄ちゃん、ヒック……。ボクのこと嫌いなんでしょ……」
「誰もそんなこと言ってないだろ」
「言ったもんっ! ボクのことが嫌いだから、杏里ちゃんみたいにセックスしてくれないんだもんっ!」
なんだ、その理論……。
訳が分からずおろおろとしていると、どこからか視線を感じる。
それに気付いて顔を向けてみると、杏里ちゃんが非難の視線で俺を見つめていた。
「杏里ちゃん……?」
「酷いです、お兄さん。女の子を泣かせるなんて」
「俺が悪いの?」
尋ねても、フイッと顔を逸らされてしまった。
……ああ、もうっ!
「分かったよ。優希、セックスしよう。俺はお前が大好きだから、セックスでもなんでもしてやるよ!」
「……ホント?」
「ああ、本当だ。ほら、こっちにおいで」
「うん……」
そうして優希は、涙を拭きながら俺の元へと近寄ってきた。
「はうぅ、恥ずかしいです……」
数分後、回復した俺はアホみたいな感想を告げる優希とそれに恥ずかしがる杏里ちゃんをぼんやりと眺めていた。
最後の方はすっかり忘れてたけど、そう言えば優希が見てたんだったな。
けっこう激しくヤっちゃったけど、これが普通だと思われたらどうしよう。
「……まぁ、そのうちなんとかなるか」
むしろ、これでしばらく優希がセックスから興味を失ってくれれば御の字だ。
なんて考えていた俺だったが、優希の次の言葉に耳を疑う事となった。
「なんかね、ボクもやってみたくなっちゃった」
「ふえっ……?」
「おい、優希。なにを言ってんだよ」
突然の発言に固まる杏里ちゃんを押しのけて優希に詰め寄ると、彼女は屈託のない笑顔で俺を見つめてくる。
「だって、なんだか楽しそうだったんだもん」
「それにしたって、お前……。そう言うのは、お前にはまだ早い」
決して、小学生がやっていいことじゃない。
……俺が言っても説得力はないだろうが、間違ったことは言ってないぞ。
「なんでぇっ!? 杏里ちゃんは兄ちゃんとやってるじゃん」
「それは……、杏里ちゃんは俺が大好きだから特別だよ。なっ?」
「えっ? はいっ! 私はお兄さんのこと大好きですっ!」
突然話を振ったのに満面の笑みで返してくれる杏里ちゃん。
愛い奴じゃ、ナデナデしてあげよう。
頭を撫でると、杏里ちゃんはデレッと顔を綻ばせる。
「ともかく、そう言うのは好きな奴ができた時の為に取っておけ」
「でも、ぼくだって兄ちゃんのこと好きだよ」
「んなっ!?」
ボーイッシュな幼女に正面からまっすぐ向けられた好意が、俺の心をズバッと突き刺す。
そうか、優希は俺のことが好きなのか……。
だったら、なんの問題もないな……。
「って、駄目に決まってるだろ。だいたい、なんで俺なんかのことが好きなんだよ」
俺と優希はまだ、今日出会ったばかりなんだぞ!
それなのに俺のことを好きになるなんて、あまりにもチョロすぎるだろ。
「だって、兄ちゃん優しいし、頼りになるし、なんでも知ってるし。……あと、一緒に居て楽しい」
「……それは、友達として好きって言うのとどう違うんだ?」
「……分かんない」
俺の質問に、優希は首を傾げてしまった。
「分からないなら、駄目だ。そんな曖昧な気持ちには、俺は答えられない」
少し厳しいかもしれないが、これが優希の為だ。
なんて格好つけて諭してみると、優希の方が小刻みに震えている。
そして彼女の膝に落ちたのは、一粒の涙だった。
「お、おい……、なにも泣くことないだろ」
「グス……。だって兄ちゃん、ヒック……。ボクのこと嫌いなんでしょ……」
「誰もそんなこと言ってないだろ」
「言ったもんっ! ボクのことが嫌いだから、杏里ちゃんみたいにセックスしてくれないんだもんっ!」
なんだ、その理論……。
訳が分からずおろおろとしていると、どこからか視線を感じる。
それに気付いて顔を向けてみると、杏里ちゃんが非難の視線で俺を見つめていた。
「杏里ちゃん……?」
「酷いです、お兄さん。女の子を泣かせるなんて」
「俺が悪いの?」
尋ねても、フイッと顔を逸らされてしまった。
……ああ、もうっ!
「分かったよ。優希、セックスしよう。俺はお前が大好きだから、セックスでもなんでもしてやるよ!」
「……ホント?」
「ああ、本当だ。ほら、こっちにおいで」
「うん……」
そうして優希は、涙を拭きながら俺の元へと近寄ってきた。
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